問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
猛獣たちの部屋を二週間かけてようやく完成した十六夜率いる男子チームは、
最終チェックを行っていた。
隙間風はないか、内装は温かいか、など。
最終的には猛獣たちに感想を聞くのが一番なんだが……それは後回しのほうがいいと
雨本はいう。
「あぁ……なれない……」
「は?」
「独り言だ気にするな」
雨本の独り言はどこまでが独り言なのかわからないので、ひやひやしている十六夜は何かを
思いつき
「! そうだ。雨本! 俺と勝負しろ!」
と挑んできた。
最終チェックはまだ終わっていないのだが。
「まだチェックが終わってないぞ……」
雨本は、十六夜をチラッとみてからそういう。
「それが終わったらの話だ。どうだ!? 勝負したことないしさ!」
確かに記憶をさかのぼっても十六夜と雨本が勝負したことはない。
「これが終わっても俺はやることがある。パス」
「それが終わったらでもいいぜ」
雨本の却下も十六夜は次の提案をする。
というか、よほど勝負したいのか雨本は断り続けたが、そのたびに誘いだすので妥協してしまった。
「はぁ……わかったよ。明日でいいなら勝負してやる」
「! そうこなくちゃな!」
十六夜は嬉しそうになおかつ面白そうに雨本とにらみ合った。
そこに猛獣たちの名前を書き終えた飛鳥達が戻ってきた。
「三月くん。ちょっといいかしら?」
「ん?」
飛鳥に呼ばれた雨本はジン少年にチェックリストを渡してから飛鳥の所に行った。
ジンは雨本から受け取ったチェックリストを確認しつつ首をかしげた。
「あれ……これはどう見たんでしょうか……?」
話を聞こうにも雨本は飛鳥と何か話しているし聞こうにも聞けないジンを見かねた十六夜は
声をかけた
「どうしたんだ?」
「十六夜さん……。実は「ただいまですよー!!」…実はここのチェックリストなんですが」
黒ウサギの挨拶に邪魔されつつも内容を教えるジン。
一方黒ウサギは誰も返してくれない挨拶に落ち込んでいた。、
「ははは、ドンマイ。黒ウサギぃ」
慰めなのか、からかっているのか羽村にそう言われ怒りたくても怒れない黒ウサギなのであった。
「そういえばまだ、累さん帰ってませんね?」
しばらくして立ち直った黒ウサギは羽村にそう聞くと
「そりゃあねぇ? 買い物やら餌やらを買わないといけないみたいだしぃ………。すぐ帰ると
思うよぉ?」
「そうですね! 気長に待ちましょう!」
ペストとレティシアと十六夜が倒した蛇神はメイド服に着替えていた。
「いいか。ご主人様のために最高の料理を作るぞ!」
「「はい!!」」
気合いの入っている……。