問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
{}を回想会話。()を心の声 「」が会話文 『』は提案分で行きます。
今頃決めてもわかりますよね?
十六夜によって破壊されたドアを直してから雨本はさっきから視線を感じる十六夜に
「………で? その視線はなんだ?」
と訊いてみた。
十六夜は笑みを浮かべる様子もなく質問に答えるわけでもなく数分間じっと見たあと
「ドアをよく直したな」
とだけ答えた。
十六夜はそれだけ答えて用事があるわけでもなかったのか、雨本の部屋から出て行った。
雨本はその様子を見て
(ドアを壊すだけの用時だったのか……?)
などと思って椅子に座り、読みかけの本を取り出して本を翌朝になるまで読み続けた。
十六夜が雨本の部屋を出ると佐伽羅とよく似た羽村と出くわした。
「いやっほぉい 十六夜くん!」
テンションが高い。
「………なんで、そんなにテンションが高いんだ?」
十六夜は若干引き気味に言いつつ聞き返すと
「もうすぐ夜が来るからさぁ! コウモリや夜行性動物と同じような感じと思えばいいよぉ?」
(うわーメンドクセー!)
羽村の問いに心の中でそう呟く十六夜。
本当にめんどくさいのだろう。
「あぁ、そうそう。黒ウサギとジン=ラッセル、レティシアや〝ノーネーム〟の子達には内緒
でいてくれると助かるよぉ。久遠飛鳥と春日部耀は知っているけど、〝サウザンドアイズ〟は
三つ子設定だからお願いするよぉ?」
羽村は思い出しかのように十六夜にそう告げると
「んじゃぁ。頑張りなよぉ?」
羽村は不気味な笑を浮かばせたあと十六夜に手を振りその場を去った。
羽村が去ったのを見送ったあとそれをどこで訊いていたのか飛鳥と耀が出て来た。
「何度見てもなれないわね。あの笑い方。しかも朝見かけたときとギャップが激しいから
困るわね」
飛鳥は腕組をしながら羽村が去った方向をみてそういう。
「名前も聞きそびれた。累に似ているけど違うから『違いるい』でいいよね?」
「それもそうだな。雨本は最初に三月と名乗ってたしわける場合は三月でいいだろ」
「そうね。それにしても〝ノーネーム〟に内緒なのはどうしてかしら?」
「三月が言っていたけど……」
{十六夜、耀、飛鳥の顔で判断してるんだよ。こっちは初対面だっつうのに、まったく驚愕した顔
すら見せないからな}
「……って」
「そういえばそうだったわね。もっと驚くべきだったかしら?」
「もう遅いだろ」
問題児たちによる作戦会議は黒ウサギに呼び出されるまで続いた。
翌朝。
羽村と雨本がまず起きて目にしたのは暗い洞窟で何故ベッドの上ですやすやと眠っていたのにも
関わらずここにいたのか二人は不思議でならなかった。
「ようやく目が覚めたのね」
そう言って奥の方から来たのはペストである。
(あぁ、巻き込まれてたのかよ……俺)
(記憶にない行動だねぇ?)
雨本と羽村はそう思ってしまった。
三月って書いて(みづき}と読みます。
問題たちは(さんがつ又はみづき}と呼んでいるので、好きな方を読んでください。
羽村はそのまま(はねむら}です。
急展開で進みそうな予感がするので、それが嫌な人はみなくていいですよ。
誤字脱字や感想があったらお願いします。
質問でも構いません。