問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
雨本が次に向かったのは樽しか売っていない専門店であった。
「樽しか売ってない専門店なんて初めてみたぞ………」
ヴェーザーは樽しか置いていないことに驚きながらもそう答える。
「いらっしゃいませーこんばんはーー!!」
やたら元気な店長はそういう。
「つかぬことをお伺いしますが……ここは何でしょうか?」
ジンは店長にそういうと
「見ての御覧の通りの樽しか扱っていない専門店でーす!!。 昔は樽のコップで酒を交わしていたという話もある通り、樽しか扱えないような商品も揃っておりまーす!! 特に果物の保存状態は、もう素晴らしくて、とてもいいんですよー。特にワインなどの品質に関するものは捌けていまして、お客様のほとんどがワインの保存とか小物入れとかにお買い求めになる方が多いですねーー!! 特に雨本様は羽村様専用のきのこ保存樽と漬物樽とか食材樽とかご利用になっており大変大儲けでーーす!! 雨本様がご利用になって以来の売り上げは右肩上がりで大変儲かっておりまーーす!!」
元気な店員はジンにいろんなもの(樽)を見せながら演説するように説明する。
「せめて本音を隠してくれ……他の客から思考がだだもれている樽店長と呼ばれてるんだぞ」
雨本は樽を選びながら呆れてそういうと
「気にしませーーん!! それが売りですからーー!!」
元気に返す店長である。
「ってことは、雨本様は樽の補充しにきたってことでいいのか?」
ペスト、ラッテン、ヴェーザーは雨本、羽村、佐伽羅の専属メイドなので、様付けをするのはメイドの役目だという感じなのである。
「そういうことだ。使いまわしにはできるんだが、羽村は匂いが敏感で使いまわしの樽を使うと愚痴ってそのまま樽を壊すからな……」
以前試したのか、雨本は明後日の方向を見ながらそう返した。
しばらくして雨本は大きい樽を10個と小さい樽を13個を物々交換ではなく、普通に購入してポケットの中に押し込んだ。
「後は……日用品だけですね。この荷物は僕が持つことになるんですか?」
いまだに何も持っていないし何も入ってないジンは雨本にそういうと
「ああ。重いものはヴェーザーに持たせるが……結構たくさん買うからな」
雨本は進みながらそういう。
そこで疑問に思ったのかヴェーザーが質問を投げかける。
「そういえば、商店街にいる奴らがほとんど手ぶらなのは無限ポケットがあるからなのか?」
「ああ。一応無限ポケットの依頼は受けているから箱庭全域に広まるのは時間の問題だろうというぐらいの注文だ。東門は制覇したからほとんど手ぶらだけどな」
「雨本さんのギフトは便利性がいいんですね……」
雨本の答えににジンは苦笑いをしながらそう答えるしかなかった。
雨本のギフトは便利性重視でいっています。
すごいですよ
しかし、いろんな専門店があるんだから樽専門店だってあるに違いないと
思うんですけどどうでしょうかね?