皆さんの感想でやる気が出たおかげです。ありがとございます。
みんな操祈ちゃん好きすぎ。
「では操祈さん、先程の魔法は何なのか教えて貰えるかしら?」
お母様からの言葉でビクッと体が硬直してしまう。深雪姉さんと穂波さんはあの時何が起きたか分かっていない様子だったがお母様は超が付くほどの精神干渉系魔法のエキスパートだと言っても過言ではない。やはりあの時俺が敵を無力化した事にも当然気づいていた様だ。
俺はあの時もしバレても記憶を改竄すれば何の問題もないと判断していたがお母様も俺とは精神への干渉の仕方は違うが同じ精神干渉系の能力を持つ稀有な魔法師である。
俺の能力が効くのかどうか分からないという疑問が今更になって浮かび上がる。しかし俺の能力がバレたままというのはまずい。そう思いリモコンを取ろうと手を動かした。
其処で意識が遠のいていった。
「では操祈さん、先程の魔法は何なのか教えて貰えるかしら?」
操祈さんに先程の魔法の説明を求めると操祈は少し俯き何か考えている。
先程の魔法は精神干渉系のものとみて間違いない。そうでないとあの敵の反応はありえない。私達を攻撃しようと武器を構えて目をギラギラさせていた敵が操祈さんがリモコンを向けボタンを押すと同時に先程まで敵のギラギラしていた目は嘘の様に無くなっており虚ろになっていた。
深雪さんと穂波さんは敵の方に集中していて操祈さんの行動を目にすることが無かったから私が精神干渉魔法を放ったのだろうと思いこんだのでしょう。しかし魔法の発動する兆候がまるで無かったから疑問に思いキョトンとしていたのでしょうね。と考えていると操祈さんが額に汗を流しながらリモコンに手を伸ばし私の方を見ていた。其処で自分の勘に従い操祈さんの意識を一瞬だけ飛ばす精神干渉系魔法をかけた。
その様子に深雪さんと穂波さんは驚いたように私を見ていたが気にせずに操祈さんからリモコンとCADを取り上げる。頬を軽く叩いてあげると目が覚めたのか操祈さんが「うみゅ」と変な声を出し目をさます。其処で自分の手元からリモコンとCADがなくなっている事に気付き、あたりを見渡して私がリモコンとCADを持っているのを見て青ざめていた。
「先程の事を説明するのにこれは必要ないわよね?さっ、説明してもらえるかしら?」
フフッと微笑みながら告げる。
「うみゅ」
俺は変な声を出しながら目が覚めた。其処でふと記憶が蘇ってくる。お母様の記憶を改竄して何事も無かったかのようにする為に能力を使おうとした瞬間に意識が遠のいたのである。そして自分の手元からリモコンとCADがないのであたりを探すとお母様が持っていた。
何故それがお母様の手にっ⁉︎と内心絶叫して状況確認をする。あの時俺は自分の考えに夢中になりお母様の思考を読む事を忘れていた。其処でお母様の思惑に気づかずに魔法を使われリモコンを没収されている。
「先程の事を説明するのにこれは必要ないわよね?さっ、説明してもらえるかしら?」
リモコンを持ち上げそう告げ微笑んでいる。美しい顔なのだが俺にはあの顔が悪魔にしか見えない。仕方ない、とため息をつき。俺の能力について話す事にしる。
「ええ、分かりましたぁ。大人しくお話しいたします。」
お母様は俺の声に頷き笑みを深める。深雪姉さんと穂波さんは何のことが分かっておらず、まだお母様が俺に対して魔法を使った事に対して驚いて固まっている状況である。そんなのは知らんと俺は話し出す。
「お母様が持っているリモコンを使う事でぇ、私は相手の精神を操り動きを止める事が出来るんですよぉ。」
教えるとは言ったけど全部とは言ってない。ただ見せた事を出来ると言っただけだ。これならまぁ普通の精神干渉系魔法師なら出来る範囲だし俺をそのように見てくれたら、ちょっと優秀な精神干渉系魔法師という事で納得してもらえるだろう。
するとお母様から声がかかる。
「終わり?そんな事は無いわよね。このリモコンはCADですら無いし、あなたが敵を無力化する時も魔法の兆候が分からない程に想子<サイオン>の流れも感じなかったわ。それにあれだけの数がいた敵を一人残らず一瞬で無力化したのにそれだけって事はないでしょう?。」
