問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
飛鳥は十六夜より二段階ぐらい遅れていた。
「無理に焦らなくていいよぉ? 佐伽羅のやり方だと倒れる可能性大だからねぇ、同じように取得できるんだから、ゆっくりでも構わないんだよぉ?」
休憩もとらずに頑張っている飛鳥をみながら羽村はそういった。
「い、いえ! まだよ! まだいけるわ!!」
「そういいながらちっとも飛んでないよぉ? 一旦休憩したほうがいいんじゃないかなぁ? もうかれこれ二時間以上は経つよぉ?」
飛鳥が苦戦していたのは自力で空を飛ぶことだった。
今までは体験版的な感じで飛んではいたが、いざ自分が飛ぶとなるとかなり難易度は難しいのである。
(やってみれば簡単だと思ったのだけど、やっぱり難しいわね)
「とにかく休憩しながらでもやり方は教えられるからぁ、今は体力を温存しよう?」
立ったままの飛鳥に羽村は手招きをして座るよう促す羽村に観念したのか飛鳥は羽村の隣に来てさっきまで来ていた黒ウサギが子供たちと一緒に作ったおにぎりを一つ取って食べ始めた。
既に食べ終えている羽村は、飛鳥に飛鳥なりのやり方を教えることとなった。
「無理に焦ってたのかしら……。佐伽羅さんのように自由に空を飛んで遊びまわりたいって思ったもの。でも実際は難しくて練習もしながら頑張って、ようやく一緒に遊べるって嬉しくなって、ちょっと舞い上がりすぎたかしら」
羽村が説明するまえに飛鳥はそういう。
それを聞いた羽村は苦笑いを浮かべて
「……佐伽羅は何でわたしと雨本に頼むようにしたかわかるかなぁ?」
と真剣なのかそうでないのかは微妙な顔でそういった。
突然の質問に飛鳥は目を丸くさせてからしばらく考え
「それは…………佐伽羅さんのペースについていけないからじゃないかしら?」
そういうと、羽村は首を振って
「佐伽羅はねぇ、ふざけているように見えて結構真面目に考えているんだよねぇ。佐伽羅は他人の思いに敏感だから、本当は三人で一気に教えるのもいいんだけどぉ、佐伽羅自身がこれでいいのかって納得しないといけないから、十六夜、飛鳥、耀の三人のペースにあう人を分けたみたいなんだぁ」
羽村は微妙な顔つきのままそう言って2個目のおにぎりに手をつけた。
「回答になってないような気がするのだけど………?」
飛鳥はそういうと
「まぁ、要するに、無理に頑張る必要がない人を分けただけってことかなぁ」
羽村は苦笑いをしながらそう返し
「一番頑張るのは十六夜、その次は飛鳥。最後は耀。特に耀と雨本の関係を進展させたいだけで分けたかもしれないねぇ」
「それはわかるわ」
飛鳥はそこだけ同意した。
よくわからない回。
次回は耀です