裏切りの先に、、   作:雪桜(希う者)

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初めまして。
初投稿かつ、ウォールさんとの合作ですので、一部表現がおかしいところがあるかもしれませんがもし見つけたら教えていただけるとありがたいです。
それではどうぞ!


conviction -彼への断罪
1 彼は彼女を裏切った。


あるところに浮気をしているのに否定し続ける男がいました。

その男は浮気をしているのにも関わらずいつの間にか開き直り、

 

「みんなかわいい 」と言い出した。

その男の名は・・・・。

・・・・という男は小泉花陽という未来を誓いあった妻がいました。

 

一人との浮気にも飽きたのか、他にもあまたの男性、女性、幽霊、微生物の愛人を持っており、夜も頻繁に遅くなっていました。

 

もちろん、そんなことがずっと続けば気付かれ、浮気癖の夫に我慢ならなくなった花陽は遂にこう言った。

「浮気、、、して、、ますよね。

どうして浮気なんてしちゃったんですか。

もう、私のこと好きじゃなくなっちゃったんですか……

私はあなたのことをこんなにも愛しているのに、どうして…………」

それからしばらくの間、二人の間に沈黙がはしった。

 

先に沈黙を破ったのは意外にも花陽だった。

「私の愛はもう届かないんですね。

しょ、しょうがないんですよね、だって私よりかわいい人はたくさんいますもんね。

いいんです。もうわかりましたから。気にしないでください。」

そのまま花陽は自分の部屋へと入っていこうとした。

彼は葛藤した。花陽の事も好きで、他の女の子の事ももちろん。そして彼が下した決断はこうだった。

「花陽……僕は確かに他の女の子の事も好きだ。だけど僕には君にしか言えないし、言わない言葉があるんだ。

 

僕は君を"愛している"」

 

それでも花陽は歩みを止めない。

そんな彼女を彼は必死に引き止める

「待ってくれ!話を聞いてくれ!」

それでも花陽は止まらず部屋に入っていった。

それからどんなに声を掛けても部屋に入っていった花陽からの応答はなかった。

 

 

翌日、いつもと変わらない朝が訪れる。

 

(許して、、くれたのかな)

 

そんなことあるはずもない疑問を抱きつつも男は今日も今日とて働きに出た。花陽に悲しい思いをさせてしまった分、償うことを心に誓って。

 

━━━━━━━━━━

 

それから1ヶ月ほどがたった。

最近ではまた帰るのも遅くなってしまっているが決して浮気によるものではなかった。あれ以降浮気はせず、相手からの誘いも一切無視していた。

すべては再び花陽へ愛を誓うため、男は必死に頑張った。

だが、唐突に思ってしまった

 

『花陽をまた傷つけているかもしれない』と。

 

そんな思いをぬぐい捨て、明日のサプライズを控え、家への帰路についた。

 

━━━━━━━━━━━

 

男は家についた

「ただいまー」しかし返答はない

 

(寝ちゃったのかな)

そう思い、リビングへと足を踏み入れた。

男の目に吊り下げられた少女の遺体が映った。

え?

うそだ うそだ

うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ…………

 

 

━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

気がついたら帰って来て1時間がたっていた。

やっとまともに働きだした男の思考はひとまず110番することにした。。

それから気づいたら朝になっていた。事情聴取などがあったがそんなことは、男の頭の片隅にも無かった。

男の心は花陽を失ったことに対する喪失感と気が付けなかった自分への怒りで溢れていた。

 

 

 

ふと、机の上に手紙がおかれていることに気がついた。

そこにはこう書かれていた。

『・・・・さんへ

まずは、ごめんなさい。

死んでしまうことしか選べなかった私を許してください。

 

あなたにとっての私はわかりませんが、私にとってのあなたは誰にもとられたくない、独占してしまいたいほど大切な存在なんです。

何にも変えられない一番のものなんです。

 

だから、あなたが浮気をしたことを知ったとき「ああ、私じゃダメなんだ」と思いました。それからこのような形で終わらせることはもうすでに決めていました。

私は消えていく存在。禍根を残したくなかったんです。

なので、この1ヶ月いろんなことをしました。………』

 

 

彼の名前から始まった花陽の可愛らしい文字で書かれた一通の手紙。

読み進めるだけで胸が張り裂けそうな、だけど現実を受け入れなければならないと無我夢中で目を走らせる。

 

 

『……両親に出来る限りの恩返しをしたり、μ'sのみんなと久しぶりに会って話をしたりしました。

そして、この1ヶ月だけはいつもと変わらない日常を送ろうと決めていました。

 

どんなことも諦められるのにあなたとの思い出だけは捨てられない、大事に持っておきたいと。

 

私のこと忘れないで。

 

 

なんて言えたらよかったな。

本当に忘れないで欲しいけれど、私はいなくなる人間、そんなこと言えません。

だから、あなたの好きにしてください。

 

最後に、立つ鳥、後を濁さずというようにきちんと整理してきました。

どうかお幸せに、ありがとう

花陽』

 

 

もう......そこから先は何も無かった。ただの紙。ぽたりぽたりと紙に染み込む滴は彼の目から溢れる涙であって、初めて彼は後悔した。

 

そして男はもう一度手紙を読んだ。

すると、最後に違和感を感じた。

(いや、そんなはずはない!そんなはずはない、、、!)

