ベル君が転生者と色々頑張るかも知れない話です   作:モリブデ

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 全部の話しを見ていないので想像・妄想も合わせて書いています。誤字・脱字がありおかしな文章もあるとおもいますが良かったら見てやって下さい。
 では、どうぞ




変わる悲劇

 

 

 

 カサンドラ達と別れじゃが丸くんを売っている屋台を回ってヘスティアを探すシンイチだが何処にも姿が見えない

 其れとなく聞いて回るとヘスティアと言う女神はまだ地上には来ていない事が分かった。

 

 

 「(何でこうなるかな? 間違えては無いはずだが)」

 

 

 オラリオに来る時期は間違えてはないかを渡されたメモ(そもそもメモ自体が既に間違っている)を然り気無く見て確認しどうするか考えるシンイチ。するとベルが

 

 

 「一度ダンジョン潜ってみませんか?ファミリアやギルドを回っている時よからぬ噂も聞きましたよね。」

 

 

 「確かにね。用意は出来ているし……行ってみるか(神の恩恵はまだ無いがな。今の状態で何処まで通用するか試してみるか)」

 

 

 装備を確認してベルと一緒にダンジョンに向かったシンイチである

 

 

  そしてシンイチ達がダンジョンに潜って暫く経った頃

 

 

 27階層で闇派閥【イヴィルス】が首謀して大量誘導されたモンスターと階層主により偽情報で集められた多くの冒険者達が食い殺される地獄絵図が起こっていた。

 半数近くが殺された頃、左腕と両足があらぬ方向に曲がり体中傷だらけで、残った右腕を使い這いずりながら逃げる黒髪の女性エルフとその女性を支えながら逃げる茶色の髪をした犬人【シアンスロープ】の女の子がいた。支えている女の子も全身傷だらけで右腕は使えず残った左腕で支えながら逃げている。

 

    支えられているエルフの女性が

 

 

 「…リリア……私の事はいいから…貴女だけで……逃げろ…」

 

 

 支えている犬人の女の子を振りほどこうと、自由に為らない体を必死に動かすエルフの女性。すると

 

 

 「なっ?! 何にを言ってるんですか?! そんなのフィルヴィスを置いて行けない!!(絶対にフィルヴィスを怪人になんかさせない!)」

 

 

 このリリアと言う女の子も転生者である。転生前は日本にある孤児院で育ったリリア。ダンまちの特にソード・オラトリアを好んで読んでいた。そして、20歳手前で不慮の事故に遭い命を落とす。

 その後フィルヴィスが入るファミリアに居た冒険者の元に生まれた。赤ん坊の時から前世の記憶がありこの時からフィルヴィスを怪人にさせたくないと思っていた。

 両親はダンジョン攻略中に死亡したが,ファミリアの皆に育てられた。本来多種族との肌の接触を良しとしないエルフだが,何故かフィルヴィスがファミリア内で1番リリアと仲が良く姉妹同然で育った。

 そして二人共Lv3となりこの日を迎えた。必死に参加を止めたリリアだが誰も聞いてくれなかった。ならば、フィルヴィスを含め一人でも多く共に助かろうと考えた。

 

  だが、ダンジョンはそんなに甘くはない。むしろ残酷だ。

 

 モンスターの大群と階層主を見ていざ対峙した瞬間、頭では分かっていてもリリアは恐怖で固まってしまった。そのリリアを庇い大怪我を負ったフィルヴィス。逆にフィルヴィスに守られようやく体が動いたリリアだった。だが、そのリリアもモンスターの攻撃で負傷していた。

 そして今に至たりフィルヴィスとリリア以外のファミリアメンバーは既に全滅していた。

 

 

 「リリア……もういい…これは…お前の忠告を…無視した…私の責任だ…だから…速く…逃げろ…!」

 

 「いいえ! 一緒に逃げるのよ! あっ?!」

 

 

 二人の廻りにも複数のモンスターが取り囲んだ。立ち上がったリリアは左手で剣を持ち真正面のモンスターの攻撃を受け止めたが

 

 

 「くっ! あがっ?!…ぁ…ぁ………ご…ぶっ……」

 

 

 受け止めた瞬間後ろに居たモンスターから爪で腹を貫かれ血を吐いてフィルヴィスの上に倒れるリリア

 

 

