問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
それからしばらくして、買い物をしに商店街(?)に行くことになった佐伽羅たちは、
迷子になりやすい二人(雨本と羽村)は手錠(?)を掛けられて連れて行くことになった。
手錠(?)を用意したのは、どこからか買ってきた飛鳥からのプレゼントである。
「ま、まぁ……迷子にはならないし……悪くはないと思うんだが……」
「視線が怖いですよぉ~」
そのまま街に出ているので、すれ違うたびに聞こえるざわめきプラス内緒話。
雨本と羽村は公開処刑中なのである。
「……もっとマシなのはないか……?」
かれこれ二時間同じことを黒ウサギに行っているが
「ダメです!」
と拒否られている。
(公開処刑というか……おい羽村なんとかしてくれ……!)
(無意識じゃないとぉ~発動できないかもぉ~って言ってみるぅ~)
(んがー!!)
アイコンタクトで会話するが、恥ずかしさのあまり逃げだしたいが、
流石に黒ウサギの堪忍袋が切れかねないので、やめておく雨本。
「お客様……? 手錠を掛けられてのご入店は、ほかのお客様にご迷惑なので……」
とりあえずレティシアが適当に決めた服屋さんに入るや否やそう言われた。
「ほへ?」
そこで、ようやく雨本と羽村が公開処刑されていることに気づく。
「わわっ!! ご、ごめんなさい!!」
黒ウサギは慌てて店から出て行った。
「気づいてなかったのかよ……」
人気のない場所に行き手錠を外したのを確認しながら雨本は手首を
気にしつつそう言った。
「気づいてませんでした……」
ショボーンと黒ウサギが丸っこくなる。
ウサギが丸っこいは可愛い。
「外してくれただけで感謝するよぉ~。結構痛かったしぃ~」
手首をブンブンしながらニヤニヤする、羽村。
「ごめんなさい……気づかなかった私も悪かったわ……」
レティシアも落ち込んでいる。
説得を試みた佐伽羅は少し呆れ気味になりながら
「それじゃ、さっさと行こう。買い物は素早く済ませないと」
そういうことで、買い物再開。
「えーっとこれなんかどうかしら?」
近くにあった服屋に入り二人一組でペアを組んで選んでいる。
ペストと佐伽羅。雨本とレティシア。黒ウサギと羽村。
という分け方である。
で、今言ったのはペストである。
「もうちょっと、茶色かかったのはないかな?」
「茶色ってどんな色なのよ……」
ペストが選んだのは、赤茶色である。
(赤茶って……確かに茶色はついているけど……似合わないというか……。
それで笑われたりしたからなぁ~)
全身茶色コーディネートで、鼻で笑われたのを結構気にする佐伽羅である。