いてもたってもいられなくなり、家中を駆け巡る。

リビング、台所、洗面所、、、

どこからも彼女の物が一切見つからないのだ。

最後に彼女の部屋を開けた。

 

瞬間、彼は絶句した。

そこには何も無かった。

いままで置かれていた彼女の本、服など、何もかもなくなっていた。

 

すでにそこは部屋よりもただの箱といった方が適している。

彼はその箱に恐る恐る近づく。

 

目を背けるな、お前が招いた現実を受け入れろ。

 

そう言われているような気がしたから。

 

 

その後、彼は家へと引きこもった。

 

今まで傷つけた分の償いをするように。

今まで与えてもらった分のぬくもりを閉じ込めるように。

 

彼はただそれだけのために生きていた。

あの事はどこからか漏れてニュースや新聞で報道された。嗅ぎ付けてきた記者やカメラが家の前に何人もいたが全部無視した。

 

 

記者たちがいなくなり食料も尽きてきた日に彼は実に2週間ぶりに家の外へ出た。

その日は真夏の真っ只中、太陽がいつもにもまして輝いていた

 

「まぶしいなぁ……」

 

 

必要なものを買い揃え帰ると、家の前に何人かの人影を見た。

そこにいたのはμ'sの8人だった。

(なんで今更………いや、今だからか)

見つかるのは面倒だと思い物陰に隠れてやり過ごすことにした。

しばらくして彼女らは帰っていったが彼はなにも感じなかった。

もういっそのこと逃げてしまおうか、、、

そんなことを考えつつ、また引きこもるために家に入っていこうとした。そんなとき、

 

『あれ?貴方は......』

 

背を向けた途端誰かの声が彼の背中を突き刺す。帰ったはずのμ’sの誰かだということはすぐに理解できた。

でも、今聞きたくなかった。

今は気付かれたくなかった。

 

だから彼は聞こえない振りをしてそのまま歩を進める。

 

人の目を気にせず、ひっそりと彼は生き続けたいと願っていた。

誰にも気付かれず、誰にも心配されずに。それが彼が花陽にしなくてはならない『罪滅ぼし』だと。

 

 

彼はそのまま家に入っていった。外では声がする。μ'sの8人の声が聞こえる。

 

でも彼にはそんなことどうでもよかった。

花陽のいなくなってしまった今、花陽のいないμ'sなんてどうでもよかった。

 

━━━━━━━━━━━━

 

今の彼にいきる意味などなかった。花陽のいない家で、それでも花陽のことを求めて、どうすることもなく生き続けていた。

 

再び食料を買いに行った。

また帰るとμ'sの8人がいた。もうμ'sの事など気にしていなかった。

 

彼女たちが家の前にいるのを無視して家に入っていった。家の外ではまた何かいっているが彼には関係ない。

 

花陽の一言さえあればそれでいいのに、花陽さえいればどうなってもいいのに、

 

 

でももうその花陽はいないのだから。

 

これは自分が犯してしまった罪に対する罰なのだから。

 

━━━━━━━━

 

あれからどれだけの時間がたっただろう。

いつからかμ'sの8人も来なくなった。

 

もうどうでもいい。

花陽はもういないのだから生きていなくてもいいじゃないか。

 

 

そんなことを思い始めていた矢先、地震が彼の住む地域を襲った。揺れは大きくないがまったく固定されていない家具は倒れたりしているものもあった。

 

死ぬのなら死に方くらい花陽と同じにしよう。

そんなことを考えた彼は花陽の死んだときと同じように身の回りを整えることにした。

 

 

まずは散らばったカップ麺のごみ、散らかった衣服等のごみを片付け始めた。

片付けながら彼は花陽と過ごした日々を思い出していた。

 

だがその記憶は逆に彼の自殺する決意を固めさせていた。

より花陽を求めるが故に、

孤独を痛感させられるが故に、

 

生きていることを恨みもしていた。

 

 

次に倒れた家具を直しているときだった。

 

ふと足元を見ると小さな箱が落ちていた。あの日のために買った物が出てきた。

 

中には結婚指輪が入っている。

 

花陽とは結婚していたが、そのときはお金がなくて買えず、式もあげられなかったために今度こそ式も挙げて花陽をもう悲しませないはずだった。

でもそれは叶わず思い出さないようにどこかへやったものだった。

どうしてだろうか、ふと。花陽との記憶を思い出していた。それは彼と彼女が初めて出会った記憶で、初めて......"恋"を覚えた記憶だ




残りも近いうちに投稿いたしますのでお待ち下さい。
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