問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
何故か、五年前に飛ばされてしかも名前が『雨本』で通っていて
〝箱庭〟に再び再召喚(?)され、湖に投げ出される始末で
思考回路が全く回っていない状態である。
雨本は先に湖へ出た後、服の端を絞りつ周りを見ると、最初に落とされた場所とは
変わっていなく、緩衝材が追加されただけだなと思っていた。
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放りだすなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出
された方がまだ親切だ」
「…………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
飛鳥と十六夜の初期の会話がこれなのかと雨本は感心しつつ
さらに服の端を絞りあげてから、耀を引っ張って岸にあげた。
「ありがとう……」
耀は少し顔を赤らめてからお礼をいう。
「気にすんな」
雨本は一応そう言っておいた。
「此処………どこだろう?」
耀は服を絞りながらそう呟いた。
「さあな。まあ、世界の果てっぽいもの見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
それに応えるのが十六夜。
これはこれで新鮮だなと雨本は苦笑した。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは〝オマエ〟って呼び方を訂正して。――――私は久遠飛鳥よ。以後気をつけて。
そこで、その猫を抱きかかえいる貴女は?」
「………春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。で、何かいかにも気だるそうな貴方は?」
雨本はそこで、十六夜と飛鳥と耀とは初めて会った。
ということになるんだなと自己解釈しておいた。
「雨本三月だ。よろしくな」
「よろしく、雨本くん。最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で
快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので、用法と容量を守った上で適切な態度で接して
くれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
心からケラケラと笑う逆廻十六夜。
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。
我関せず無関心を装いながら雨本を見る春日部耀。
一体全体どうなってるんだと思いつつも釣りを始める雨本三月。
(そういや、黒ウサギはいつ来るんだ?)
雨本はそう思い四匹同時に魚を釣り上げる。
「腹が減っては戦はできぬということわざ(?)もあるんだし、魚でも食べるか?」
雨本は黒ウサギを呼び出す作戦として、四人と一匹が美味しく食べるところに黒ウサギが
フラフラと来るといのを考えていた。
グゥ~~~
と誰かの腹の虫が合図となったのか、三人は一斉に近寄り
「「「いただきます!!!」」」
と同時に言った。
「ほい、お前には生魚だぞ」
『ありがとうございます!』
どうやら雨本は猫語を理解できたらしい。
それまで、累しか理解出来ないという状況だったからである。
(まぁ、これで黒ウサギも来るだろう。ちょうどそこに隠れているし扇いでおくか)
雨本はそう思いつつ魚を焼きながら匂いを黒ウサギに向かうようにした。
何故、そうなったかは、全話みたら大体わかるようになるように
つなげていく予定です。
というか、何故戻そうと思ったんだろ………(後悔)
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