気づいたら知らない天井だった。
まあテンプレってやつですね。しかしながら俺は神様にも会ってないし、トラックにもひかれていない、まじで混乱の極みです。はい。
体も自分の思うように動かない。意地でも動かしてやろうといろんなところに力を込めていたらゴロンと横に転がることができた。するとそこには自分と同じ大きさの赤ん坊が眠っているではありませんか。もう、焦ったね。めちゃくちゃ焦った。デカ過ぎじゃね?という感想が出てくると同時に足音が聞こえてきた。そこから黒髪の女性とその人に付き従うように一歩後ろを歩いている女性が現れた。
「あら、操祈さん起きてしまったの?」
と、黒髪の美しい女性が俺を抱き上げた。
えっ、女の人が抱き上げられるくらい俺の体は軽く無いんだけど、と頭を働かせていると視界に姿見の大きな鏡が入った。そこには黒髪の女性が赤ん坊を抱えている姿が映っているではありませんか。
えっ?まさかあの赤ん坊って俺?
そこで初めて自分が赤ん坊になっているのに気づいた。しかも、先程聞き流していたがこの人、俺のこと操祈とよばなかったか?其れはまずい、非常にまずい。何故かって?では考えてみてほしい。息子に操祈なんていう女につけるような名前をつけるか奴いるか?いやいない(確信)。
つまりだ、俺、女になったかもしれないということだ。ここから重要なんだが俺はまだ童貞である我が分身を一度たりとも使用してない。ピッカピカの新品である。これでもしあれが無くなっていたらと考えるともう生きていけない…。
あれがあそこに付いているのか確かめるために神経を集中してみるが分からない。段々焦ったくなって力を込めすぎたのか漏らしてしまった。そりゃあもう盛大に。
ここで体の本能に従うが如く涙が溢れてくる。ダメだ耐えられない。
「ひぎゃやややあああ〜っ!」
と、自分の意思とは関係無く泣き出してしまった。すると黒髪の女性とは別の従者さんがオムツを持って近寄ってきた。これはチャンスである。ここで目視することによって自分の性別がはっきりする。オムツを替えようとするところを凝視しいざオムツを外すとそこに…あいつはいなかった。いや、分かってましたよ。なんかオムツ可愛い奴だなーなんて思ってましたよ?そりゃあ男の子にはかせてもまだ赤ん坊だから違和感ないよね、と思ってましたとも。
ちくしょぉぉおおおお〜〜っ!!
こんなのってないよ。酷いよ。
そんなことを考えていると急に眠気が襲ってきた。赤ん坊なのに頭を無駄なことに使いすぎたのかもしれない。瞼が重くなってきた。そのまま本能に従うように眠ってしまった。
「あら、眠ってしまったのね」
と、黒髪の女性 四葉深夜は操祈を優しく壊れ物を扱うかのようにベットに戻す。
「深雪ちゃんと操祈ちゃん気持ちよさそうに寝てますね。」
深夜の従者 ガーディアンである桜井穂波は眠っている双子の姉妹を微笑ましく見ながら言った。
「ええ、本当に。」
そう深夜が呟き艶やかな笑みをうかべていた。