問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
黒ウサギは現在落ち込み状態である。
飛鳥と十六夜に両耳を引っ張られるわ、話しを聞いてくれるのに一時間も消費するわ
で散々な目にあった。
取りあえず『聞くだけ聞こう』ということになったので、黒ウサギは
(うー……仕切り直しです!)
などと心の中で呟き深呼吸をしてから
「それではいいですか、六名様。定例文でいいます。言いますよ? さあ、言います!
ようこそ、〝箱庭の世界〟へ! 我々は六名様にギフトに与えられた者たちだけが参加
できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンツさせていだだこうかと召喚いたし
ました!」
「ギフトゲーム? 義理人情ふと気づいたら突然母と再開みたいな?」
「違います! 何ですか!? 義理人情って!?」
「じゃあ、ギリギリ振り返ると……」
「何ですか!? 続きが気になります! 違います!」
「えー……んじゃなに?」
「はぁ……既に気づいていらっしゃるでしょうが、六名様は皆、普通の人間では
ございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から
与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその〝恩恵〟を用いて競い合う為の
ゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活
できる為に造られたステージなのでございますよ!」
えっへんと言わんばからりに胸を張る黒ウサギ。
そこからいろんな質問が行われるのだが以下省略する。
最後に十六夜が質問いした
「この世界は…………面白いか?」
呼び出されてなんなのだが、面白くないとここに連れてくんなだし、それだけ
手紙をしっかりと読まずに開けた佐伽羅にとってはどうでもいい話なのだがと思う。
「――――YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。
箱庭の世界は外界より格段に面白いと。黒ウサギは保証いたします♪」
(面白いなら別にいいか………)
と佐伽羅は心の中で呟いた。
とりあえず、箱庭の世界のこととギフトゲームへの説明をし終えて、さぁ
我がアジトへ向かおうとしようとするなかでの会話。
「あのウサギは軽やかにスキップをしているね」
「そうね。よほど仲間が増えて嬉しいのかしら?」
佐伽羅の独り言に飛鳥は腕を組みながら溜息をつく。
「ちょっと世界の果てを見てくるぜ!」
何を発見したのか十六夜はどっかに行く。
「あれってほっといてもいいパターンだよねぇ?」
「多分大丈夫だろ……」
羽村の問いに溜息をつきながらそう答える雨本。
厄介なのはやらない主義なのだ。
それでも気になったのは佐伽羅だけであってしばらく考えてから
「んーでも私様子見てくる。飛鳥黒ウサギから誤魔化しておいてね」
「分ったわ」
「んじゃー」
そう言って佐伽羅はその場を音を立てることなく瞬間移動のごとく消えていった。
義理人情シリーズってのが佐伽羅の中で流行ってます。
もちろん現実ではないのですけど……