問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
十六夜が驚愕するなか羽村は呆れていた。
「まぁそれも嘘だけどね」
「嘘かよ!?」
嘘という言葉にがっくりと肩を落とす十六夜。
「まぁ……嘘なのは私とぉ雨本のほうだけどねぇ?」
と付け足す羽村。
「………はぁ……。驚かせんなよ。心臓に悪い」
十六夜は羽村のほうをみて目を丸くしてからまた項垂れる。
「十六夜。とにかく嘘に騙されないことだね。佐伽羅の訓練ではそれがきっと役に立つよ」
羽村はそういって屋根から飛び降りてどこかに行ってしまったが、羽村のアドバイスに耳を傾けていたなかったようで、十六夜は独り言をぶつぶつ佐伽羅達が風呂に上がるまで呟き続けていた。
雨本はジンヴェーザーと一緒に買い物に出かけていた。
方向音痴である雨本の付き添いのジンは雨本がノーネームと猛獣たちの餌を買うために荷物持ちにも積極的に参加しており、ジン一人じゃかわいそうだとヴェーザーも手伝いをしているのである。
「今日は何の買い物なんですか? 雨本さん」
ジンはそういうと
「足りなくなった日用品と猛獣たちの餌だな……一応子供たちからも足りないものも聞いてきたら大丈夫だとは思うんだが……ジンとヴェーザーも思い出したら言ってくれると助かるな」
雨本はそういいながら足りないものの一覧が書いてあるメモを見ながらジンに渡した。
「! 結構多いですね。これだけ足りなかったんですか?」
「ああ、ここ数日訓練だったりとかで誰も買いに行ってないらしいんだよな。リリィ曰く」
ジンは驚きながらそう聞くと雨本はそう返す。
リリィは子供たちのお姉さんの役割を果たしているので佐伽羅達が留守にしている間リリィとジンは
“ノーネーム”を守るために身の回りのことなどをやってきたのである。
「そういう雨本さんは、子供たちにストレスを溜めないよう定期的遊んでいると聞きましたぜ?」
ヴェーザーはニシシと笑いながら雨本にそういう。
それを見た雨本は少し嫌気をさすような言い方をしてから
「そういうお前は十六夜と佐伽羅でいたずらをされているらしいな」
「はぁ!? あれはな、いたずらじゃなくて『遊ばれている』んだ。十六夜の奴はまだいいとして、佐伽羅さんは、俺を怒らせたいよう遊びばっかりを……っ!」
ヴェーザーは逆切れして熱が入ったように語りだすが
「そういいながらも、ヴェーザーの顔は笑っているように見えますが……?」
ジンはそういうと雨本も同意して頷く。
「ばっ!! 違ぇよ!! 遊ばれて嬉しいなぁっとか、もっと遊んでくれとか思ったりしてねえぞ!?」
ヴェーザーは慌てて否定するが、それをみた雨本とジンは
(つまりMなのですか?)
と同時に思ったのである。
登場させてないキャラを登場させて喋らせることに。