問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
ギフトを強化するっと言ってもやり方はただ単に魔王に襲われた場合を想定して、ギフトなしで佐伽羅累に勝てるかどうかという実践訓練みたいなものだった。
「黒ウサギは、通常のまま身体能力を上昇させるようにして、レティシアとペスト御一行はギフトを一時的に上昇させるものでいいかな。飛鳥と耀と十六夜はギフトの割増でも……」
「! 今黒ウサギって言いました!? 佐伽羅さん!」
佐伽羅の言葉を終えると同時に黒ウサギが身を乗り出して目を輝かせながらそう言った。
「? あぁ……確かにそう言ったね。いちいち青ウサギっていうのもかわいそうかなって思って」
佐伽羅はそういうと同時に黒ウサギに掴まれて踊り始めた。
「ちょっ!? 黒ウサギ嬉しいのはわかるけど落ち着いて」
踊るのが苦手な佐伽羅は黒ウサギにそういうと黒ウサギは我に帰りそそくさと椅子に座る。
「…………所で、私達とレティシアは何故ギフトを一時的にあげるのかしら?」
ペストは様子を見てから咳払いをしてそう聞く。
「相手にギフトを使っていると思わせないためだよぉ。佐伽羅はギフトをどれだけ使ってどれだけ消費しているかわかるからそれを消すためだよぉ。佐伽羅に知らせるのは、ギフトの気配を消しているのか使っているかの判断が必要だからかなぁ。それが成功すれば実際に行うギフトゲームだって軽々と越えられるかもというのが試しだねぇ」
佐伽羅の代わりに羽村は面白く微笑みながらそう言った。
一方ベッドに運ばれた十六夜はしばらくして目を覚ました。
「ん。起きたか」
十六夜は身体を起こすと雨本が非常にだるそうな顔をしていた。
「ああ………。俺何で寝てるんだ?」
「覚えてないのかよ。空を浮くために訓練してただろうが。ったく佐伽羅も知ってたなら遠慮しろってんだよ」
雨本は十六夜の方をみながらブツブツと文句をいう。
「あ、ワリぃ。疲労とか寝不足とか貰い受けたんだろ」
「大体な、佐伽羅からちゃんと休めってことぐらい受けてるだろ。夜中にこっそり練習をする問題児なんて見たことがなかったよ………はぁ………」
「だから悪かったって………」
愚痴がダダ漏れ状態である雨本に謝るしかない十六夜。
窓の景色を見れば夜であって星がちらついていた。
「まぁとにかくだ。今はまだ休みな。まだ全快ってわけじゃないからな。明日は佐伽羅から直接お前に報告があるらしいから部屋で待機してろ」
雨本は十六夜にそう報告すて部屋を出て行こうとするが
「あと、お腹すいたらそこに置いてあるものでも食べておけばいいさ」
そう言い残して十六夜の部屋から出て行った。
「佐伽羅から報告? 一体なんだ?」
十六夜はそう思いながら用意されている夕食に手をつけた。
ははは何の事だかさっぱりだ。