問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「各個人で自由に好きなだけ訓練しろってことなの?」
しばらくの沈黙の後、飛鳥は我に返ってそう質問するが、羽村は首を横に振って
「昨日の時点でぇ、あまりにも我儘で自由奔放で自分勝手だからぁ、こうなりゃぁ勝手にやってもらうのが一番だってのを、昨日の会議で決まったわけだよぉ」
羽村はいつもの口調ながらも呆れ気味でややため息混じりな言い方をしながら飛鳥達を見下していた。
それを見た飛鳥は何も言えなくなって黙ってしまうが
「おおお!! 面白そうじゃねぇか!!! すぐにやろうぜ!!」
前回からテンションがやたら高めになっている十六夜は落ち着きがないのかぐるぐる回っていたが、佐伽羅によって停止されて強制的に座らせた。
「んー…………不満なら“このまま動かなければ〟いいんじゃないかなぁ?」
佐伽羅はそういうと同時に雨本と羽村以外は、何かを乗せられたかのようにひれ伏すような感じになってしまっていた。
「んで“そのまま喋らなければ〟いいと思うんだよね?」
佐伽羅はさらに付け足すように言うと強制的に口が閉じて喋れなくなった。
「うん。飛鳥のギフトは便利だよね!」
「勝手に使ったのかよ………」
佐伽羅はそういうと雨本は呆れるようにそう言った。
「だってさぁ、仕方ないじゃん。こうしないと修行にならないしこれで誰かが動ければ、関心するし驚愕するし悪寒を覚えるよ」
佐伽羅は肩をすくめながらそういう。
(悪寒を覚えるんですか………)
黒ウサギは心の声でツッコミをしつつ動こうとするものの制限が掛かっているのかさらに重みが増して動けないようになっていた。
「悪寒は流石に意味が違ったかな? まぁ身震いはするだろうね」
佐伽羅は苦笑いを浮かべながら黒ウサギの所に近づき頭をなでた。
「今なら耳いじくり放題だなぁって思ったりして」
(や、やめてください!!)
「えぇ~どうしようかなぁ?」
黒ウサギの思考を読みつつもいじめる佐伽羅は面白いおもちゃを発見したかのような好奇心あふれる目をしていた。
「よぉし……………じゃ、頑張ってねー。雨本と羽村は見張りよろしくー」
ギフトを使った佐伽羅は、黒ウサギの耳をいじらずにそのままどっかへ行ってしまった。
佐伽羅を見送った雨本は少し溜息をついて
「んで、さっきから無視はしていたが……………十六夜。いつ羽村のキノコ食べたんだ?」
《朝だ!! 結構うめええな!!! あれ!!!》
《!? アレ!? 何これ!?》
十六夜の内心の言葉に耀は驚いていた。
「一時的に全員に聞こえるように佐伽羅が仕込んでいたみたいだよ? 時間は約2時間。それ以降は、言葉から聞き取れないようになっているから安心していいよぉ」
羽村は、説明口調になってからも付け足すようにそういった。