チチチチ…
小鳥のさえずりが聞こえて、窓から朝の日差しが差したときハリエットは目覚めた。
昨日は、ママに傷の事を聞かれて泣いてしまって… あの後どうなったんだろうか。記憶がない。そのまま寝ちゃったのかな。
それにしてもうーんとっても暖かい、何かに包まれてるのかな?安心できる。ってここはどこだろう?目を開けてみよう。
ハリエットが目を開けるとそこには、リリーの顔があった。どうやら、リリーにまだ抱きつかれているようだった。ちょっと嬉しい。
「ママっ!」
思わず素でリリーにママって言ってしまった。大丈夫かな?
「う~ん… おはよう、ハリエット。」
「あっ おはようリリー。」
「あっごめんなさいハリエット。私、あなたに抱きついたまま寝てたみたいね。」
そう言いながらママは、私から離れた。ちょっと残念。でも、ママにママって言ったことは気付かれてないみたい、よかった。
「そんなことないよ。私こそ昨日いきなり泣き出してごめんね。」
「いいのよ。これからも何か辛いことがあれば直ぐに言ってね。」
「ありがとう、リリー。」
「さぁ、ハリエットそろそろ準備しましょうか。」
「そうだね!」
「ハリエット、あなたの髪とってもさらさらよね。」
「ありがとう!リリーもさらさらだったよ!」
今、私はママと一緒に部屋を出て寮の談話室に向かっている。若干遅刻気味だが。私とママは先程から上機嫌だ。何故ならさっき、髪をセットするときにお互いの髪をそれぞれ同じポニーテールに結んでお揃いにしてみたからだ。ママの髪とってもさらさらで気持ちよかった。
「今日はいい一日になりそうね!」
「私もそう思うよリリー!」
ところがそんな私たちの予想は今日大きく外れることになった。
「おはようリリー!」
「おはようハリエット!」
談話室についた瞬間、パパとシリウスに大声で挨拶をされた。談話室には、どうやら私達だけのようだ。
「ジェームズ・ポッター、傲慢で見せびらかし屋なあなたに、私がいつ私の事を名前で呼んでいいって言ったか教えてもらえる?」
ママってこの頃本当にこの頃のパパの性格嫌ってたんだね。傲慢で見せびらか屋って…
「おはようシリウス。」
「今日もとってもかわいいぞ。流石はマイ エンジェル!」
「シリウス、恥ずかしいこといわないでよ!」
シリウスはいつの時代でも、私の事をかわいいって言ってくれる。カッコいいシリウスにそんなことを言われると照れてしまい、よくハーマイオニーにいじられた。これが、他の人 だったらこんなことをいってくる相手には、即行で呪いをかけているけどね。
例えばあの能無しロックハートや、顔面蛇面のハゲ野郎 世紀のロリコンで私が会った最凶のストーカー(私のパパやママの事を殺して、私も殺そうとしたくせに、復活したら私に惚れたなどと言い、私の事を妻にするなんて死喰い人の前で宣言し、私が拒否したら私を殺して手元に置こうなんて言ってきた。絶対に病んでる。絶対に。これには、いろんな人が同情してくれた。)
あぁもう!あの変態のことを考えたら、苛ついてきた。
「ブラック!何朝からハリエットを嫌な気持ちにさせてるの!」
「えっ!…ハリエットごめん。俺はそんなつもりじゃなかったんだ。」
「えっ!?何がどうしたの?」
「ハリエット、あそこにいるストーカーのブラックは私が片付けておくから、先に朝食を取っていて良いわよ。」
ちょっと何がどうなってるの!?
私がシリウスにかわいいって言われて照れてしまった
↓
ハーマイオニーにいじられた事を思い出した
↓
過去に会ったロリコンの変態達を思いだしたら、苛ついてしまった
↓
シリウスがママに怒られて、私に謝ってきた
↓
ママがシリウスを片付ける宣言した
もしかしてママ、私が苛ついてきたのを感じ取ったけど、その原因をシリウスだと勘違いしちゃったの!?
