問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
問題児三人(十六夜、飛鳥、耀)の下僕(メイド)になったレティシアは身の回りの世話を
任されてはいたが、累から
「そこは私がやるから、いいよ」
と言われ、それでも落ち着かなかったため再度申し込むと
「じゃあ、窓ガラスをお願いしようかな。出来る範囲でいいよ」
と言われたので、現在レティシアは窓ガラスを磨いていた。
「うむ。大夫綺麗になった……と思う」
レティシアはいちいち確認しながら、窓ガラスを磨いているので、一向に進んでいなかった。
それをみた青ウサギは、内心ドギマギ状態だった。
「大丈夫でしょうか……レティシア様………」
「どうしたの? 青ウサギ」
「はぅ!!?」
累に声を掛けられ珍しい声をあげ驚く青ウサギは、さっと後ろを振り向いて累をみた瞬間
「累さんでしたか……驚かせないでください」
「いくら話しかけても反応しなかったから……」
青ウサギの反応に、少し悲しむ累。
「で、どうしたの?」
「レティシア様が心配で……様子を見に来たのでございますよ」
青ウサギの答えにふぅんと呟いてから累は、提案を持ちかけた。
「じゃあさ、青ウサギも手伝う?」
「へ?」
「窓ガラス。毎日磨いたらキラキラになるし、それに、レティシアさんの心配も確認することが
できる。一石二鳥って奴かな?」
累は最近覚えた四字熟語をまじえながらそういうと
「それもそうですね。じゃあさっそくやりましょう!」
「じゃあ、はい。バケツと雑巾と自家製窓ふき洗剤」
「わぉ、用意がいいですねー………って、自家製窓ふき洗剤!?」
ナイスノリツッコミ。
累は内心そう思った。
「作ったんだ。環境に優しい窓ふき洗剤ってね」
累はニヤニヤしながら青ウサギにバケツと雑巾窓ふき洗剤を渡した。
「結構汚れているからね。頑張ろうね」
累は青ウサギにそういうと反対側へ歩いて行った。
翌日、青ウサギが窓ふきを開始しようとすると、本拠地にいる子供達が手伝っていた。
「ありがとな……黒ウサギ」
隣にいたレティシアが声を掛けてきた。
「へ?」
「わたしを心配してくれて、子供達に声を掛けてくれたのだろう?」
「は、はい! これから頑張りましょう?」
子供達を呼んだ覚えもなかった青ウサギだったが、レティシアの笑顔が見れて良かったと
思っていた。
掃除が終わった後、青ウサギとレティシアは累に声をかけた、
「累さーん」
「累」
「ん?」
累は使い終わった雑巾を洗っていた。
「どうしたの? まだ、残ってた?」
「いえ、今日はお礼をいいたくて……」
「お礼? お礼言われることしたっけ?」
「はい。あの……」
「あ、今は言わないで」
お礼を言おうとした青ウサギは累によって静止させられた。
「お礼を言うなら、全て終わった後でいいんじゃない? それまでひめておくものだよ」
累はニヤニヤしながらも手を休めることはなかった。
「そうだな」
レティシアは小さく微笑んだ。
レティシア視点でいこうと思ったけど、
結局は三人称視点に戻しました。
三人称形式はなれないなぁ………。
次回は原作3巻に行きます。