問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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変わっても同じ人間

佐伽羅の不気味な微笑みは羽村と雨本の冷や汗と同時に出ていた。

いくら似ている顔だからといっても羽村は性格が違うだけだし、雨本は性別と声と身長だけ

違うだけなのに、その佐伽羅の不気味な微笑みを真似しようとしても出来ないと思った。

 

佐伽羅の問いに答えるのに数分かかってしまうぐらいの沈黙を続け、やがて

羽村は深い溜息をついたあと、佐伽羅に自分たちがここにいる話しを打ち明けることにした。

 

その際に立ち話もなんだからと、どこからか用意してきたのか、椅子を取り出し

そこに座るよう言われた。

 

 

それから数時間後。

羽村は、話しを終えると

 

「んじゃあ、いつか此処にいる二人も移動するってことだね?」

 

と佐伽羅は頷きつつそう質問した。

 

「そうなるな。じゃなきゃ一致しないだろ」

 

雨本は少し呆れ気味に答えた。

 

隠しても無駄と分かった以上これ以上隠しても無意味だと悟ったからである。

すぐバレるから。

 

「ははは、じゃあ面白いね。似ているのは同じ顔が偶然居合わせただけだからって説明すれば

 いいだけだし」

 

それに対して佐伽羅はどこか楽しそうだった。

 

「〝サウザンドアイズ〟の人たちには三つ子として通してるけどぉ、どぉするのぉ?」

 

「まぁそれはそれで楽しそうだよね?」

 

佐伽羅はニヤニヤしていた。

何か企んでいる顔である。

 

「………何を企んでいるんだよ?」

 

雨本は一応訊いてみた。

 

「いや~なんでもない!」

 

佐伽羅はそう言って立ち上がり

 

「さてっと! 散歩の続きでもしますか!」

 

「「…………」」

 

切り替えが早いのか、悩みが一つ減ったのか、佐伽羅の笑顔はスッキリしていた。

 

それからさらに数日後。

雨本と羽村は佐伽羅に呼び出された。

 

「明日、十六夜くん達が帰ってくる日だから、その間に説明しようと思うんだ」

 

羽村と雨本が佐伽羅が待つ上空4000mに着くや否やそう言った。

 

「説明……?」

 

「多分だけど此処にいる二人が移動して離れると思うけど、その時に自分自身の記憶がどうな

 っているか解らないんだよね。覚えているか、忘れているかのどちらか」

 

確かにそこは雨本たちが佐伽羅から離れた時しかわからないので、佐伽羅がそのあとどうなる

かは解らない。

 

「だから、忘れていたら仕方ないって思っていいと思う。性格が違えどそれでいいと思う」

 

性格まで変わるものだろうか……と少し悩みつつ

雨本は

 

「どっちにしろ。佐伽羅は佐伽羅だ。忘れようが性格が違うとか関係ない。俺たちの佐伽羅だ」

 

と、佐伽羅の顔を見て真面目な顔つきでそう答えた。




これでまとまる……。
ははは、どうなるんだか……。
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