問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
ようやく黒ウサギの奇行が治った次の日。
「うぅ~~何故か全身に筋肉痛がするのですよ~」
そりゃあ、屋根の上で腕立て伏せを100回以上やったり、木の上をムササビのように飛んだり
シャドーボクシングのようなことをしながら十六夜から逃げていたんだから筋肉痛が
生じてもおかしくはない。
「お前が勝手に羽村の主食を食べるからだろ……」
看病しているのは雨本。
その訳は……
「他のやつらはそこらで開催されているお祭りに参加するらしいし、俺は基本行かないからな
俺と筋肉痛の黒ウサギと耀以外は全員出かけている」
お祭りはだたのお祭りである。
ギフトゲームではない。ギフトなしのお祭りなのである。
「うぅ~~~。だって……お腹すいてましたからぁ~~」
「生で食うなよ……そこまで面倒くさいやつだったのか?」
「限界でした……」
「そうかよ……」
「そうですよー……って痛い! 痛いです! 耀さんもっと優しくお願いします!」
耀は雨本が心配で残っていた。
黒ウサギと一緒に居させるわけには行かないのだ。
「いやだ」
拒否してさらに強く揉む耀
「うぎゃーーー!!」
筋肉痛を揉まれると痛いのは確かである。
黒ウサギは泣き叫ぶ。
「ひ、ひどいです……耀さんがいつの間にかいじめるようになったのです……」
「………」
黒ウサギはこれまで問題児が増えるだけで気苦労なのにさらに疲れてしまう。
「さてと、昼食作るから耀。黒ウサギ見ててくれよな」
「わかった」
雨本は立ち上がり昼食作りに黒ウサギの部屋から出て行った。
その間二人きりになった耀と黒ウサギ。
会話はそんなに続かない。
「十六夜さんたちと一緒に行けばよかったじゃないですか」
「………行かない」
「………それは、三月さんがいるからですか?」
「………関係ない」
「……じゃあ何で残っているんですか?」
「………」
「痛い!! 痛いですよ!?」
「黒ウサギのせい」
「痛い! 痛です。耀さん!!」
黒ウサギは訳がわからず耀に背中を揉まれていた。
しかも強く。
黒ウサギはこれ以上強く揉まれると逆に凝りそうな予感がしたのでそれ以上は何も言わなかった。
それでも強く揉む耀。
恨みをここではらさんというみたいに。
「うー……謝ったじゃないですかー」
黒ウサギは涙目になりながら耀に訴える。
耀は何も言わずにただただ強く揉むだけ。
結局、耀は雨本が戻ってくるまで強く揉み続けた。
「……耀。黒ウサギに恨みでもあるのか?」
雨本が料理を運んで黒ウサギの部屋に置いてから、離れた場所で耀と二人きりで食事をして
いるなかそう聞いた。
「ない。……約束が潰れたのを恨んでなんかない」
「……それか。それならいつでも行けるさ。別にお祭りじゃなくてもさ」
「……うん」
約束というのは、雨本は耀と二人きりで遊びたいというため、動けない黒ウサギを放っておけず
になっているというわけだ。
ちなみにその時に十六夜たちもこっそり見てニヤニヤする目的もあったわけだが
その二人は知らないことである。
おもいきって耀がデートに誘うが失敗に終わる。
三毛猫は、佐伽羅により預けられているということで。
次は三毛猫視点で書こうかと思います。