長宗我部盛親で行こう   作:猫座頭 (旧名ねこです。)

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どうも、改名しました。猫座頭(ねこざとう)です。

お気に入りが1000人を超えました!
UAも70000以上になりました!
皆様のおかげです。

今回の投稿が今年最後の投稿になります。
次投稿されるのはいつになるやら…

これからもよろしくお願いします。

追記、ノヴをノヴァって書いてました。


十五話

「…てぇとなんだ?

 テメェは他の蟻ンコ全部を

 掌握したからもう討伐しないで欲しい…だと?」

 

「はい…端的にいうとそうなります……

 ダカラオネガイ、コロサナイデ…

 

「調子が狂いますね」

 

 

 

モリチカは3人に囲まれて土下座をしていた。

それはそれは見事に綺麗な土下座だ。

 

これを見るハンター3人も何とも言えぬ表情をしていた。

モリチカが伝えたのは

『自分には人間だった頃の記憶が朧げだが有る』

ということと

『同じようなキメラアントが何人かいる』、

そして『自分の能力で殆どの蟻は制御下にある』と……

 

 

「…取り敢えず圧を抑えてもらえないだろうか。

 俺は一応こいつに助けてもらったという恩がある」

 

『カイトを保護した』という4つだ。

 

これについてはネテロですら驚いていた。

ゴンとキルアを片腕を失いながら逃した人物で

生存確率は正直に言えば低いとしか思えない状況で

五体満足で存在しているのだ。

 

 

ネテロはモリチカについて

すでに()()()()()のように感じていた。

それも腹芸をしない、ハンターでもない一般人のように。

確かに邪な考えを持っていたりするがそれも

一般人の域にしか感じず、かつての変態ピエロ(ヒソカ)

全身針男(イルミ)に比べたら全然可愛いモノだった。

 

故に…

 

(めんどくせぇ……もう帰っていいんじゃなかろうか?)

 

もう飽きていた。

ネテロはハンター協会会長としての役割をしっかりとこなしているが

本質は純真に強さを求める戦闘狂であったのだ。

そんな彼は一般人には興味はない。

しかしモリチカは念を使う、そして人間ではない。

それが会長として仕事をしなければいけない二つの理由であり

逆にネテロからしてみればそれだけなのだ。

 

(念を使う一般人もいるんだし

 別にいい気もするが…

 でもこいつら多分向こう側(暗黒大陸)から

 来た外来種だよなぁ…)

 

ネテロは今回のキメラアントが内部(メビウス湖)

既存種ではないと見抜いていた。

しかし、五大厄災に比べたら全然可愛い物である。

おそらくはメビウス湖に逃げてきた一部の魔獣の

祖先と同じようなモノなのではないか、

ネテロはそう推察していた。

 

だから唯の魔獣と判断するか、

危険な外来種と判断するか、迷っているのだ。

 

 

そしてネテロの出した答えは___

 

 

 

 

「経過観察で良いじゃろ」

 

「「会長!?!?」」

 

ほっとくことにした(面倒臭くなった)

 

「確かに危険なキメラアントではあるが

 人間だった頃の記憶があるって言ってるヤツを

 駆除するのも問題あるじゃろ」

 

「それは嘘なのかもしれないんですよ⁉︎」

 

「だとしてもじゃ。

 ()()()()()()()()を見捨ておくことは出来ん」

 

「っ!それは…」

 

「しかも、肝心の危険種を無力化して

 行方不明者の保護もしてくれた者を無碍にしてはいかん。

 だからこそもしもの時は会長としてワシが責任を持つ」

 

なんてネテロは語っているが実際は

元人間を駆除した際に発生する書類仕事や

絶対「一般人を殺したんですか?」と絡んでくる

パリストンを想像したら考えることをやめたのである。

彼の嫌がらさせに対して基本的ウェルカムなネテロでは

あるがそれはそれで弄られたら鬱陶しくもある。

もちろん、ネテロの語ったことも嘘ではないが。

 

 

依然、モリチカは土下座をしている。

内心(あれ?わちき許された?)と考えてはいるが

それでも頭を擦り続けている。

この明らかな命乞いがネテロの先程の判断を後押ししている。

これには念操作が素人であることも幸いしている。

なぜならオーラが目に見えて怯えているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てな訳でお主には蟻の制御、

 そしてNGLの実質的な管理を任せる。

 流石に今からNGLを

 立て直すのは難しいじゃろうし、

 何より麻薬の生産を潰したのは大きい。

 このまま、犯罪を潰しておくのが良いじゃろう。

 ……間違っても麻薬の生産をするんじゃないぞ」

 

「はい!モチロンです!」

 

「それから、勝手にNGLを出ることも許さん。

 ちゃんと許可を取ったら考えてやろう。

 また、今後一切人間に危害を加えることを禁ずる。

 お主たちを攻撃してきた者に対してはこの限りではないが

 その場合でも相手を殺してはならん」

 

「承知しました!」

 

モリチカは最初から最後まで

正座(土下座)をしながら交渉をした。

明らかにモリチカには不利な要求もあったが

それでも異議は唱えなかった。

 

モラウもノヴも今回の被害を考えればヌルイが

妥当な線ではあると納得していた。

一人の人間(キメラアント)に要求するには多すぎた。

 

そうしてキメラアントを討伐しにきた3人は

カイトを連れて巣から出ていった。

最後に出来る限りキメラアントをハントしに来る

ハンターを規制するとネテロは言ったが、

モリチカの内心では別のことを考えていた。

 

(ハンター協会にいった自分(ワタクシ)が!)

 

自分の行動を自分が気にするという

モリチカ特有の悩みだった。

 

だがしかし、笑い事ではない。

モリチカは遠くの分身(自分)

相互の情報交換が出来ない。

距離で表すと大体1キロも離れると

パスが繋がらなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モリチカはネテロ達が立ち去り

静まり返った巣の中で計画を練る。

どうすればキメラアント(自分達)が生き残れるのか。

ハーレムという夢のため、

彼は現実を見据えて行動を起こす。

契約の中でやれる事をやれるだけやり切る。

そのためにはありとあらゆるモノを資源として消費する覚悟。

 

 

この決意をネテロが見ていたら

 

恐らくモリチカは殺された、であろう。

 

窮鼠猫を噛む。

 

であればさらに矮小な蟲は?

 

悍ましいほど凶悪で蔑むほど脆弱は寄生虫は?

 

 

これはそんなモリチカの生存競争だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、盛親です!

さっきまでネテロ達にビクビクしてましたが

帰ったので本調子になりました!

ペッ、もう二度と来るんじゃねーぜ!

 

と言ってもいられない。

向こうのワタクシは念が使えないまま

別れてしまった。恐らくまだ念が使えないだろう。

 

であれば向こうのワタクシが何が粗相をして

戦争状態になったとしても耐えれる拠点が必要になる。

メルエムのように慢心なんかしないですぞ。

とことん、確実着実に。

念能力もどう構成するか。構想は出来てる。

 

 

やってやろうじゃねぇか!

 

 

 




(盛親には)シリアスはありません。
これにて第1章完結です。

それでは皆さま、
良いお年を。

感想お待ちしてます。

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