問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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新たな仲間

ジンはポベー達を貴賓室に連れて椅子に座った。

ポベー達も緊張しながらも椅子に座る。

 

「あ、そんなに固くならなくてもいいですよ? ただ御話を聞くだけなので」

 

そんな様子をみたジンは、そういうが御話という言葉にポベー達はさらに緊張してしまった。

逆効果である。

ジンは緊張しても困るので黒ウサギに落ち着く紅茶をだすようにお願いした。

ついでに彼らを連れてきた十六夜にも貴賓室に来るようにお願いもした。

 

「コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。貴方がたの名前を教えてくれません  

 か?」

 

コミュニティのリーダーと聞かれさらに緊張するポベーとタトス。

ヒュノスも表情は引き締まったが、一呼吸して

 

「初めまして。私はヒュノスと申します。左端からポベー、タトスです」

 

ヒュノスはそういいながら彼らにも自己紹介を促すようアイコンタクトを送る。

それを確認したのかポベーは、深呼吸をしてから

 

「……ポベーだ」

 

自己紹介した。

それを聞いたタトスもあわてて

 

「た、タトスっす!」

 

声が裏返りそうになりながらそう言った。

ジンは、何を言っても緊張してしまう三人に言葉を慎重に選んでから話すことにした。

 

「え……っと「邪魔するぜ」 ノックしてから開けてください、十六夜さん」

 

話そうとする前に十六夜によって妨害される。

だが、ポベー達の様子をみると知り合いがいることに安堵した。

 

「ハハハ。ナンノコトカナ?」

 

「棒読みですよ十六夜さん」

 

十六夜のボケに突っ込みを入れるジン。

それを見たポベー達は驚きながらも苦笑いを浮かべていた。

 

 

しばらくジンと十六夜のやりとりが続いて、紅茶を用意した黒ウサギによって場はおさまった。

それまでの間ポベー達は、笑って見過ごしていた。

 

「……なるほど。佐伽羅さんとお知り合いで、ご飯を食べさせてもらったが、四日前から、いつも

 指定場所に現れる佐伽羅さんが来ず、飲まず食わずで、貴方がたが腹を空かせて倒れていた所

 十六夜さんに助けてもらい、十六夜さんの薦めでここに来たということですね」

 

ヒュノスが代表してことの事情を説明したところジンは確認のためにそう聞いた。

 

「はい。間違ってはいません」

 

ヒュノスは頷きながらそう答えた。

 

「で、飲まず食わずだったのが、ポベーさん達が盗賊だからという理由でしたよね?」

 

黒ウサギはそういうとポベーは小さく頷く。

 

「〝ノーネーム〟に男性陣が少ねえし、佐伽羅いる場所ならこいつらも隠れて過ごすことはない

 だろうっつことでこいつらを連れてきたというわけだ」

 

偉そうにいう十六夜に

 

「それは初耳っすけど、佐伽羅さんがいるんならここにいたいっす。なんでもするっす」

 

タトスは若干呆れながらも真剣な表情でジンに訴えた。

ジンはしばらく黙った。

判断するのはコミュニティのリーダーであるジンなのである。

 

「………わかった。今日からポベー、タトス、ヒュノスは僕たち〝ノーネーム〟の仲間だ」

 

数分間悩んだ末ジンは結果を伝えると一番最初に声を出したのは

 

「わー。ポベーたち仲間になったんだねーおめでとー」

 

といつの間にかそこにいた佐伽羅であった。

ポベー達は振り返り立ち上がってから

 

「「「佐伽羅さん!! 会いたかったでやんす!」」」

 

三人は同時にそう言い佐伽羅を思いっきり抱きしめた。

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