問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「あ、その2もあるよ?」
「一緒にだせや!!」
どれだけ持っているのか10枚近くあった。
地図が最終的に書かれていたのは最後の紙である。
『佐伽羅でもわかる道案内
その10:十六夜との承諾を得たら下に書いてある地図に佐伽羅を連れていく
以上』
「最初からこれを出せ!!」
「だって、交渉決裂したらこの紙はだせなかったよ?」
「誰が最初から交渉を断るやつがいるか!!」
「ちなみに決裂した場合の紙もあるよ?」
「あるのか! どれだけ先読みするんじゃこの野郎!!」
「流石問題児。ツッコミ早いねー」
「問題児関係ないだろ!!」
大声で叫び疲れたのか息切れを起こす十六夜。
それを遠くで買い物をしていた雨本は呆れていた。
「何叫んでんだよ。あいつ………」
「? どうかしたの三月」
聞こえる範囲が限られている耀は雨本の突然の独り言に首をかしげてから聞いてきた。
「んや……なんでもない。次は向こうで買い物したあとにプレゼントを買う予定だ」
「わかった」
かかわってはよくないと考え耀にそう伝えると雨本は次のお店へと向かった。
飛鳥が羽村の所に向かうと、羽村と店員は
「常連客にぃ喧嘩を売るとはぁいい度胸だねぇ」
「黙れぇ!!」
「とまりなさい!」
飛鳥のギフトにより動けなくなった店員。
「何やっているのよちがいさん」
しかし飛鳥のギフトすら聞かない羽村は、動けなくなった店員を笑いつつ
「だぁってさぁ。面白いんだもぉん」
「だからってこんな公の場で戦うことはないでしょ!!」
「ちぇー。つまんないのぉ~」
飛鳥に怒られた羽村はしぶしぶじゃんぷすると飛鳥のギフトで動けなかった店員がその場を
崩れる様に倒れる。
「はぁ……、やっと動けた」
その店員は安堵すると店内へと戻った。
勝手にギフトを無効化にされてしまった飛鳥は怒ることはない。
前に一度そういうのを羽村がしているからである。
喧嘩で集まっていた観客が、何も争いなど起きていなかったかのように不思議がりながら去っていたのを飛鳥は気にしていたが羽村によって思考は遮られた。
「もう用事は終わったからぁ、プレゼント買いたいから案内してぇ?」
羽村は少し微笑みながらそういうと
「…………何事もなかったように全員いなくなったわね。で、どこにいけばいいのかしら?」
「えーっとぉねぇ。これぇ」
飛鳥の問いに羽村がポケットから出したのは地図である。
「この赤丸印につけてあるのが、今回のプレゼントがある場所だよぉ?」
「そう。じゃあ行きましょう。はぐれてもいけないし手をつなぎましょうか」
飛鳥はそう言って手を差し伸べると
「ありがとうねぇ。飛鳥ぁ?」
嬉しそうなのか嬉しくないのかよくわからない表情をして飛鳥の手を握ってプレゼントがある
目的の場所へと向かった。