問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「……で、何のようだよ」
雨本は料理をしている最中に邪魔をされると不機嫌になるらしく、十六夜から話があると言われ
付いて来て人気がないところまで来たときは、かなりご機嫌斜めになっていた。
「そんなにキレルなよ……」
十六夜は呆れながら言う。
「で、佐伽羅って何者なんだ?」
「……? なんだよ、俺は眠い……からさっさとしてくれ」
「寝るな!!」
バシン! と黒ウサギから借りたハリセンで雨本を叩く十六夜。
「つっぅ……。で、なんだよ……」
雨本は痛そうに頭を抑えつつ十六夜にそう聞いた。
「だから、佐伽羅って何者なんだ?」
「は? 見たまんまだと思うが?」
いきなり何を言ってんだという顔をしながら雨本は聞き返した。
「いや、最初の頃の佐伽羅の方が元気だったぜ」
「今も元気だろうが。どうおかしいんだ?」
さらに疑問を抱く雨本。
「ん? まぁそうか」
十六夜が感じていた佐伽羅に対する謎の違和感を考えながらそうつぶやいた。
「あ、それと雨本になついている奴の内の二匹は、人を襲うって黒ウサギから聞いたが……
どうやって懐かせたんだ?」
十六夜は疑問をぶつけるようにそういった。
「ん? 飛鳥から聞いたのか?」
「ああ」
「羽村の奴が話したのか……? ……あれは、強制的というか、あいつら曰く『殺気』らしいぞ」
「さっき?」
「いやそっちのさっきじゃねぇ」
「殺気のほうか?」
「そう殺気のほうだ」
これでよく分かるなと十六夜は関心する。
「あいつらは、どうも殺気が強い奴について行く習性を和装ロリに仕込まれたらしいんだよ。
で、あいつらは俺のことを敬称して『旦那』と呼ぶんだよ。ちなみに十六夜は『旦那その2』
らしいぞ」
「マジか……。まぁ、話はそんだけ。んじゃ、邪魔したな」
十六夜はそのまま〝ノーネーム〟のところに戻ることにした。
(誤魔化して悪いな。十六夜。だが、まだ真実を知らされるわけじゃいけないんだ
だが、あいつらが十六夜を『旦那その2』と呼んだことは事実だぜ?)
雨本は心なかでそう呟いて台所に戻って料理の続きをし始めた。
「へ? 佐伽羅のことぉ?」
羽村は十六夜に呼び出され雨本に聞いた同じ質問をした。
「ああ。あいつ何者なんだ?」
「仲間を疑うのはぁ良くないとぉ思いますよぉ?」
「疑ってはいないんだが……」
「なら妙な質問はぁしないでくださいねぇ?」
羽村は不気味な笑みを浮かべながらそういうと十六夜は後ずさりをし、逃げるようにその場を
去った。
(もう少し秘密にしたいんですよぉ? 明かすときまで待っててくださいねぇ?)
羽村はそう思いながら、佐伽羅の部屋に入った。
十六夜は結局佐伽羅について聞けずじまいなのであった
人を襲う悪魔系がどうやって雨本に懐いた理由を書いていなかったので……
オリジナルだと話面倒だなぁ……