問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
何故か飴が降ってきた。
「何かしら……雨かと思いきや飴ですわね」
農地にいた飛鳥は空を見上げてから呆れたような顔をして、大きく息を吸い
「累さん!! 何やっているの!?」
飛鳥はそう叫ぶと上空で飴をばらまいていた累は飛鳥の元により
「飴を降らせているんですよ」
笑顔でそう答えた。
「それは、解るわ。そうじゃなくて、何で飴なのかしら?」
「サプライズですよ」
「サプライズ?」
「そうです。ここにいる子供達にはお世話になりっぱなしですし、せめて恩返しでもっと」
「でも、この前にお菓子を出したばかりじゃない」
飛鳥がいうこの前はチャラ男に挑む前の出来事である。
累は肩をすくめて小さくため息をした。
「それじゃあ足りないです。恩人にはお礼をしないと行けませんっと本に書いてありました」
「満足するまでやるってことね」
「そうです!」
飛鳥は呆れながらも地面に落ちた飴を拾い上げて包みを外しひょいっと放り込んだ。
「累さ~~~ん!! なんですか!! これはぁ!!」
奥の方から青ウサギ(桃ウサギ)が全速力でこちらに向かってきた。
「わぉ! 気づかれた! じゃあね。飛鳥さん!」
累はヒラヒラ手を振るとその場から逃げるように消え去った。
(意外に甘いわね……これ)
逃げる累を眺めながら飛鳥は飴の感想を述べた。
翌日。
飛鳥は累に誘われ、アクセサリーを買いに商店街っぽいところに来ていた。
「……で、昨日は逃げられたの?」
飛鳥は隣でスキップしている累に問いかけた。
「逃げ切ったと思った時に桃ウサギに捕まえられて、原稿用紙一千枚の反省文を書かされました」
累は嬉しそうに飛鳥に笑顔を向けてそう言った。
「その割には嬉しそうなのね」
「それはですね。私、前まで字が下手くそでラッテンさんから『殴り書きにみみず字っといった
所ですね。これじゃ嫌われますよー? あ、あとこの服似合ってます?』と言われて……
それで一千枚書いて言ったら字が上手になったんですよ」
(そういえばそうだったわね)
飛鳥はそう思いつつ「そう」とだけ返しておいた。
「あ、そういえば何でアクセサリー何か買うのかしら?」
飛鳥は思い出したかのようにそう言った。
「頼まれごととプレゼントなんですよ。ペストさんからは髪飾りを頼まれたんですよ。
プレゼントは耀さんに何かあげようと思って」
累は照れくさそうにそういう。
「それで、プレゼントの方を私と一緒に選んで欲しいっというわけね」
「そうですよ。飛鳥さんしか頼めなくて……」
飛鳥は納得した顔でそう言って、一緒にアクセサリーを探した。
その日の夕方に累は耀に飛鳥とともに選んだアクセサリーを渡した。
んで夜。
「それで喜んで貰えたんですよ」
累は嬉しそうに飛鳥に話した。
「良かったわね。累さん」
「はい! っと用事があるので」
累はそう言って立ち上がりその場を去った。
「私も部屋に……あら?」
飛鳥は立ち上がろうとすると見覚えのない髪留めがあり近くには手紙があった。
飛鳥は手に取り見ると
「ふふ。本当にすごいわね累さん。私にピッタリな素敵な色だわ」
飛鳥は小躍りしながら部屋に戻った。
『飛鳥さんへ
この前は買い物に付き合ってくれてありがとうございます。
これは、あのときのお礼の髪留めです。
気に入ってくれるといいですけど……
累より』
累にとって飛鳥さんはお世話になっているので
飛鳥さんの話しを書きました。
次回は十六夜くんを出そうかと