問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
ようやく雨本から累に戻り、累は屋上を見渡していた。
「髪は切るべきだね」
やたら長い髪を気にしていたため屋上を見ながら歩いているのだが、飛鳥から反対されている
ため切らずに置いておいたのだがそれでも累は長い髪を気にしていた。
「どうせ、男になるとき縮むんだしいいだろうと思ったけど、重いからバッサリと思いっきり
切るべきだね」
独り言を呟きつつも累はポケットからハサミを取り出した。
「まずは……前髪だね。眉上でいいかな?」
計画性のないまま累は前髪をバッサリ切り落とす。
「不自然っぽくなった………。綺麗に揃えよう」
鏡の前で独り言とは累がここに来る前に妹の娘の子供の長女に言われた癖らしい。
本人は無自覚である。
「うんうん。自然ぽくなったね。イメージがわかないから後ろ髪はバッサリ切ります」
イメージも計画性もなく累は後ろ髪を思いっきりバッサリと切った。
「んー? 男っぽくなった。あ、そうだ。前に買ったこのヘアピンとかいう髪留めと、あとは
後ろ髪を少し揃えて……」
試行錯誤した結果。
後ろ髪をカール風ににまとめたボブカット状態になった。
「…………うん。微妙だけどまぁいいや。飛鳥にもらったリボンでなんとかなったから、これで
良し……なのかな? あとでペストに聞いてみよう。それより片付けないといけないから、
模様替えもついでにしよう」
累は深く考えず部屋を模様替えするために窓をあけた。
現在、ペストは一人で探索に出かけていた。
「なかなかいいものが見つからないわね」
ペストが探しているのは累のプレゼントである。
「髪を短くするって言っていたからヘアゴムは却下ね。となると………服かしら?」
累が現在持っている服は二着。一着は最初に来ていたロングコートで、もう一着は白夜叉が
渡した動きやすい服である。
「洋服に無頓着なのはどうかと思うから、男女兼用で尚且つ動きやすい服にしましょう」
計画性のある買い物である。
昼時にリリィは累の部屋の掃除を手伝っていた。
「累さんには、〝ノーネーム〟に貢献していますから子供たちも感謝していましたよ」
狐耳をパタパタ動かしながら嬉しそうにリリィは言った。
「困らないようにするのが年寄りの役目みたいなものだからねー」
累は苦笑いをしつつベッドを移動させた。
「でも、年寄りという割には外見が若いですねー。黒ウサギ様みたいです」
「ウサギには負けるような若さだけどねー」
「そ、そういうのは良くないですよー。目が明らかになにかを企んでいます!」
「さすがにばれたかぁー残念」
「油断もすきもありませんねー……? その耳どうしたんですか?」
「耳?」
「両耳のところ前は普通でしたのに、今はエルフの耳になってますよ?」
「エルフ耳? ………! あ、そっかそういことか」
累は耳を触ってなにかを確信しはじめた。
「なにかわかったんですか?」
リリィはそう聞くと累はしばらくだまり
「秘密かな。今は言えないかも……」
累はしばらく遠くを眺めて部屋の掃除を再開した。
早めに投稿したら思い浮かぶかと思うけど……
スムーズには行けるね。