 「…?!リリア!……そんな………」

 

 

 フィルヴィスの上に倒れたリリアはフィルヴィスを守るように被さった。

 

 

 「フィ…ル……ごめ……守れ……なく……ごほっ…(どんなに知識があっても……知識が…あっても)」

 

 

       “守れない” 

 

 

 

 涙を流し息も絶えだえになりながら必死に言葉を噤むリリア。

 そして非情にもモンスターが二人に一斉に襲い掛かった。

 

  現実とはダンジョンとは残酷であり非情でしかないのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

      「諦めるな」

 

 

 

 

 

 

 静かなそれでいて力強く響く声が聞こえ顔を上げるリリア。

二人に襲い掛かっていたモンスターが空中で停止しているのが見えた。すると見えない何かが魔石を抜き取りモンスター達を塵と化す。同時に二人を温かい光が包みこみ怪我を治した。

 

 

 「き、傷が…」 「モ、モンスターが…」

 

 

 同時に声を上げる二人の前に黒色のロングコートをはためかせたシンイチが立っていた。そこに、奥の方から多くのモンスターが現れ襲い掛かって来た。二人を守るように動くシンイチに

 

 

 「あ、危な…い……」 「えっ…どう…なっているの…?」

 

 

 

 又同時に声を出す二人だが、シンイチが右手を前に突き出すと,襲い掛かってくるモンスターが見えない何かに操られるように次々動かなくなり一斉に魔石が引き抜かれてシンイチの元に魔石が集まった。そして、全てのモンスターが塵と化した。

 目の前で起きていることに理解が追いつかない二人は呆然と見ていた。二人に向きを変えたシンイチは左手を二人に向けて突き出した。思わず身構える二人だが

 

 

 「君達ではない。後方にいる冒険者達だ。彼等の傷を治す。」

 

 

 二人の後方では死に物狂いの戦闘が繰り広げられていた。首を横に振りながら言うシンイチに対し

 

 

 「待って!彼処には今回のデス・パレード(怪物進呈)を引き起こしたイヴィルスの人達もいるの!全員治したら彼等が襲って来ます!」

 

 

 

 慌てて状況を説明するリリア。シンイチは冒険者達を少し探るような視線を向けた後

 

 

  「……なるほど。そう言うことか。」

 

 

 と言うとシンイチの体が光に包まれた。その光はリリアとフィルヴィスの傷を治した光だった。すると、戦闘をしている方から驚きの声が上がる。振り返って見る二人の目には体が光に包まれ傷が治っていく冒険者達の姿があった。その中に光に包まれる冒険者とそうでない冒険者が居た。光に包まれてない冒険者がイヴィルス達なんだろうと考えるリリアとフィルヴィス。

 

 

 「なんだこれは…傷が治っていく。それに、体力も…」

 

 

 モンスターと戦闘している冒険者が驚いたように呟く。その一方で

 

 

 「何故、俺は回復しない?!」

 

 

 

 全身傷だらけの冒険者が叫ぶが

 

 

 「貴様はイヴィルスだろうが!!」

 

 

 言いながら先程の冒険者がとどめを刺す。シンイチによって回復した冒険者達がイヴィルスとモンスターを少しずつ押し返していた。

 

 

 「これなら勝てるか……!危ない!!」

 

 

 冒険者達の戦闘を見ていたフィルヴィスがシンイチの方に振り返るとシンイチのそばまでモンスターが迫っていた。その声で気付いたリリアとともに武器を持ち駆け寄ろうとしたが、それよりも先にモンスターの斜め上に誰かが回転しながら飛び上がる姿が目に入った。その瞬間目に見えない刃の真空波が繰り出され数十体以上居たモンスターが全て切り刻まれた。

 

 

 「くっ……」 「きゃ……」

 

 

 繰り出された真空波の衝撃で吹き飛ばされそうになり踏み止まるフィルヴィスとリリア。音も無く舞い降りたその姿を見てリリアは驚愕の表情のまま固まってしまう。

 

 

 「なぁ?!(な、な、な、な、な、なんでここにベル・クラネルが?!現れるのは6年後のはずでしょ! それに服装違うし武器もナイフにしては長いし刀にしては短いし?!逆手で両手に持ってるし?!それにあの技なに?!どうしてここまで来れるの?!どうしよう?!)」

 

 

