炎が燃やす!   作:絶神

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生と死

 

 

宙に何かが飛んでいる。その何かを失った女が絶句している。

そう、その何かは「女の腕」であった

 

「あああぁぁぁあ!!!ぐうぅぅう!!」

「ごめんなさい。これも仕事なので。」

 

私の方はもう決着はついたも同然。あとはマインですね。

 

「…マイン!」

 

マインが少し苦戦を強いられている…!助けに行かなきゃ!

 

「大丈夫ですか!マイン!」

「ありがと…シェーレ」

 

よかった。今度は助けられた。私は昔とは違う。もう大切な仲間を失ったりはしない。こんな私をみんなは受け入れてくれるんだから…

 

「間に合いましたね。よか…っ…⁉︎」

「シェーレ!!!」

 

嘘…私…撃たれ…

 

 

 

 

「正義執行」ニャ

 

 

 

「体が動か…な…」

 

そっか、私はここまでなのね…いつしかブラートが言っていた。いつ報いを受けても仕方がないって。いまがその時なんだ。

あぁ、マイン、貴方だけでも…

 

 

 

 

「…?」

 

あれ?いまごろ犬の帝具に食い殺されているはずなのに…痛みがこない…っ!!

 

 

 

 

「またせたな。」

「大星君…!」

 

 

 

 

さ〜て、こっからは俺のターンだぜぇ!とは言いたいがぶっちゃけ対抗策がない。ここは逃げるが一番いいだろう。

 

「さぁ、犬っころよ。腹が減ったなら俺を食ってみな?味の保証はしねえけどな!!」

「グルルル…」

 

おぉ、間近で見ると怖いな…だが今はセリューを仕留めるのが先だ…!

 

「マイン!この犬は頼んだ!俺はシェーレを移動させてあの女を仕留める!」

「分かったわ!多分奴らの仲間も近づいてきてる、早いとこ決めなさいよ!」

「合点…」

 

俺は超スピードでシェーレを森の方へ運びUターンしてセリューに一撃パンチを浴びさせる

 

「承知ぃ!!」

「ガッ…!」

 

両腕を失った彼女は気持ちのいいぐらい簡単に顔面にパンチを浴び、そのまま吹き飛んで近くのブロックに叩きつけられた。

 

「よし。こいつを使ってと…」

 

俺は気絶したセリューの髪を掴み犬に怒鳴る

 

「おい!犬っころ!!こいつを殺されたくなかったらその強化を今すぐとけ!!!」

「ガゥ⁉︎………クゥーン…」

 

面白いくらいに素直に変身を解いてくれた…犬はすぐ小さくなりその場から動かない。

 

「へへ…ありがと…よっ!!」

 

ゴッと鈍い音を放ち俺はセリューの大脳の部分に大きくショックを与えた。

そして犬の方にセリューを投げ飛ばす。

 

「マイン!撤退だ!急いでシェーレをアジトに運ぶぞ!」

「分かったわ!」

 

どうやらコロはセリューを心配しこちらを追ってくるどころか見向きもしないようだ。

そのまま大星はシェーレを担ぎマインとその場を徹底した。

 

 

 

 

「あんた大丈夫なの?これであんたも晴れて指名手配入りじゃない?」

「あぁ、おそらく大丈夫だ。敵の大脳にショックを与えておいた。おそらくここしばらくの記憶が飛ぶだろう。」

「そんなことまでできるのね…恐ろしいわ…」

 

これで大星はまだ帝都側には敵という存在で知れ渡っていない。まだ自由に中を移動できるというわけだ。

 

 

 

「た…大星君…下ろしてください…」

「シェーレ!喋っちゃいけない!治療するでおとなしくしてるんだ…!」

「私…自分で分かるんです。もう長くないって…」

「シェーレ!そんなこと言っちゃダメ!!アジトにいけば…!なんとかなるから!」

 

実際セリューの銃弾はシェーレの急所に当たっていた。シェーレは即死してもおかしくないぐらいなのだ。

 

「私…こうやって誰かに助けられたのが本当に嬉しいんです。私は自分のために誰かを助ける立場でしたが…こうやって信じられる仲間に助けられて…とっても愛を感じます…」

「シェーレ…お前が俺に教えてくれたんだよ。ずっと忘れてた。誰かを助ける。大切にする心を…」

「良かった…私…ずっ…と見守って…ますから…大星君が…」

「「シェーレ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな…シェーレが死んだってのかよ!!」

「…すまん…俺がもっと早く戻っていれば…」

「…私のせいよ…私が足引っ張るからシェーレは私を助けて」

 

一同の顔が暗くなる。当然だ。家族も同然のシェーレが死んだのだから。

 

「我慢できねぇ!!俺は帝都に今すぐにでも殴り込みにいってやる!」

「よせ!タツミ!今お前が行ってなんになるというんだ!」

「みんなは悔しくねえのかよ!仲間が殺されて!!俺は…グッ⁉︎」

 

言葉を続けようとしたタツミをブラートが殴り止める。

 

「言っただろ!俺たちはいつ報いを受けても仕方がないんだと!!!」

 

そう言うブラートも拳を握って血が滴っている。辛いんだ。ブラートも

 

「俺は…ナイトレイドに入る。」

「「「「「⁉︎:」」」」」

 

「そして必ず帝都の腐った連中をぶっ倒す!俺はもうこれ以上の悲劇を起こしたくない!」

「大星…一緒にやってやろうぜ!」

「おぉ!その意気だ!俺も手伝うぜ!」

 

タツミとブラートと男臭い誓いをし、その裏では女子メンバーが笑っていた。

 

「暗い空気は嫌いだからな。」

「あぁ、シェーレのためにも私が1人でも多く葬らねば。」

「シェーレ…私は必ずあなたの分も勝ち組になってやるから!」

 

 

 

初めて目の前で仲間の死を目の当たりにした。

 

それはとても辛いことである。

 

でもそれで感情のままに無作為に突っ込んでは無駄死にだ。

 

俺は…シェーレのためにも…この信じ合える仲間達とともに生きていくんだ…

 

 

「さぁ、待ってろ帝都!俺がこの炎で腐ったゴミを全て燃やし尽くしてやるぜ…!」

 

 




シェーレさんには申し訳無いですがやはり死んでしまうストーリーとさせてもらいました…!
次回をお楽しみに!
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