全く、俺を待たせるどころか参戦させるとはな。仕事ばかり増やされては堪ったもんじゃ無いな。
「さ、サソリ⁉︎
貴方、一体どうやってここに⁉︎」
「ザーゼクスとフェニックスからの依頼だ。暴走したあのバカを止めろってな。
あいつ自身の意識はもう残ってねぇからお前らの勝ちは確定らしいぞ。」
「そ、そう……。」
リアスに言う事を言うと巻物を取り出し、それを広げる。その後、爆ぜた音が響き4機の傀儡が現れる。
「それって……!」
「人傀儡『レイナーレ』『カワラーナ』『ミッドテルト』『ドーナシーク』。
堕天使の力、お前で試し切りさせてもらうぞ?」
俺はそう言うとそのままあの鳥野郎に傀儡を向かわせた。
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ザーゼクスside
その戦いで我々は目を疑った。彼が呼び出したものは漆黒の羽を生やし、手に光の槍を生成していたのだから。
「あの者は堕天使の手先だったか‼︎」
「早く奴を堕天使ごと抹殺せねば‼︎」
「待ってくれ。」
皆の視線が私に向く。
「サソリ君は死体を人形に変えて己の武器とする事を得意としている。
それにリアスからは堕天使が領内へ進入されたが、仕留めたとの報告も入っている。あれはその時の堕天使の成れの果てだろう。」
「だが、ザーゼクス殿。
それならばあの忌々しい光の槍はどう説明してくれる?あれは人形では出来ない芸当だ。」
「彼の人形は生前の能力を使えるようになっているらしい。私も実際にグレイフィアと共に見た。」
それを聞いた悪魔達は静かになり、納得のいかない表情で再び彼らの戦いを見始めた。
頼むよ、サソリ君。リアス達やライザー君は君にかかっているんだから。
ザーゼクスsideout
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やはりフェニックスってのはタフだな。さっきから堕天使の羽を仕込んだ起爆札ごと撃ち込んでるがそれもそろそろ弾切れだ。
「これならどうだ?」
四機の傀儡の腕の仕掛けを発動させ、毒煙を吹きかける。
そしてそれにフェニックスの炎が引火し、大爆発を起こすが奴はまだ疲れを見せない。多少なりとも毒煙は吸っている筈だが効いている様子も見られねぇな。
「チッ、思った以上に面倒だ。
仕方ねぇ、これで止める。」
そして、俺は傀儡の手を全て奴に向ける。
悪魔の弱点は光。フェニックスだろうが、光の槍で串刺しにすれば止まるだろう。
「キュアアァァァ‼︎」
「なっ⁉︎」
急に巨大な火球を放たれ、回避に失敗して『ドーナシーク』が焼かれる。
「チッ!
一つバラされたか。だが‼︎」
大量に光の槍を生成し、奴へと浴びせる。
その量に奴もボロボロになっていく。やはり、素体が悪魔なだけあってかなりのダメージが入ったようだ。
「これで終いだ‼︎」
三体の傀儡により、一本の巨大な光の槍が作り上がる。
それを見た奴も自身の魔力を高め始める。
「ソォラァ‼︎」
「キュアアァァァ‼︎」
光の槍と奴の突進がぶつかり合う。
そして、ライザー・フェニックスは倒れた。
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三人称side
2人の戦闘が終了した後にライザー・フェニックスはすぐに悪魔の病院へと搬送された。
一方、サソリは現在悪魔の上層部に呼び出しを受けていた。
「さて、我々が聞きたいのはあの堕天使の事だ。あれはどういう事かね?」
「どうもこうもあれは俺の作品だ。
最もあれは試作品。俺の新たな芸術を作り上げる為の失敗作に過ぎん。」
「そんな事は聞いておらん‼︎堕天使の力を手に入れおって‼︎
貴様、本当は堕天使の手先であろう‼︎」
そう、彼らがサソリを呼び出したのはサソリが堕天使のスパイなのではないかという疑いによる物であった。
もちろんサソリはスパイなどでは無い。そもそも彼はザーゼクス・ルシファーにより、半ば強制的に悪魔にされたのだから。よって……
「調子にのるなよ、老害共が。」
「なっ⁉︎」
彼が怒るのも当然である。
「そもそも俺を悪魔にしたのはテメェらだろうが。
それを急にスパイだなんだ言いやがって、だったらテメェら全員ここで俺のコレクションに変えてやろうか?」
「き、貴様‼︎
転生悪魔の分際で我々最上級悪魔に対して無礼だぞ‼︎」
「そうか、お前らはまだ……
俺との力の差って奴がわからねぇらしいな?」
「何⁉︎」
サソリはそう言うと一体の傀儡を取り出す。そしてその力で彼らを蹂躙し始めた。
「ヒィイ‼︎た、助けてくれ‼︎」
「もう遅い。」
そして1人目に向かって止めの一撃を叩き込もうとした時、
「そこまでにしてくれないか?」
ザーゼクス・ルシファーが現れた。
「何の用だ。」
「もう十分だろう。
彼らも反省している。だから命だけは助けてくれ。」
「…………チッ!」
サソリは部屋から出て外へ向かう。
「まさかここまでの力を有しているとはね。」
ザーゼクスは1人、この惨劇を見て呟いた。
最後に出てきた傀儡は次の章で正体を出します。