え?名前変えて逃走するな?……すいません。一度つまづくと逃げ出したくなってしまう性分で…………いえ、言い訳ですね。
大丈夫です。今回はある程度どういう風に進めていくかが決まっておりますので………………つまづきそうになったら応援お願いします。
気がつけば俺はそこにいたーーー
見知らぬ部屋、見知らぬ物、見知らぬ男女、聞き覚えの無い名前ーーー
175近くあった筈の身体は寝転がっているこのベッドから降りることも出来ない程に縮んでいるーーー
うまく動かすことの出来ない身体は時折、大きく泣くーーー
徹夜しても特に眠気が起きないおかしな体質だったこの身体は朝でも昼でも夕方でも夜でもすぐに眠たくなっていくーーー
見知らぬ女に服を脱がされ排泄物を片付けられていくーーー
思い出すのがめちゃくちゃ恥ずかしすぎる様々な出来事ーーー
いや、もう現実から目を逸らすのを止めることにしよう。前を見なければこの現実を受け止めねばならないーーー
ーーーーーーああ、俺は転生したのか
初めまして、俺の名前は兵藤海燕、ただの転生者だ。転生と言っても神に出会って何か特別な力を貰って希望の世界に転生したというわけではない。気がつけば俺はこの世界にいた。
最初は夢かと思っていた。気がついたら赤ん坊になっていたなど普通ありえない。だから、俺は夢の類だと信じて疑わなかったがその十秒後には現実なのだと理解した。…………何故理解したかは割愛させていただく。
そして、俺は■■■■ではなく兵藤海燕としての人生を歩む事を決め、この世界がいったいどんな世界かわからないため、まずは自分で出来ることを探そうと親の目を盗んで様々な事をやった。
はいはいと見せかせての腕立て伏せーーーもちろん出来るわけもなく。
寝転がって起き上がっての繰り返しによる腹筋ーーー出来たは出来たのだが効果はほとんど期待出来ない。
マルチタスクを可能にするために様々な事をしーーーそもそもやり方がわからなかった為に意味は無く。
つまり、特に何か結果が出たわけではなかった。だが、それは転生してからの二年間の話であって恐らくこの身体が三歳になった頃から少しずつではあるが自分の筋肉量が増えてきたような気がした。これならばきっと将来役に立つような気がして俺は続けてることにした。
さて、転生してからだいたい五年程がたった。つまり俺は今五歳というわけだが、まあそんな事はどうでもいいとして、どうやら俺に弟か妹が出来たらしい。
転生前は一人っ子だったから妹には少し憧れる。あ?弟?野郎は帰れ…………冗談だよ。まあ、とりあえずその生まれてくるかもしれない弟又は妹の為にも今日もトレーニングを頑張るとしますか。
この世界の両親から弟又は妹が出来たという報せを聞いた日の夜、俺は自分の運命を悟った。
燃え盛る炎に包まれた何処かわからない場所に俺は立って目の前に佇むそれを見ていた。
赤、赤い暴力の塊。赤い甲殻に覆われた身体、蝙蝠のような形のこれまた赤い甲殻に覆われた翼、そして極めつけはその頭部だ。雄々しい数本の角に鋭利な牙、時折口元から漏れている炎、正にその姿はドラゴン。
様々なゲーム、アニメ、漫画、小説、神話に出てくる有名な幻獣。最強の称号を持つ種族。そして、俺の目の前のコイツを俺は知っている。
転生前に愛読していたライトノベルのうちの一作、「ハイスクールD×D」の主人公に宿っている聖書の神を超えるドラゴン。
『驚いた、まさか今代の相棒はその年齢で神器の中に潜り込めるとはな』
赤き龍ア・ドライグ・ゴッホーーー赤龍帝だ。
ーーーーーーーーーーーー
「よお、はじめまして少年。あたしの事は『西の森の魔女(ウィッチ・オブ・ウィッチ)』とでも呼んでくれ。とりあえず、キミを攫いに来た」
「ーーーーーーーーーーーーーーーは?」
俺は魔女に攫われた。
「災難だったね、彼女に攫われるなんて同情するよ」
「もう、三年も前の話ですけどねフェレス卿」
魔女の元で育ち学び俺は悪魔と出会う
そして俺はーーーーーーーーー
「どうも、赤龍帝だ。憶えてくれなくても構わない。どうせ、死ぬまでの仲だしな」
「さて、行こうかドライグ。今日はどこまで行けるかな」
ーーーーーーーーー天へと飛翔する
ーー俺はどうして死んだのだろうか。俺はどうして転生したのだろうか。
ーーー俺は俺の死を探す
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