「リリー、そんなことしなくていいから!リリーも朝食一緒に取りに行こうよ。」
「ハリエット、心配しなくていいのよ。あそこで沈んでいるジェームズ・ポッターのストーカー病が、あの女たらしのブラックに移ったみたいだからあなたに危険が及ぶ前に手を打っておくだけよ。」
パパ日頃どんな行いをしてるの!? シリウスって学生時代女たらしだったの!?そんなの今まで聞いてないよ!
リリーのシリウス女たらし発言を聞いたハリエットは、シリウスをリリーの勘違いから助けることは止めようと決意した。
「リリー、シリウスのことお願いしてもいい?」
「良いわよ、ハリエット。リーマス、ハリエットの事を頼んで良いかしら?」
「うん、いいよリリー。」
リーマスだ。リーマスには、ママは普通に話しかけるみたい。リーマスはまだ、そこまでみすぼらしい格好はしてないみたいだ。ただ、少し顔色が悪いみたい、満月が近いのかな?
「僕は、リーマス・ルーピン。こっちはピーター・ペティグリューだよ。よろしくねハリエット。」
「ほっ 僕は、ピーター・ペティグリューだよよろしくね。」
リーマスが紹介するまで気づかなかったけれど、そこにはやはりというかペティグリューがいた。ペティグリューを見た瞬間、ハリエットはペティグリューに呪いをかけたくなったが、なんとか我慢した。
「私は、ハリエット・ポッターだよ。こちらこそよろしくね!」
「じゃあ、ハリエット大広間へ行こうか。」
「そうだねリーマス。リリー先に行ってるからね。」
「いってらっしゃいハリエット。ちゃんと食べるのよ。」
「ハリエット、俺も行きたいぞ!」
「ブラック私が行かせるわけないでしょ!」
「ブラック、あなたが知っているハリエットの事について全て話なさい。」
「ハリエットについて、俺は何も知らないぞ。」
「そう。知らない初対面の女の子にマイ エンジェルなんてどういう神経をしてるのかしらね。」
「いや、それはその…」
「もし、そんな人が自分の娘を狙っていると知ったら、親はどういう風に思うかしらね。」
「うっ…」
「しかも、その人が女たらしだと知っていたら親はどうすると思う?」
「…」
「もう一度聞くわ。ブラック、ハリエットの事について、あなたの知っていることを全て話なさい。」
「確かに、俺はハリエットの事を少しは知っているが…」
「ならそれを話なさい。」
「だが、ダンブルドアに口止めされてるんだ。」
「例えば、あの子の母親は私だとか?」
「なっ!どうしてリリー、君がその事を知ってるんだ。それは、俺とマダム・ポンフリーとマクゴナガルとダンブルドアしか知らないはずだぞ!」
「そう。やっぱりあの子は私の娘なのね。ブラックあの子について知っていることを全て話なさい。私にはそれを知る権利があるはずよ。もちろんあなたが言ったことを私は誰にも話さないと誓うわ。」
「ダンブルドアや、ハリエットにもか?」
「えぇそうよ。」
(ダンブルドアや、ハリエットにも言わないというのなら、ダンブルドアが心配していたスニベルスから、死喰い人達にハリエットのことが漏れる事はないだろう。)
「…分かった。けれどどうやって見破ったんだ。」
「あの子の母親は私よ、甘く見ないでちょうだい。そうね、まず外見ね。あの子の私にそっくりの容姿、さらさらの黒髪、ジェームズ・ポッターそっくりの目ね。それにポッターという姓。」
「それだけで分かったのか!?」
「もちろん違うわよ。最初にあの子を見たときから何故だか護りたくなったのよね。それと、私があの子の事を自分の娘だと確信したのは、もうひとつ理由があるのよね。」
「理由とは?」
「昨日の夜、あの子に首筋にある傷の事について聞いたら泣き出してね。それで、私が抱きついてあげたら、ありがとうママってあの子が言ったのよ。恐らく無意識のうちに言ったんでしょうけどね。」
