問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「あははは~軍服男なかなか筋が通っているね~!」
累は空中遊泳をしながら軍服男の回りをぐるぐる回っていた。
「!? 佐伽羅!? どこにもいないとおもったらそこにいたのかよ」
境界璧の岩壁を力任せに踏み抜いて水平に断崖を走ってきた十六夜が驚いて聞いてきた。
「やっほ~十六夜少年! 十六夜少年、一つ聞くけどさ、ゲームが始まる前にここにいる人達に
気づいた? それとも黒い契約書類が落ちてきて気づいた?」
「落ちてきたあとだが?」
「じゃあダメだね。『私はここにはいない』」
累は常にニヤニヤしていた。
だが、その時、累の顔は真面目だった。
「さぁ……始めようか。楽しいゲームをさ」
低い声で累はそういった。
累は〝ノーネーム〟を裏切った。
〝ノーネーム〟を裏切った理由は昨晩の出来事である。
累がまだ雨本の時である。
「で? どうして魔王が来るってわかったんだよ」
人気がすくない場所に移動した十六夜は木にもたれかかりながらそう聞いてきた。
「『六系神国家』一定の範囲内から約1週間後の未来が視えるんだよ。簡単なものさ」
雨本はポケットを手に突っ込みながら十六夜の顔を見ずにそう言った。
「へぇ? 便利なもんだな」
「そう思うならいいんだけどさ。……あとさ、十六夜」
「なんだ?」
「明日、俺は〝ノーネーム〟を裏切ることになる」
「は!?」
「その時に一気に信頼を無くすことになるが……それでも構わない」
「ちょっと待て! 裏切るってどういうことだ?」
「そのままの意味だ『今のは忘れろ』」
雨本は十六夜に命令するとすぐに忘れた。
「? 今何の話をしてた?」
「カワウソの生命体がどうのこうのって話」
「!? カワウソ!? いるのか?」
「どうだか、聞けばいいんじゃね?」
「おう!」
十六夜は急いでその場を去った。
「全く……ああ、じゃあな。十六夜」
雨本はそのまま反対側へ向かった。
回想終了。
「ロリロリさんオセロしましょう」
「だからペストだと……」
「ロリロリさんがオセロに勝ったら名前で呼んであげてもいいよ?」
「受けて立つ」
「あの……話し合いを……」
場所は境界璧・舞台区画。 大祭運営本陣営、貴賓室である。
「さっきも話したけど、今回のゲームに不備・不正は一切ないわ。白夜叉の封印も、ゲームの
クリア条件も全て調えた上でのゲーム。審議を問われる謂われはないわ」
ロリロリはそういいながらも黒の石を置いた。
「…………受理してもよろしいので? 黒……」
「すぐ来ると思うよ? つか、何で黒ウサギって名前? どう見たって青でしょ?」
累は青ウサギにそう問いただした。
おふざけ回にはなりませんでした。
シリアス回ですね。
次回はちゃんとおふざけ回です