問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
それから翌日。
訓練当日。
「さぁやってまいりました。佐伽羅VS十六夜、黒ウサギ、耀、飛鳥、レティシア、ヴェーザー、ラッテン、ペストでの対戦です。司会進行は私、羽村ちがいと」
「雨本三月だ」
「がお送りいたしまーす! 解説者は白夜叉さんでーす!!」
白夜叉がギフトで出したフィールド場で演説を行っている羽村のテンションは深夜開けのテンションとほぼ同じ状態である。
「雨本……羽村のテンションが高いようだが……?」
白夜叉は普段とは違う羽村に戸惑いながら雨本にそう聞くと
「羽村の奴はマイクを持つとテンションが上がるタイプなんだ。気にせずにただ単に流されている解説者として解説してくれ」
「は、はぁ……」
納得したのかどうかあいまいな返事で返す和装ロリなのである。
「何やってんだ? あいつら」
白夜叉が作りだしたフィールド場『森』の上に設置してある異様な物体を眺めながら十六夜はそういった。
「解説……らしいですよ。なんでも佐伽羅さんのご希望とかで」
そう答えるのはジン。
ジンと子どもたちは一応VIP席で眺めることになっているが、試合開始前は様子をみたりしないといけないためそうしている。
「佐伽羅さんのギフトはチート並にすごいですから、そこに気をつけた方がいいと思います。それと佐伽羅さんが持つ『六系神国家』は相手のギフトを収集する可能性もあると白夜叉様から聞いていますので、ギフトを使用する際は気をつけてください」
ジンの言葉を聞いてまっさきに耳を疑ったのは十六夜であった。
「はぁ!? それ、本当かよ!?」
身体をビクッと震わせてからジンは頷いた。
「はい……白夜叉様自身そう感じただけかも知れませんけどとは言っていましたけど……一応用心したほうがいいと思います」
ジンはそういいながら、時間も時間なのでVIP席に戻って行った。
十六夜の隣にいた黒ウサギはさっきの話を聞いていたのか
「困りましたね。雨本さんと羽村さんに何かヒントのようなものがあればいいんですけど……」
とそういうと
『雨本と羽村は佐伽羅のギフトに何か知っていることはあるかの?』
解説者である白夜叉は、司会者二人の雨本と羽村にそう聞いていた。
観客席にいる観客も試合に臨む相手も耳を傾ける。
最初に答えたのは羽村である。
『佐伽羅のギフトは『六系神国家』と『無限能力』は基本的に使わず体力勝負だよねー。人離れしているけど、なんでもそれだけじゃ訓練にならないじゃん? って思うし思ったりするわけだけど、実践の時はちゃんと使っているよ』
『ああ。ただの訓練なら本気すらださないが、実践訓練だと体力だけじゃなくギフトも数倍に跳ね上がるんだ。そりゃあもう恐ろしい具合にな。たとえるなら羽村を怒らせたバージョンだな』
羽村に同意するように雨本はそういう。
いよいよ佐伽羅VS黒ウサギ達です。