 完全にパニック状態におちいっているリリアに

 

 

 

 「……ア……リア……リリア! しっかりして!」

 

 

 「はっ?! あ、あれ?……私?」

 

 

 フィルヴィスに肩を揺さぶられ漸く正気に戻ったリリア。その間もシンイチとベルはモンスターの数を減らしていたが

 

 

 

 「きりが無いな……ならば、皆いいか!!」

 

 

 この階層全体に響き渡る声を出すシンイチ。皆が闘いながらシンイチの方を見る。

 

 

 「今から俺とここに居るベルでモンスターを抑える。その間に全員脱出しろ!!」

 

 

 シンイチの発言に多くの冒険者が驚くが今までのシンイチ達の闘いを見ていて納得する冒険者達。何より命は惜しい。シンイチの言葉に従い戦闘を離脱していく冒険者達。モンスターの動きを止め魔石を抜き取り又はひたすら切り刻んで行き脱出のサポートをするシンイチとベル。そこへ

 

 

 「ふは……ふはは……ふはははは!無駄だ…その様なことをしてもオラリオの崩壊は止められない!!」

 

 

 突然、声が聞こえて来た方を見ると、下半身をモンスターに引き千切られ這いずりながら狂気の笑顔でこちらを見ている白髪の男が居た

 

 

 「あいつはヴェンデッタ【白髪鬼】のオリヴァス・アクト!そうかあいつが仕組んだのか!」

 

 

 オリヴァスの顔をみた冒険者の誰かが叫んだ。それを聞いたベルがオリヴァスに近付いた。

 

 

 「何だ貴様は?!私にぶべぇ?!」

 

 

 

 這い蹲て何か言おうとしたオリヴァスの真正面までくると徐に頭を踏み付けるベル。後ろ頭を踏んだまま地面に顔をこすり付け

 

 

 「ちっ、うぜぇ」

 

 

 と言いながらオリヴァスの顔面を蹴り飛ばした。

 

 

 「おべぇぇ?!」

 

 

 骨が砕ける音がしながら蹴り飛ばされたオリヴァスは此方に向かっていたモンスター達に捕まりそのまま食べられた

 

 

 「ぎゃあぁ!……ぐげぇ…ひぎゃ……ぐふぅ……」

 

 

 なお引き千切られた下半身は既にモンスターに喰われていた。

そして、ほぼ全員脱出する頃にはモンスターの数もかなり減っていた。

 

 

 「ここまで減れば後もう少しで治まりそうだな」

 

 

 「そうですね」

 

 

 話しているシンイチとベルに

 

 

 「私達も手伝う」 「協力させて下さい!」

 

 

 フィルヴィスとリリアが声を掛ける

 

 

 「君達まだ居たのか。気持ちは有難いが大丈夫だ。速く逃げろ。」

 

 

 シンイチが逃げるように促すが

 

 

 「気遣って貰えるのは嬉しいが助けて頂いた恩を返したい。私達は共にLv3だ。確かに最初はドジを踏んだが足は引っ張らない。どうでしょうか?」

 

 

 「手伝わせて下さい。お願いします!」

 

 

 二人同時に頭をさげるフィルヴィスとリリア

 

 

 「(残っている冒険者はこの二人だけ。迂闊に逃がすより一緒に行動したほうがいいか)…分かった。宜しく頼……?!」

 

 

 返事の途中で明らかに今までと違う気配を感じ其方を睨むシンイチ。了承の返事を貰えて一瞬嬉しそうな顔になる二人だが今までにない険しい表情になるシンイチを見て緊張が走る。

 4人にゆっくり何かが近付いて来る

 

 

 「明らかに今までと気配が違いますね」

 

 

 と言いながら油断なく構えるベル。そしてその姿が完全に見えた時

 

 

 「あっ…あっ…(嘘……嘘よ……)」

 

 

 恐怖に引き攣るリリア。そのリリアと見たこともない相手の姿に内心不安で一杯になるフィルヴィス

 

 

 「何だあれは?1番上に居るのは女の子か?」

 

 

 植物の体の上にいる女の子の姿をしたモンスター。そうそれは、紛れもなく【穢れた精霊】だった。 

 

 

 

 

   ー次ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 はたしてフィルヴィスは怪人にならずに済むか?


 リリアはそこそこ強い筈です。多分
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