問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
濡れてしまった服を取りあえず一回転して乾かす。
最後に陸地に上がった猫女はどうやら、猫と会話が可能な子である。
自分よりもっと不思議な人がいるのは初めてだ。
周りを見ると、何とも殺風景で、隠れているようで隠れていないウサギ人間までいる。
(異世界かぁ~。別れの挨拶して正解だったよ)
佐伽羅は目を輝かせながらそう思った。
しばらくして
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
話をきりだしたのは金髪である。
「そうだけど、まずは〝オマエ〟って呼び方を訂正して。…………私は久藤飛鳥よ。
以後気をつけて、それで、そこの猫を抱きかかている貴女は?」
「…………春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。で、気ダルそうな貴方は?」
着々と自己紹介が進む中、佐伽羅の顔に似ているクールは佐伽羅の男性版みたいで、
不思議は性格が違うような気がして興味を示した。
名前は知りたい。
「雨本三月だ。よろしく」
「よろしく。不思議そうな貴女は?」
「羽村ちがいだよぉ~。口調は口癖みたいなものだからぁ気にしないでねぇ?」
「……ええ分ったわ。そこでキラキラ目を輝かせている貴女は?」
おぉう。私の番ですか……。
「私は佐伽羅累。よろしくねー」
「こちらこそよろしく。最後に、野蛮で凶暴そうな貴方は?」
「すっげー後回しにされた間があるが……見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で
凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で
接してくれよ。五名様」
野蛮で凶暴で粗野で凶悪で快楽主義と自ら名乗るヤンキーこと十六夜。
ふんふん。面白そうな人脈ですねぇ~。
佐伽羅はニヤニヤしながら、クールこと雨本と不思議こと羽村のところに近づくと
飛鳥から
「三月とちがいさんと累さんが集まると似ているわよね? 三つ子だったりするのかしら?」
興味津々に聞かされる。
「初対面だよ?」
佐伽羅は平然という。
「似てるやつと偶然合うなんて滅多にないからな……」
雨本は遠目を見ながらいう。
「そうだよねぇ~?」
羽村はニヤつきながらそういう。
「そう……。でも三つ子ですと周りに行っても不思議じゃないわ」
飛鳥は諦めなかった。
「「「それもそうか……」」」
佐伽羅、雨本、羽村は同時に喋ると盛り上がる飛鳥。
「俺はたまになら、三つ子のフリをしても構わないが……」
「私もそれに同意するよ」
「同じくぅ~」
という訳で{たまには三つ子のフリをする}になった。
黒ウサギはまだ出てきません。
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