問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「累さん。この服似合ってます?」
「うん。似合っているけど、露出を控えて……」
ラッテンの性格というか、何もかもが崩壊して、服装に気を使うようになった。
「じゃあ、これはどう?」
ラッテンが次に指をさしたのは、フリルが多い服であった。
「うん。いいんじゃないの?」
ちなみにラッテンと累は青ウサギが着なくなった服を譲り受け、どれを着ようか、ラッテンに
相談された。
という訳である。
「ラッテンさん。ペストさんにも選んでもらったらどうなの?」
累はラッテンが服装を選んでいるのを見つつそういうと
「んー……出来れば可愛い服装がいいと思いますよね」
聞いちゃいない。
累は深くため息をつき、
『ペストさーん。ロリロリさーん』
『誰がロリロリだ!』
『おー……。ラッテンの服装選んでくれないかな? 私は用事あるし』
『分かったわ』
累はペストと脳内会話を終了させ、
「ラッテンさん。私は用時があるので、変わりの人が来るから……」
「あぁ~この服素晴らしいわ」
「…………そういうことだから」
累はそう言って部屋から出た。
「あら? 累さん。今までどこに行ってたのかしら?」
部屋から出たと同時に偶然通りかかった飛鳥に声を掛けられた。
「ラッテンさんの服装選びに付き合ってたんですよ。 でも、用時があるのでペストさんに
お願いしたんですけどね」
累は苦笑いをしながらそういった。
「そうなの……。用時って何? 手伝うわよ?」
「いやいや、遠慮しておくよ。特にそれと言った用時でもないからね」
累はそう言って飛鳥に手を振った。
翌日。
「これどうですか? マスター」
「いいと思うわ」
「じゃあ、これとか」
「………これは嫌いだわ」
「じゃあこれ?」
「最初のほうがいいわ。だんだんひどくなっていくもの」
「了解です。マスター早速着替えてきます」
「………こんなふうに返せば問題ないわ」
ラッテンが去ったのを確認してからペストはそう言った。
「さすがペストさん………手馴れてますね」
「付き合いは長いから」
珍しくペストの顔を紅くなった。
デレた。
累はニヤニヤしながらそう思った。
「? 累。何をそんなにニヤニヤしているの?」
ペストは不思議そうに訊いて来たので累は
「いえいえ、面白いなぁっと思っただけですよ」
「そう。あなたのニヤニヤは何かを企てるときによく出るから」
「おぉう? 何を言うんですかこの子は……いじられたいんですか?」
「……遠慮しておくから。やめて……」
累は面白そうにペストをからかうのが楽しみと言わんばかりに、いじり始めた。
「マスターこれ………って累さん! マスターをいじるのは私ですよ!」
ペストさんいじられました。
ラッテンさんの服装は結局最初の服で落ち着いたようです。
次回はヴェーザーで行きます