「…首筋の傷ってまさかあれのことか?」
「ブラックあなたあの子の傷についても知ってるのね。」
「あぁ、あの傷はマダム・ポンフリーでさえも治せず、ダンブルドアでも見たことがないものだったらしいんだ。ダンブルドア曰くあれは、強力な闇の魔術によってつけられたものらしい。」
「なんで、そんな傷をあの子が…」
リリーは、そう言いながら近くの椅子に崩れ落ちた。シリウスは、リリーが落ち着くのを待ってから話を続けた。
「ハリエットは、ここに来る前に「例のあの人」と一騎討ちをしてたらしいんだ。そして、その結果あの人を倒したけれど、あの人が最後にかけた時空を飛ばす呪文をかけられてしまったらしいんだ。」
「あんな、小さな子が?」
「ハリエットと話をしたダンブルドアが、ハリエット自身がそう言ったと言ってた。」
「…どうしてあの子が」
「それは俺も知らないんだ」
「未来で私たちは何をしてるのかしら」
「分からない。ただ、もしかしたら…」
「全員、死んでいるかもしれない?」
「あぁ、そうかもしれない。」
しばらく時間が止まったようだった。リリーは、床で未だに沈んでいるジェームズを見つめていた。
「ブラック、ハリエットの事について話してくれてありがとう。」
「あぁ」
「未来がどんな風になっているのか私達は知らないけれど、あの子がしたいと思うことは助けてあげたいと思うの。」
「俺もだ」
「流石は、あの子の名付け親ね」
「おぉ!って俺そんなこと言ったっけ?」
「ジェームズ・ポッターがあの子の父親なら間違いなくあの子の後見人はあなたになるでしょ?名付け子に恋してる名付け親ってのもなんか気に入らないけど…」
「そんな…リリー、ハリエットと俺が付き合うの許してくれないか?」
「どこに女たらしの名付け親が自分の娘と付き合うのを許す母親がいると思うの?」
「これからは、ハリエットだけを大切にするから許してくれないか?」
「親子ほどの年の差がある名付け子に恋をするなんて、どうかしてると思わないの?」
「今は、2才差なんだ!」
「ふふふ、あなた話してみると意外と面白いのね。少し子供っぽいしね。」
「おい!それはどういう事だ!」
「ほら、そうやってすぐにむきになるところとかね。」
「なっ」
「まぁ、良いわよ」
「何がだ?」
「あら、あの子と付き合いたいんじゃなかったの?」
「許してくれるのか!?」
「えぇ。それにあの子もあなたのことが好きみたいだしね。」
「本当か!?」
「ただし、条件があるわよ。」
「なんだそれは」
「一つ目は、これから他の女の子を口説いたりしないこと。」
「約束しよう」
「二つ目は、ハリエットを絶対に泣かせないこと。」
「もちろんだ」
「三つ目は、ハリエットを全力で守ること。」
「必ずするぞ」
「なら、良いわよハリエットと付き合っても。もちろん今の約束を破ったらどうなるか分かってるでしょうね。」
「あぁ、もちろんだとも。」
「じゃあ、ハリエットやリーマス達が待っているだろうし大広間へ行きましょうか。」
「ジェームズはどうするんだ?」
「放置したままでかまわないでしょw」
その時以降、シリウスがリリーに歯向かったのを見た者は一人もいなかったと言う。また、リリーもシリウスがハリエットに構うのを咎めることは減ったという。
転生生活の方は只今少し詰まっちゃっていますね。本当は昨日までに上げる予定だったんですが。すみません。
なんせ、ハリーが蛇語話してない+ポリジュース薬が真実薬に変更+ジニーが日記を持っていない(←これが一番の原因)
最初の二つは無理矢理片付けれた(?)ので、後は日記誰が持っているのか問題が片付けれたら投稿できます。