ハリエットが、ダンブルドアに促されグリフィンドールのテーブルに向かうとそこでは、ジェームズ、シリウスそしてリリーによる三つ巴のハリエット争奪戦が行われていた。
「ハリエットこっちにおいで。僕は、ジェームズ・ポッターだよ。君って名前も同じポッターだし、僕ともどこか似てるみたいだけど親戚だったりするの?」
「ハリエットこのバカは放って、俺のところにこいよ。俺の愛しい唯一の家族よ!」
「おい、駄犬誰がバカだ!お前の方がヤバいだろ、初対面の女の子にそんな言葉かけるとか。」
「はぁ?お前のリリー大好き病よりかはましだろうが。」
あ、パパとシリウスがケンカをし始めた。パパ、シリウスにも病気判定されてるよ。
「ジェームズ・ポッター、あんたとこんなに私に似ているこの子が親戚なはずあるわけないじゃないの。ブラック、あなたさっきからマイエンジェルとか、愛しい唯一の家族とか、あなたとこの子は初対面なんでしょ?ついに、ジェームズ・ポッターのストーカー病があなたにも移ったというの? それから、あなた達二人とも、喧嘩するなら外でやってきなさいよ。」
パパ私、本当によくパパとママが結ばれたなと思うよ。ママってツンデレだったりするのかな? あ、パパが、シリウスに病気判定されても何ともなかったのに、ママにストーカー呼ばわりされた瞬間沈んだみたい。ついでに、シリウスもストーカー呼ばわりされたら沈んじゃったよ。ママ、強すぎるよ…
「ハリエット、私の名前はリリー・エバンスよ。3年生よ。それと、私が寮でのあなたのルームメイトよ。分からないことがあったら言ってね。このバカ二人は放っておいてこっちにいらっしゃい。私たち、さっきからいろんな人がいってるけど、見れば見るほど似ているわね。」
「うん、これからよろしくね、リリーって呼んでいい?」
「もちろん良いわよ。私もハリエットって呼んでいいかしら?」
「もちろん!それにしても本当に私達似てるね。」
「えぇ、本当にそうよね。家族みたいよね。」
本当は私達家族なん… って
「えっ!?」
「どうしたの?」
まだ、私の事を知っているのはダンブルドア先生と、マクゴナガル先生と、マダム・ポンフリーと、シリウスだけなはずなのに。どうして…?
「…ど う して?」
「何が?」
「ううん。何でもないよ。ごめんね。」
「ハリエットを見てると、何でか分からないんだけど護りたくなるのよね。なんでかしらね。妹でも見てるように思ってるのかしら、でも、それとも少し違ってるんだと思うんだけどね。」
「…」
私は、泣きそうになってきた。ママは、私の事を知らないはずなのに、ママが私の事を家族みたいよねって言ってくれたから。そして、私の事を護りたくなるって言ったから。
「ハリエット、あなた大丈夫?」
「あっ、うん。ごめんね、ちょっと考え事してた。はやく、ご飯食べよう。」
ママ、私この世界で私が生まれる前に、私の事が予言される前に、平和な世界にして見せるよ。絶対に。
それから、私はママの隣に座ってご飯をとった。パパとシリウスは、リーマスが介抱していた。
「あぁ、ついにリリーに僕は、ストーカーって呼ばれてしまった…」
「リリーにハリエットに対してストーカーしてるなんて思われたら、俺のハリエットと一緒に暮らす未来が…」
「ジェームズ君、今までの自分の行動考えたら?それに、シリウス色々言いたいことはあるけれど、なんでそこでリリーが出てくるの?君、最近おかしいよ。」
いや、訂正。リーマスけっこうな毒舌みたいだね。少しは、慰めてあげようよ。
「ハリエット、そろそろ寮に行きましょう。案内してあげるから、着いてきてね。」
「うん。」
そういえば私、編入生っていう事になってるから、周りからすれば当然だけど道を知らない事になってるんだったね。私は、ママの案内のもと久しぶりに、グリフィンドールの寮に行った。
「ハリエット、ここは談話室よ。自由に使って良いわよ。大抵みんな、ここか図書室で宿題はするわよ。で、ここから先が女子寮よ。私達の部屋は二人部屋になってるらしいわよ。」
「えっ?リリー。らしいわよって今までは?」
「今までは、私と同じ学年の友達と一緒だったけれど、今日私達の寮監のマクゴナガル先生から、新しく入ってくる編入生と二人部屋になってて言われたの。」
「なんか、ごめんね。」
「いや、いいのよ。私、あなたとルームメイトになれて嬉しいのよ。」
「本当に?」
「えぇ、本当よ。」
ママは、どうやら本心から私と一緒になったことを喜んでくれているようだった。アーモンド型の綺麗な緑色の目が輝いているもの。
「良かった。リリー、部屋に行ってみよ。」
「えぇ、そうね。行きましょうか。」
寮の私達の部屋に行ってみると、懐かしさが込み上げてきた。どうやら、ここは私と、ハーマイオニーが使っていた部屋と同じ部屋のようだ。ダンブルドア先生は、どこまで見通してるのか本当に謎だ。私と、リリーは着替えてから互いに好きなものなどを話し合った。私とママはとっても息があい、私の知らないママの事も知れて楽しかった。
ママが、この話題に触れるまでは…
「ねぇ、ハリエット。あなたその首筋にある傷はどうしたの?」
(その事だけは、ママにだけは、聞かれたくなかったのに…)
「…」
「あっ、ハリエットごめんなさいね。お願いだから泣かないで。あまり聞かれたくない事だったみたいね。ごめんなさい。」
私は、その時初めて自分が泣いているのに気づいた。
「…ううん。リリーは 何も…悪くないよ。私の方こそごめんなさい。」
私は、涙が止まらなくなってきた。私をかばったせいで、ママは殺されてしまったのだから。私がそんなことを考えていると、突然、ママに抱きつかれた。
「…リリー っ どうしたの?」
「あなたが泣いているのを見てるのが辛くて。私のお母さんが、昔よく私が泣いてると、こうやってしてくれたの。」
「ねぇ、リリーしばらくこのままでいていい?」
「えぇ、良いわよ。」
「ありがとう。 ママ…」
ハリエットはその後、今まで会うこともできず、触れることもできなかった、リリーの腕の中で永遠と泣き続けた。
「ハリエットどうやら寝ちゃったようね。それにしても、ママか。」
(ダンブルドア先生は、ハリエットは魔法事故にあって入学できなかったって言ってたわね。)
(もし、その事故っていうのが過去に来るものだとしたら、ハリエットが私の子供っていうのも有り得る話かもね。)
(それに、この子の姓はポッターだったわね。この子が私の子供なら、父親はジェームズ・ポッターになるのね。)
(そういえば、ブラックはハリエットと初対面のはずなのに、あんなに積極的に出てたわね。それも、ダンブルドア先生とかから、この子について説明を受けてたとしたら不思議じゃないわね。)
(そしたら、大広間の時から感じてたハリエットに対しての想いは説明がつくわね。親の子に対する気持ちなのね。)
リリーは、どうやらハリエットのことについて、誰よりも早く答えにたどり着いたようだった。
「おやすみなさい。ハリエット。私の未来から来た可愛い娘。」
(明日からは、あのストーカーブラックから、護ってあげるからね。)