ハイスクールD×D 血濡れた傀儡   作:寝起きイグアナ

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原作開始 第一幕〜闇夜に浮かぶ赤い雲〜
二機目 再会


 

三人称side

 

駒王町にある廃教会。そこではある戦いの決着がついていた。

 

「部長、持ってきました。」

 

駒王町を治める悪魔、リアス・グレモリーの眷属、戦車の塔城 小猫はボロボロの堕天使、レイナーレを引きずっていた。

 

「ご苦労様。

さて、初めまして堕天使レイナーレ。

私はリアス・グレモリー。短い間だけどよろしくね。」

「……グレモリー一族の娘か。」

 

リアスはにこやかに、そして尚且つ冷徹な笑みをレイナーレに向ける。

 

「……これで私に勝ったつもり?

私にもしもの事があれば仲間が……。」

「あぁ、あの3人ね。死んだわ。

これがその証拠。」

 

リアスの手には3枚の黒い羽が握られていた。それは間違いなく堕天使の羽だった。

 

「そんな……。」

「そう言えばイッセー、その神器は……。」

「はい、なんか気づいたら形が変わってて……。」

 

リアスに聞かれ、彼女の眷属である兵士の兵藤 一誠は答える。

 

「赤き龍。そういう事だったのね。

堕天使レイナーレ、イッセーの神器が只の『龍の籠手』だと勘違いしたのが運の尽きだったようね。これは『赤龍帝の籠手』よ。」

「何ですって⁉︎」

 

そう、一誠の神器の名前は『赤龍帝の籠手』。二大天龍の一匹である赤龍帝ドライグの力を持った神器だったのだ。

 

「イッセー、貴方の神器は神滅器と呼ばれるものよ。

持ち主の力を10秒毎に倍にする強力な代物。その気になれば魔王や神に匹敵する力を手に入れられるのよ。」

「そんなに凄いものだったなんて……。」

「一誠くん‼︎助けて‼︎」

 

堕天使レイナーレは一誠に初めて接触した時の姿、天野 夕麻の姿になって一誠に助けを乞う。

 

「私はまだ貴方を愛しているの!貴方もそうでしょう!

早くこの悪魔たちを倒して逃げましょう‼︎」

「どこまで俺の心を弄ぶつもりなんだよ‼︎

俺のことを殺して自分が死ぬ時は助けてなんて都合よすぎんだろ‼︎

……部長、お願いします。」

「さよなら、堕天使レイナー……っ!」

 

リアスは何かを察知し、その場から離れると、彼女がさっきまで立っていた場所にはクレーターが出来、そこには何者かがいた。

 

「なっ⁉︎貴女は‼︎」

 

そこには黒い着物を着た女がいた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

小猫side

 

「久しぶりね、白音。」

「黒歌……姉様……!」

 

なんでここに姉様がいるの……。

 

「小猫ちゃん!大丈夫か?」

 

イッセー先輩と私と同じ、眷属の祐斗先輩が私に声を掛けてくる。

 

「何故貴女がここにいるの‼︎

ここ最近、私の領地のはぐれ悪魔は殆ど消されている筈‼︎」

「部長!それって一体?」

「……実は最近何者かによってはぐれ狩りが行われているらしいの。

バイザーは違ったけどはぐれ悪魔の討伐に向かうとそこには血溜まりが残っているだけの事が殆どなのよ。」

 

イッセー先輩に部長が説明する。

確かに依頼を受けてから向かうとはぐれ悪魔がいない事は多かった。

 

「あら、簡単な事じゃない?

はぐれ狩りをしているのが私なら何の問題も無いにゃん♪」

「何が目的なの?

