問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

74 / 190
からかう羽村

「待てや!! この野郎!!!」

 

「うぎゃー」

 

「棒読みやめろ!!!」

 

現在、羽村は十六夜に追いかけられていた。

理由は簡単。

十六夜の顔に落書き(油性)をしたからである。

被害者は十六夜だけではなく、

 

「待ちなさい! ちがいさん!!」

 

「………まてー!!」

 

「待つのですよ! 羽村さん!!」

 

「覚悟はできているか!!」

 

「待ちなさい! 羽村ちがい!」

 

「待ってください!! ちがいさん!」

 

「顔に落書きとはどういうことだ!!」

 

「美しい顔に落書きとは、ゆるせません!!」

 

順番に、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、ペスト、ジン、ヴェーザー、ラッテン

の順。

油性のペンで顔を黒く塗りつぶした結果がこれである。

 

「はははぁ~ がんばれー」

 

「だぁ!! だから、棒読みやめろー!!」

 

ちなみに羽村は歩いて逃げているが他の人は走っているのだ。

距離? 5cmぐらいだが、これ以上近寄れないというか、ギフト発動しているので

身体を重さが通常の十倍で走っているのである。

 

最初は慣れなかったこの重さも、今では普通な感覚でいるので、飛鳥や耀などの女性陣は平気

なのである。

 

「んじゃーもうちょっと重くしてみようかなぁ?」

 

羽村は面白そうにそう言って指を鳴らすと、押し倒された感覚が襲い、その後から重さが

乗っかった。

 

十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、ペスト、ジン、ヴェーザー、ラッテンはうつ伏せの

状態で動こうにも動けないでいた。

 

「おぉ~……粘るねぇ?」

 

だが、十六夜は無理矢理に身体を動かし、よろつきながら足を支えた。

 

「羽村が顔に書いた落書きを消してくれるまではなっ!」

 

十六夜はそういいつつ近くにあった小石を投げようとするが、重くて投げようにも投げれなか

った。

 

「うん。おつかれさん」

 

羽村は笑顔でそう言って指を鳴らすと眠気が襲い、深い眠りについた。

 

 

「……で、こういう状況だと」

 

一週間後、十六夜の顔をみて雨本は呟いた。

 

「そうなんだよ! 消してくれているかと思いきや追加しやがって!」

 

十六夜の顔の落書きは黒く塗りつぶされていた。

そのため、雨本は手伝いにこすっているのである。

 

「まぁ……羽村がいうには、いじりやすいらしいぞ。よかったな」

 

「よくねぇぞ!?」

 

「動くなよ。拭きにくいだろ」

 

十六夜は雨本の顔を振り返ったが、雨本にそう言われ位置を戻す。

 

「そんなにいじりやすいのか?」

 

気になるのか十六夜は訊いてきた。

 

「ナンバーワンらしいな。黒ウサギよりマシだとかなんとか」

 

「えぇー」

 

黒ウサギよりマシなのが気に入らないのか、がっくりと肩を落とす十六夜

 

「まぁ……頑張れよ」

 

「頑張れねぇよ!!」

 




顔に落書きされる話しです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。