限界突破、ジュ―ド君   作:ラーマイオン

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第二話

 

 医学校に入学して数年が経過して俺ももうすぐ卒業という時期が来た。俺の場合に卒業後はゆっくりと親の様に田舎で医者をやりたいと思っていたのだが恩師であるハウス教授に研究を手伝ってほしいと頼まれ第一助手として働くことが決定している。

 

 なので俺は学校が終わればいつもハウス教授がいるイル・ファンの診療所に行って仕事を手伝っている。今日も一日仕事頑張るか。

 

 診療所の中へ入るとタイミング良くハウス教授と出会った。

 

「あれ、ハウス教授この時間にどうしたんですか?」

 

「ああ、ジュ―ド君か。国からの呼び出しでね、あの研究所に向かわなければならなくなったんだよ」

 

「国からの仕事ってさすがですね」

 

「それですまないんだけど、僕の代わりに仕事頼んだよ。今日は簡単な診察しかないからね。私もすぐに戻るから」

 

「分かりました」

 

 ハウス教授と別れた俺は白衣に着替えそのまま仕事をしていると最後の患者の診察が終わったのでやっと一息つける。

 

 最後の患者が妙なことを言っていた最近精霊の様子がおかしいというのが気になる。少し調べた方がいいか?

 

 どこを探すか考えていると同僚の人が診察室に飛び込んできた。

 

「ハウス教授はいますか!?」

 

「いや、いませんけど」

 

 そういえばすぐに帰るって言っていたのにおかしいな。

 

「それでそんな急いでどうしたんですか?」

 

「ハウス教授がハオ賞に選ばれたんです」

 

「本当ですか!?」

 

 それはすごい、ハオ賞を受賞した人は少なく受賞した場合には一気に知名度があがるほどの賞である。

 

「それなら早く教えないといけませんね。行った場所知っているので俺が報告してきます」

 

「頼むよマティス君」

 

 俺はいつもの格好に武具を装備してハウス教授を探しに出た。

 

 数分歩いて研究所の前に着き門番に教授について尋ねたがすでに帰ったらしい。礼を言って離れながら考える。

 

 ハウス教授が帰った証拠である出所記録を確かめたがすでに帰宅したことは確かであった。

 

 あの字が教授のだったらな!! どうみても別人の字だよ。これは事件の匂いがするな。

 

 どうやってあの研究所に進入しようか考えていると周りに異変が起こった。突風が吹き街灯が消えた。

 

「やはり精霊がおかしい?」

 

 そんなことより研究所にどうやって侵入しようかよ考えていると研究所の下水道の前に女性が立っていた。

 

 水の上に立っている!?

 

 そのままその女性を眺めていると火の精霊術で鉄格子を破壊した。

 

 なるほど、その手があったか。俺も便乗して侵入しよ。

 

 俺も水の上に降りると普通に立てた。何これすごい。

 

 感動していると俺に気付いた女性が振り返った。

 

「君、ここで何をしている?」

 

「それは俺のセリフでもあるんだが?」

 

「私は探しものだ」

 

「奇遇だな俺も探しものだ」

 

「それでは一体何を探している?」

 

「俺は人探しだ。そういうあんたは?」

 

「私の方は言えない」

 

「あっそ」

 

 特に興味があった訳でもないし。どうみても教えてくれそうな雰囲気ないし。

 

「それよりも速く入らないのか?」

 

「ああ、そうだったな。ではな」

 

 俺の返事を聞く前に飛び出した女性はそのまま中へと入っていった。俺も入ろ。

 

 中に入ってうろちょろしていると警備員に見つかった。こんなところまで警備してるってどゆこと!?

 

「子供がどうしてこの中に」

 

 普通そう思うよね。

 

「勝手に入ってすみません。すぐに出ていきますんで」

 

「まあ素直に謝ったし許してあげよう。出口まで案内するよ」

 

「ありがとうございます。それで聞きたいことがあるんですけどハウス教授知りませんか?」

 

「ん? 君先生の知り合い? 先生ならまだいるよ」

 

 やっぱりいたのか。しかしそれならどうして出所記録に名前があったんだ?

 

「僕からも聞きたいのだけど、家の人と連絡とれたりする?」

 

「? いえ、一人暮らししているので無理ですけど」

 

「よかった。それを聞けて安心したよ」

 

 言うと同時に武器を構える警備員。

 

「どういうことですか?」

 

「大丈夫、大人しくしていれば痛い目に合わなくて済むから」

 

 これは口封じをしようとしていると考えられる。なら、教授がやばい!!

 

 考え事をしていると警備員が警棒の長い版を頭に振り下ろしてきたので片手で受け止める。

 

「……大人しくしていれば痛い目に合わないと言っていた筈ですが?」

 

「なっ片手で!? ああ、すぐに殺してあげるよ!!」

 

「それを聞けて安心しました」

 

「何を言って?」

 

 俺は警棒を奪い取るとその棒を折った。

 

「俺も容赦しなくてすむ」

 

「あ、うわ、なんで? それは普通なら折れないはず?」

 

 俺はニコッと笑って言った。

 

「安心して下さい。死にさえしなければちゃんと治してあげますから」

 

「ひ、ひいいいいいいい。た助けて」

 

「無理です」

 

 警備員に鎧の上からデコピンを食らわせる。すると警備員は吹っ飛んでいき壁に陥没した。

 

「やれやれ、馬鹿なことを考えるからそんな目に合うんだよ。それよりもハウス教授を探さなくちゃ」

 

 俺は面倒なことに巻き込まれた考えながら研究所を進んだ。

 

 

 

 

 

 

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