冷や汗ダラダラである。まずいまずいまずいどうしよう。何かお母様めっちゃ綺麗な笑みを浮かべて聞いてくるし怖すぎる。
「操祈さん、言っておくけど余り隠し事なんて考えないほうがいいわよ。あなたの記憶を覗くことは出来ないけど本当の事を話させるぐらいは魔法で出来ますからね。」
どうやって言い逃れしようかと考えていたらなんか怖いこと言われた。まるで逃げ道が用意されていない。リモコンなしで頭を弄るとかなり大雑把に成ってしまうので他の記憶も吹っ飛んでしまうかもしれないから出来ない。お母様はかなり勘がいいので誤魔化すことも出来ない。詰んだ。言い逃れのしようが無い。もし俺が全ての説明を終えてリモコンを返してもらい記憶を消そうとしてもいい何かしらの対策を打ってくるだろう。例えば頭だけに想子<サイオン>を集中させて俺の干渉を防ぐとか。まぁ頭限定の術式解体<グラムデモリッション>である。これをされると手の出しようが無いのである。ここで初めて俺は自分以外の人間に能力を教えるのだった。
「分かりましたわぁ。全部話しますわよぅ。」
一旦呼吸を整えて口を開く。
「精神に関することならなんでもできますわぁ。」
説明終わり。全てを話し尽くしたという満足気な顔でお母様の顔を確認する。何とも微妙な顔をしていた。何故だッ⁉︎全部話したじゃ無いか⁉︎もっと驚けよ。とアホな事を考えているとお母様が頭に手を当て諭すようにいう。
「操祈さん、もう少し詳しく説明してくれないかしら。あなたの説明は漠然とし過ぎていているわ。」
その言葉も当然である。精神に関してなんでもできるなどと言われている深夜からしたら到底信じられないものである。だからなんでも何ていう抽象的な言い方ではなく。もっと具体的にどのような事が出来るかの説明が欲しかった。
「もう少し詳しくと言われましてもぉ。その言葉通りですしぃ〜。読心、念話、記憶の改竄、感情の移植など精神に関して十徳ナイフのようなものですわぁ。」
深夜は空いた口が塞がらない。今操祈が言っていることはそれほどの事であるからである。操祈が言った事を信じるならば四葉ができる原因となった第四研究所の研究の集大成とも言えるし、深夜の父親を含む歴代の四葉の精神干渉系の魔法師の頂点と言えるようなものである。其処で深夜は考える。この能力は妹の真夜の記憶もどうにかできるのでは?と。しかし、操祈さんにリモコンを返すとこの記憶を消されてしまうかも知れない。其れはならないと自分の携帯端末で真夜に対して、『帰ったら操祈さんの魔法の件で話があるわ。私がこの件であなたに会いに行かなかったり何も話さなかったらその時は教えてちょうだい。』という、文を送る。そして自分の端末に操祈が話した情報を書き込み保存しておく。
俺はお母様に能力の説明をすると端末を操作しだしたので、何か調べ物か?十徳ナイフが分からなかったのか?と深夜の行動を眺めていた。
この時、深雪姉さんと穂波さんは俺の説明を聞いて驚いていた。そうそうやっぱこういう反応をされると気持ちいいよね。と、考えているがリモコンが帰ってきたら記憶を消す気満々である。
其処でお母様が端末の操作を終えたのか俺に視線を向けてくる。
「このリモコンとCADは返しておくわ。でも私の記憶を消しても無駄よ。真夜にあなたについての情報を送ったわ。」
深夜は平然と嘘をついた。そしてもし私に魔法を使ったら…。と思わせぶりな発言をしておく。
は?リモコンを操作しようとしたらそんな事を言われた。えっ?何してくれてんの?この人。四葉家当主にそんな情報送ったら厄介ごとしか無いじゃん。
思考を読めば嘘である事は分かるのだが其れを忘れ俺が絶句して口を開けて呆然としているとこの部屋にあるモニターに達也兄さんが映っているのを見つけた深雪姉さんが心配そうにそちらを見ていた。
俺の心配もしてくれよ…。
早く原作一巻に入りたいのですが話が進まない。
進行遅くてすいません