問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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漬物にはまった白夜叉

さて、十六夜とレティシアは収穫祭に行ったのはいいが、雨本は顔を思いっきり顰めた。

 

「帰りたい………」

 

と、自分のノートの切れ端にそう書かれてあった。

いつ、どの時間に書いたのかすら覚えていない雨本は取りあえず思考をめぐらせていた。

 

考えていても仕方ないことないなっと思った雨本はその書いた文字を指でなぞってから

いつ、どの時間にこのように書いたのかを確かめることにした。

 

 

結果。

分からなかった。

 

無意識に書いたなら、記憶が流れるようにわかるのだが、流れてはこない。

自分の知らない第三者が書いたのなら、雨本のこの何とも言えないぐらいの字をどう真似て

どういう思いで書いたかも解らない。

 

となると、有力なのは後者なのだが鍵をかけてから約二週間も経っているため書いたのは

二週間前となる。

そのへんも考えて記憶を探ってみたが誰も部屋に入っていないので無駄なのである。

 

「雨本、ナスが嫌いなのかしら?」

 

現在はペストと一緒に食事をとっており、一昨日あたりにもらったナスを使い、炒め物にした

のだが、雨本の皿にはナスが残っていた。

 

「嫌いじゃないが………どうしてもナスが残るんだよなぁ……」

 

ちなみにペストはパンが好みなのだが、一日一枚と雨本から言われているため、すでに朝食で

パンを使ったので、虚しそうな顔をしながらも食べていた。

 

「ぬ……おい! 雨本! これはなんじゃ!?」

 

和装ロリこと白夜叉も雨本の料理が美味しいと聞きつけ現在一緒に食べているのだが

 

「ウサギ肉だが?」

 

雨本は残っていたナスをつまみながらそういうと

 

「違う! そうじゃなくて、このつまみものはなんじゃっと聞いておるのだ!!」

 

白夜叉の目の前に置かれていたのは漬物である。

 

「漬物だが? 意外にコリコリしてて美味しいのだが……嫌いだったか?」

 

「おかわりじゃ! 嫌いじゃない」

 

現在年寄会的な事をやっているため、年齢不明の白夜叉、ペスト、雨本の三人でこうして

子供達と一緒に雑談するという集会みたいなのを月1で開いているのだ。

 

ちなみに場所は広間。

 

「つけものっておいしくないねー」

 

今の若い子は食べたがらないと聞いたが、どうやら本当らしい。

 

「食べなくていいよ。でも、カレーには福神付けがマッチしてて美味しい」

 

ペストに試食させたらすっかりはまってしまっている。

白夜叉も気に入ったみたいでボリボリ食べている。

 

「野菜スティックなら美味しいと思うんだが、それはどうだ?」

 

「これはおいしー!」

 

子供たちは野菜ステックが好評のようだ。

 

「ぬ? 雨本。これはなんじゃ?」

 

「ほうれん草に醤油と砂糖を混ぜて作ったやつか? あれは美味しいと思うんだが?」

 

「持って帰っていいかの?」

 

「どうせ、コミュニティに差し入れするし問題ないよ」

 

白夜叉は子供みたいにキラキラ輝いていた。




漬物を食べておいしく感じるって贅沢だなっと思ったんですけど
ありがたいですね。

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