問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
広い草原での鬼ごっこ。
それは素晴らしいことだ。
結局鬼ごっこの結果は飛鳥が華麗に勝利であった。
「さて………戻ろうか」
逃げている最中に違いるいから雨本に変わったが、飛鳥からの文句や批判の声すらない。
鬼ごっこで満足したのだろう。
「白夜叉がいないのにどうやって戻るんだ?」
十六夜は息を少し整えてそう聞いてきた。
「どうやって……か、まぁすぐに分かるさ」
雨本はそう言いつつ指を鳴らすと白夜叉の和室へ瞬間移動の如く一瞬で到着した。
「これも、ギフトの力だな。見た場所は指を鳴らせばすぐ元に戻る。……結構便利だろ?」
「便利すぎると思うけど………」
耀は雨本の発言に戸惑っていた。
その日の夕食。
雨本は子供達と夕食を食べにきたという白夜叉の分を作ってから、隣の部屋へ移動し入ると
すでに、十六夜と耀と飛鳥がいた。
「む? 何やってんだ?」
「お嬢様と春日部がお前の昔話を聞きたいというから話してやったのさ」
雨本はそう問いかけると十六夜が面白そうに笑いながら状況を説明。
「人の過去を笑うのはどうかと思うが、まぁいいさ。笑われて当たり前な人生を」
「そんなことないわ!!」
雨本は最後まで言いかけたところで、飛鳥からどでかい怒鳴り声でかき消されてしまった。
「あるさ。孤独でさえ悲しい過去って無性に蝕んでいく運命なんだ」
(自分で何を言ってるんだ……さっぱり意味が伝わらないぞ?)
雨本の答えに、雨本は心の中でツッコミを入れた。
「貴方はそれでいいと思っているの……っ!?」
飛鳥は顔を赤くさせながら言葉を続けた。
「同情か? あんたら以上に辛い人生を送って歳も取れない人生を生きて、それでその孫世代に
嫌われる運命だぞ!? なんの意味があるんだよ!!」
雨本も自分が何を言っているのが腹が立ってきていた。
「貴方は……最低よ!! そんな人だなんて思っても見なかったわ!! あなたなんか………」
飛鳥の言葉がよく聞き取れなかった。
何を言っているのか雨本の耳には届かなかった。
「――――っ! ―――!」
十六夜がなにかを言っている。
だが、聞き取れない。
雨本は解らないでいた。
自分自身に何が起きたのかを……
やがて、雨本の意識は遠のいた。
雨本が目を覚ましたのは意識を失ってから1時間後の出来事であった。
身体を起こし、周りを見てみれば
「ここは……箱庭に来る前の俺の部屋……?」
何故か雨本は箱庭に来る前に所有していた部屋に戻っていた。
何が起きたのかまったく理解出来ない雨本は周りを見渡しカレンダーを見た。
5年前。
「はぁ!? 5年前!? 箱庭から手紙を受け取った日だぞ!?」
雨本はベッドから立ち上がりタンスとクロゼットを見た。
全て男の物。
鏡を見てみた。
「俺だ。俺そのもの。どういうことだ?」
雨本は驚愕しているとポケットから、身分証明書が落ちてきた。
『雨本 三月』
雨本の写真に、隣にはそう書かれてあった。
「名前……? しかも歳が食ってないし」
その時、開けっ放しにしてあった扉から手紙が降ってきた。
「あ?」
よく見れば箱庭の招待状。
裏には、雨本の名前が記されている。
「まさか……」
俺は封を切った。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試す事を望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界を全て捨て、
我らの〝箱庭〟に来られたし』
またか……。
「わっ」
「きゃ!」
上空4000mに投げ出された。横を見てみれば、十六夜、飛鳥、耀がいる。
(まさか、過去に強制的に戻ったのか!?)
雨本は不審に思いつつ水柱を4つ作らせた。
はい、何故か戻ってます。
すっごく解らない展開が続きますが、こうなってしまいました。
戻る条件はいくつかあるのですが雨本自信が解明していくと思います。