問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
一方その頃黒ウサギは、自由気ままな問題児たちに頭を抱えていた。
(うぅ……出て行きにくいのですよ……盛り上がっているし……少し騒いでくれたら
上手くでれたのですけど……タイミングを失ったのですよ)
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれた
箱庭とかいうものの説明をsる人間が現れるもんじゃねえのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「………。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
「耀さんも同じかとー」
「全員落ち着き過ぎて出てこられないとかもあるんじゃないのか?」
「そうだよねぇー」
(全くです)
黒ウサギは内心のツッコミを入れる。
落ち着き過ぎ、和みすぎで出るに出られない黒ウサギはここは思いきって出ようと
「………仕方がねぇな。こうなったら『そこに隠れている奴にでも』聞くか?」
……出れない。
バレていたから。黒ウサギは再び草陰に隠れた。
「なんだ、貴方も気づいていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ? そっちの四人も気づいていたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「一喜一憂しているのが分かりやすく」
「あんなに動いてれば」
「匂いだけでぇ」
「…………へぇ? 面白いなお前ら」
黒ウサギは取りあえず草陰からでて
「や、やだなあ皆様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?
ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でほざいます。そんな黒ウサギの脆弱な
心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「ウサギは孤独で死ぬという説はないそうです。だから孤独は天敵ではないかと」
「苦労するタイプだな」
「うっわぁ~バニーガールのコスプレェ? 面白そうだねぇ」
「取り付く島も……最後の御三人様は関係ですよね!? 特に最後の御二人様!」
ツッコミを入れる黒ウサギ。
「やっぱ苦労するタイプか……」
どこからか持ってきたハリセンを避けつつも雨本はいう。
「よぉし! 耀ちゃん! 今がチャンスだよぉ!」
「えい!」
「フギャ!」
羽村の合図に耀は黒ウサギの片耳を思いっきり引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでは黙って受け入れますが、まさかこのお方の相手を
している時に遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心のなせる業」
ドヤ顔をする耀
「ドヤ顔をしないでください!」
「へえ? このウサ耳って本物なのか?」
「………。じゃあ私も」
十六夜は右耳を飛鳥は左耳を掴む。
「ちょ、ちょっと待――――!」
同時に引っ張られ黒ウサギは声にならない悲鳴をあげたため小鳥たちは逃げていった。
その間雨本、羽村、佐伽羅は見学していた。
十六夜に入っている文章は誤字ではありません!