問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
猛獣たちを連れて帰ってきた佐伽羅たちとそれを羨ましそうに眺める十六夜たちを連れて
黒ウサギは、〝ノーネーム〟がある場所へ歩いて行った。
帰り際に白夜叉から
「持って帰るのはいいのじゃが、ギフトカードにはしまえないぞ」
と言われていた。
そのため街中には黒ウサギたち意外誰もいないということになっている。
「ジン坊ちゃんに、どう説明すれば……」
と歩きながらも言い訳を考える黒ウサギ。
そんな黒ウサギをほっときつつ十六夜たちは、佐伽羅たちの猛獣達に興味津々である。
「そういえば、最初いなかったけど、この子はどこからもらってきたのかしら?」
飛鳥は興味深そうにグノーメをみる。
「十六夜くんを追いかけるときに道に迷ったら、掃除してくれーって頼まれてそのお礼として
土の精霊グノーメをもらったってわけだよ」
「……じゃあ、三人増えたのは?」
今度は耀が答える。
「それは……掃除するまえに盗賊退治してくれって頼まれたから。音波浴びせて手懐けたよ」
「「「…………え?」」」
十六夜、飛鳥、耀はポカーンとしながら聞き返した。
「猛獣を気絶させる時に使った笛で人が気絶する音波を浴びせたってわけ」
『そんな輩の相手をしないで私の相手をしてください』
スコルは口を尖らせる。
『しょうがないなぁ~』
佐伽羅はスコルの頭を撫でる。
『あぁ!? 私にも!!』
サンダーバードは羽を大きく羽ばたきながらいう。
(あとでウンディーネをもらってこようかな……)
佐伽羅はそう思いつつも頭を撫でる。
「わ、私も触っていいかしら?」
飛鳥は触りたくてたまらないような顔をしながらそういった。
「うん。いいよ」
「あ、ありがとう」
飛鳥はおそるおそるサンダーバードの頭を触る。
『警戒しなくていいよ。私は一般人を殺したりはしない。襲ったりもしない。邪魔されるのは
別だけど』
「飛鳥、緊張しなくていいよ」
「そ、そうね」
「なぁこいつ触っていいか?」
「あ? こいつダメだぞ。こいつは血を吸う魔物だからな」
「よくなついたな……」
一方十六夜は、雨本に懐いているチョンチョンを触ろうとしたが、ダメだった。
「そいつはダメだが……タラスクならいい……あ、駄目だ。そいつ危険だな……」
「なんでなついてんだよ……」
十六夜は若干引き気味である。
「リントヴルムなら大丈夫だ。ちゃんと調べた」
「いつ調べたんだよ……」
一方、耀と羽村は
「これって二角獣なの?」
「そうだよぉ? ユニコーンは一角獣なのに対しバイコーンは二角獣なんだよぉ? 乗ってみる?」
「いいの!?」
「イエス!」
和気あいあいしていた。
いつ移住区にたどり着くし……