いや、答えなくていいわ!貴方を捕らえて聞き出せばいいわ‼︎」

 

それを皮切りに祐斗先輩が姉様に斬りかかる。

 

「おっと、危ない危ない♪

中々のスピードだけどまだまだにゃん‼︎」

「くっ!」

 

姉様の一撃で祐斗先輩が吹き飛ばされる。

 

「これならどうかしら?」

 

今度は姫島先輩が雷を落とす。だけどバックステップで姉様はかわしてしまう。

そこを狙って部長が滅びの魔法を撃つけど、それも防がれてしまった。

 

「中々やるにゃん‼︎

でも、あんまり遅いと私も怒られちゃうから……「おい、黒歌。」……噂をすればにゃん。」

「俺は人を待つのも待たせるのも嫌いと言った筈だぞ。

堕天使の回収は済んだか?」

「そこに転がってる奴で最後にゃん。」

 

突然、黒い外燈を身に纏った男の子が出てきた。

 

「そもそも誰が小娘共と戦えと言った。堕天使の回収だけを頼んだ筈だぞ。」

「姉妹のスキンシップをとりたかっただけにゃん‼︎」

「貴方は一体何者⁉︎」

 

思わず私は叫ぶ。

 

「はぐれ狩りの首謀者とでも言っておくか。」

「何故人間がはぐれ狩りなんてしているのかしら?」

「己の芸術の為だ。それ以上でもそれ以下でも無い。」

「で、私はそれを手伝ってるにゃん♪」

 

芸術?嘘ついているようには見えないし、それに姉様を協力者につけるなんて。

 

「それから堕天使の回収とはどういう事?」

「文字通りだ。お前が消したつもりになっている3匹とそこの1匹の死体を回収する事だ。

……無駄話がすぎたな。黒歌、帰るぞ。」

「りょーかいにゃ‼︎」

「逃げられるとでも?」

 

そう。今私は丁度2人を囲んでいつでも攻撃出来るように構えている。

 

「そうか。なら……。」

 

あれは巻物?

すると開かれた巻物から煙が上がり何かが現れた。

 

小猫sideout

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「黒歌、お前は逃げようとしているそこのカラスに止めを刺しておけ。」

「ひっ!」

「すぐに仲間と同じところに送ってあげるにゃ‼︎」

 

黒歌に声をかけた後、傀儡にチャクラ糸をつける。傀儡の名は『レイス』。最初に出会った悪魔の1人だ。

 

「さて、始めるか。」

「何よ!あれは‼︎」

「こいつは人傀儡。元々は悪魔だ。」

「なんですって⁉︎」

「無駄話はここまでだ‼︎」

 

剣を抜き、赤い髪の小娘に仕掛ける。

 

「させないっ!」

 

剣を持ったガキが前に躍り出てきた。

キンッと音を立てて剣と剣がぶつかり合う。

 

「やるな。

ならこれならどうだ?」

 

相手から距離を取らせると左手を突き出させる。

 

「ソォラァ‼︎」

 

左手は変形し、苦無や手裏剣を打ち出す。その量はうちはイタチの手裏剣術にも引けを取らない。

ガキも捌ききれず幾つか刺さっている。

 

「ハァ……ハァ……。」

「其奴には毒を仕込んでいる。

痺れ毒だ。まだ簡単に殺せるような毒が完成してなくてよかったな。」

 

その時、殺気を感じてその場から離れるとそこに雷が落ちる。

 

「あらあら、躱されちゃいましたわ。」

 

中々の雷遁だな。こいつをコレクションに入れるのも悪く無い。

だが……

 

「俺にばかり注意しているとこうなるぞ?」

「きゃあ‼︎」

 

傀儡を使い、後ろから切り裂いた。勿論剣にも毒は塗ってある。これでこいつも動けない。

 

「次は誰が来る?」

 

見回してみれば、残りは赤い髪の小娘と黒歌の妹、赤い籠手を付けたガキだけ。

ガキの方は堕天使との戦いで消耗しているのか戦う気力も残っていないとみえる。

黒歌の妹の方は久々に再会した黒歌に動揺して動けねぇ様だな。まともに戦えるのは赤い髪の小娘だけの様だな。

最も……

 

「そ、そんなっ……。」

 

眷属がボロボロでそれどころじゃ無さそうだがな。

 

「黒歌、帰るぞ。」

「わかったにゃん!」

 

そしてカラスの中の1匹の指にはまっていた『神器』を小娘共の方へ放り投げる。

 

「其奴はいらねぇ。くれてやる。」

 

そう言い残すと俺たちはそこから去った。

 

 

 




黒歌の戦闘シーン、難しい。
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