問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
実践訓練なためギフトゲームは発動しないため、普段ギフトゲームに参加しない黒ウサギなんかにはありがたいものである。
『実践訓練ならば、本気+体力勝負を出すだろうからそこに注目したほうがいいな』
解説者と司会者が逆の立場になっているのはよくあることである。
「模擬戦の時は本気を出していなかったってこと……ね」
それを聞いていたペストは少し憂鬱になりながらもそう答えた。
「佐伽羅さんの本気ってどんなのでしょうか?」
黒ウサギはそういうと同時にブザーが鳴り響く。
試合開始の合図だ。
それと同時に全員がバラバラに移動する。
『まずはルールの説明です。黒ウサギ、十六夜、飛鳥、耀、ペスト、ラッテン、レティシア、ヴェーザーの8人がこのフィールド場にいますが、この8人のうちの一人がこの中にいる佐伽羅を見つけて触れるか拘束するとフィールドが解く仕組みになっています。ちなみに佐伽羅さんはハンデとして20分前から移動していますのでーー』
羽村のルール説明に
十六夜達と別れた耀は少し驚く
「20分も前から!? てことは……50分も移動し続けながらってことになるのかな? ハンデかぁ……」
そういいながらも佐伽羅を探す。
一方佐伽羅は20分以上逃げ回っているのにも関わらず息切れを起こしていなかった。
「そろそろ始まったなぁ……まぁそこらじゅう結構張ったし、近づけば逃げればいいだけだしギフトOkだし。全力全開で頑張っちゃおうかな」
佐伽羅の頑張るは冗談ではなく本気でやばいのを雨本と羽村は知るはずもない。
ゆらりと身体を揺らしては移動して十六夜とはち合わせる、
「! 見つけ……!?」
十六夜は最初口元をにやつかせたが、言葉をいい終える間に佐伽羅は一瞬でその場に消え去った。
すぐに十六夜は耀が前にいった佐伽羅の歩く所には花が生えるという情報を頼りに探してみるが
花などはどこにもなかった。
「あれは、幻覚かなにかか? っち! しゃあねえ!!」
十六夜は当てもなくその場を後にした。
一方解説室。
「佐伽羅の気配が消えた……」
解説室の一角にある休憩室で雨本はそう呟いた。
佐伽羅は気配を消すことはなく、気配を消すことさえできないと思い込んでいた。
だが、本当は思い込んだだけで一番やばいのではないかと思い休憩室から思いっきり出て解説室へと急いで向かった。
解説室では羽村のテンションはうざったいぐらいだが、
「どうしたんじゃ?」
白夜叉の問いに答えないで羽村の行動は停止していた。
樽に入っているキノコがたりないのか と思い雨本が事前に用意したキノコを羽村の口に押し込む白夜叉。
「! うわぉ! ごめんよ!!」
キノコを口の中に放り込んでからしばらくして羽村は驚いたように白夜叉に謝った。
「白夜叉。これは実践訓練用としてのフィールドだけど……フィールドの頑丈さはどれくらいかな?」
「えぇ!? えっと……少なくとも実践訓練で設定してある時間帯には脱出は不可能だとは思うのじゃが……」
突然の羽村の質問に戸惑いつつそういうと同時にフィールドの一部が爆発した。
「!? ジン! 何が起こったのかな!? 解説室じゃ反対側だから何かあったのかい!?」
羽村はジンに持たせている機械に向かってそう叫ぶと
『白夜叉様から用意したフィールドの一部が破壊されました!! けが人は今の所いませんが……会場のみなさんはパニック状態です!!』
「白夜叉! ここから一旦離れるよ!!」
羽村はそういいながらも和装ロリの腕を掴むと解説室からでた。
その時に雨本と合流した。
急展開