時間が進むのは早いもんですなぁ。
この作品も連載が約9年ですか。
まあ途中、合計7年ぐらい更新してなかったとかありますけど
それでもやはり読んでくださる読者の方々がいるから頑張れるものです。ありがとうございます。
《追記》
日間ランキング40位になってました。ありがてぇ…!
「あぁ?長老たちが?」
「うん、おそらく外部からの攻撃だって」
ヨルビアン大陸にある一つの国。
そこまで治安の良くない地域にある
いかにも廃墟である建物に、
これまたいかにも只者ではなさそうな男女が集まっていた。
「
口元まである襟付きの黒い装束で身を包む少年に見える人物が眉間に皺を寄せながらシャルと言われた金髪碧眼の青年に疑問を投げかける。
「まんま、長老たちも現状わかってないみたいなんだ」
「添付された情報によると未知のウイルス、細菌の可能性による感染症なんだけどその余りある攻撃性、特異性は生物兵器の可能性が高いって」
シャルことシャルナークはそう言いながら携帯端末の画面を他の人物に見えるように向ける。そこには写真と説明が写っている。
「なになに…感染者は二通りの症状があって一つは高熱や頭痛などの風邪やインフルエンザに似た諸症状で…」
「もう一つはゾンビみたいになって襲ってくる…だって」
画面を覗き込んだ背丈の高い金髪の悪人面の男、フィンクスと
黒いタートルネックを着た黒髪メガネの可愛い面の女、シズクが顔を見合わる。
「感染源は未だわかっていないけど数週間前に怪しい男女が流星街に入り込んだのが原因だろうって。どっちも始末されて女の方は身元は怪しくなさそうだけど男の方は有名どころのマフィアの幹部だという事で長老たちは報復を…」
「ちょと待つね、『念』の可能性は無いか?」
独特な訛りの黒い装束の男、フェイタンが説明に対して割り込む。
眉間の皺がさらに深くなっている。
「長老曰く可能性は低いって。感染者のオーラに特に変化は無いみたい。でも『念』で改造された病気という線はあるかもね」
シャルナークは携帯端末を操作してから再び画面を見えるように向ける。そこには奇怪な構造物が映っていた。
「これは?」
「ゾンビみたいになった感染者たちが積み上げた迷宮みたいなモノだね。中は入り組んでいて襲ってくる感染者もウジャウジャいるから長老たちはここの調査、解体を依頼してきてる。…流石にコレを造るのは普通の病気としてはおかしいし操られてるのかもね」
「なるほど、そりゃあ攻撃だな」
明らかに通常の病とは違う、念能力と言われた方が理解できる患者の行動を説明された
どういう理由で攻撃してきたのかを探るつもりはない。
ただただ
まあ、そこが故郷じゃない少数民族と暗殺一家末子も一緒に行くのだが。
「…うーん、これは思った以上にヤバいかもなぁ」
感染者たちが作った迷宮に入り
フィンクス、シズク、フェイタン、ボノレノフ、そして新人と別れて襲ってくる感染者たちに
僕の念能力が通じると言うことはあらためて、操作系の念能力なんかじゃないが念能力なしでこれだけの人数がなんらかの一つの目的で動いていることに少し悍ましさをおぼえる。
「念能力じゃない。けどここまで人間を操れていると考えると正直、ただのマフィアが関与しているとは思えない」
むしろ念能力と言われた方が分かる。マフィアにもお抱えの能力者とかいるだろうし。
「生物兵器にしたってマフィアがわざわざ流星街で使う意味がわからない。万が一、街の外に流出したら危険すぎる」
それに生物兵器だったらマフィアが持ってて良い代物じゃなさ過ぎる。G5のどれかの軍とか秘密研究所とかそういうのが管理しているだろう。
「…いや、そもそも生物兵器でもない?」
細菌かウィルスと推察されてたけどこの流星街にも研究施設はあるし、なんだったら念能力で調べられもするはずだ。
なら、少なからず原因が分かってもおかしくないのでは?
「…まさかこの感染症になったらゾンビになるんじゃなく
それなら健常者のふりをした感染者がいて、騙す様に操られているのかも…!
「…!みんなに知らせないと!」
「やはり、幻影旅団の参謀役の
シャルナーク。頭がキレますな」