一曲目は”それは僕たちの奇跡”。
白い煙をまき散らしてその中から彼女達”μ`s”は現れた。
華やかで可愛らしい衣装を身にまとい僕の初恋の相手は右から二番目のところで跳んだり跳ねたり普段の彼女から想像できない”アイドル”の姿が印象深く根付いた。
1曲目にもかかわらず涙がながれていることなど気にもならないくらいにはライブを楽しんでいた。
気付いたらライブはコールが始まろうとしていた。
花陽のコールは最初だ。
「いきますね。」と花陽がコールを始めようとした瞬間、少しだけお互いに目があった気がした。
気のせいではなかったのだろうか、本の少しではあるが花陽も少しばかり緊張がほぐれたような顔になった。
「ダレカタスケテー!!」
<チョットマッテテー!!
僕一人の声なんて周りの声に掻き消されてしまったかもしれない。それでも、僕の声が少しでも花陽に届くように。出せる限り大きな声で返した。
聞こえていても聞こえてなくても、僕は花陽のことはどんなときでも見守るという男の意思表示のようなものだった。
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着々とその後のコールへと進んでいき、本格的にライブが始まった。
"僕らのlive君とのlife"、"友情ノーチェンジ"と、ライブは着々と進行し、ユニットの曲に入った。
lily white、BiBi、と進み、いよいよ次はPrintempsの番だ。
"NO EXIT ORION"、"sweet sweet horiday"、と続くなかでLove marginalの歌詞が心にささった。
まるで今の自分を指しているような気がした。
花陽が自分以外のことを考える。
そんなことを想像してしまった。
ライブ中にも関わらず、つい、顔が強ばる
(花陽に見られなかっただろうか)
花陽を見ると見られてなかったようで特に変わりは無かった。
そしてその想いは終わらせるという彼の決心を強くした。
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その間にソロ曲に移っていった。
穂乃果、ことり、絵里、と流れていき、遂に花陽の出番が来た。
もちろん花陽が歌ったのは、"なわとび"。
この歌のように花陽から想いを自分に向けられていたらどんなに幸せだろうか。
なんて考えるだけ無駄なことを考えたりしていた。
そう考えるのが無駄だということはわかっていてもそう考えさせられてしまうような気がした。
それくらい、この日の花陽は一段と輝いて見えていた。
その後も真姫、希と続いてゆき、ライブは最高潮になっていた。同時に彼と彼女のおしまいが迫ってきていた。
ライブも遂にラストスパート。
"Angelic Angel"、"Sunny Day Song"、と進み、"Moment ring"が終わったとき、開場はアンコールで溢れていた。
これはμ'sの輝きの証だ。
彼女たちの輝きに引き寄せられた人はこんなにもたくさんいるのだ。
そんなことを思った。
「空っぽの講堂から始まったとは思えない。
強いな、君たちは。眩しいな、君たちは。」
そんなことを呟いていた。
そんなとき、前奏と共に中心の花形のオブジェクトと思われていたところが開き彼女たちが現れた。
「ああ、最高だよ。君たちは!!」
最後は"僕たちは一つの光"
いろいろな気持ちを閉じ込めて、閉じ込めきれなくなって、爆発した彼の心。
そこに光が差し込むように一つの思いが浮かんでくる。
どうしようもないくらいに彼女のことが大好きだ。
愛しているという思いが溢れ出す。
だから言うんだ。
今、この瞬間だから起きた奇跡。
それを成し遂げた女神たちへ。
「ありがとう。そして、また会おう。」と
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さあ、彼女は輝ききった。
次は自分の番だ。
不安もある。
振られたあとに今まで通りに出来るかはわからない。
でも今回はもう気持ちは揺らがなかった。
彼女たちには勇気をもらってばかりだった。
だから今回は自分で振り絞る。
こんなときぐらいカッコつけさせろといわんばかりの思いで彼女のもとへ向かう。
格好もこんなときぐらいしか着ないような正装だ。
「さあ、行こうか」
静かに、確実に、彼は一歩目を踏み出した。
忙しかったんです。
ちゃ、ちゃんと次は早くあげるので許してください(震え声)