問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
前の飴騒動で、青ウサギからあり得ないぐらいの反省文を追加されたにも関わらず
累は、それを一分で終わらせ、その騒動で子供たちから飴を欲しいとおねだりされ、
さらにそれを見た青ウサギは、がっくりと項垂れるはめになった。
累は字が上手になったことに喜んでいた。
が………
「待つのですよーー!!!」
「待たないですよーー」
何故か桃ウサギに追いかけられていた。
というのは、反省文をちゃんと書いているか監督していた青ウサギが一時間後眠っていたので
累は青ウサギの髪型をいじったからで、それに気づいたのが翌日の今日だったからである。
「………逃げ切ったかな……?」
桃ウサギが去るのを見てから累は、ため息をつきながらそう呟いて、場所に移動しようと
思い前を向き直ると……
「ん? 十六夜くん。やっほー!」
「………驚かねえんだな」
十六夜が目の前にいたので累は反応を見せずそういうと
十六夜自身が驚いた顔をしながらそう言った。
「気配で分かるもんだよ」
「気配……それよりも何で逃げてたんだよ?」
「髪をいじったらどうのこうので」
「…………」
十六夜の言葉が消失した。
しばらく経っても戻りそうになかったので、累は十六夜を通り抜け飛鳥との待ち合わせ場所に
向かった。
その日の夕方。
累は何気なく外で準備体操をしていると十六夜が声を掛けてきた。
「佐伽羅………って雨本になってるのか……」
「ん……? あぁ…十六夜か」
何故か雨本の機嫌は斜め上のようである。
「何かあったのか?」
「そんなんじゃないが……疲れているかも知れないと思ってな。今日は早めに寝ようかと
思っただけだ」
「かも知れないって……お前自身のことだろ?」
「そうでもない。体力が続かないだけだ」
雨本の機嫌はさらに斜め上になる。
雨本は軽く舌打ちをした後
「………今日は話しかけんな。じゃあな」
雨本は十六夜を睨みつけるとその場を去った。
翌日の朝。
雨本から累に戻った累は屋根の上で空を眺めていた。
「よっ! 佐伽羅」
十六夜が屋根の上に飛び乗ってそう話しかけ累の隣に座った。
「十六夜くんってさ、やっぱり面白い人だよね」
「? いきなり何言ってんだ?」
「なんとなくだよ。やっぱり昔あったよりも面白く成長したなぁ……って」
「やっぱり会ってたのか」
「みたいだね」
累はニヤニヤしながら立ち上がり、
「じゃあね。十六夜くん」
累はそういうと、屋根から普通に飛び降りて何処かへと向かった。
累が見えなくなると同時に青ウサギが累が去った反対側から来た。
「十六夜さーん! 累さん見てませんかー?」
青ウサギは十六夜がいる屋根の上に叫びながらそう言った。
十六夜は黙りながら
「さぁなー」
と返しておいた。
偶数日更新だったのですが昨日は投稿していなかったため奇数日に投稿します。
次回は青ウサギ回です