問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
「待てや!! この野郎!!!」
「うぎゃー」
「棒読みやめろ!!!」
現在、羽村は十六夜に追いかけられていた。
理由は簡単。
十六夜の顔に落書き(油性)をしたからである。
被害者は十六夜だけではなく、
「待ちなさい! ちがいさん!!」
「………まてー!!」
「待つのですよ! 羽村さん!!」
「覚悟はできているか!!」
「待ちなさい! 羽村ちがい!」
「待ってください!! ちがいさん!」
「顔に落書きとはどういうことだ!!」
「美しい顔に落書きとは、ゆるせません!!」
順番に、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、ペスト、ジン、ヴェーザー、ラッテン
の順。
油性のペンで顔を黒く塗りつぶした結果がこれである。
「はははぁ~ がんばれー」
「だぁ!! だから、棒読みやめろー!!」
ちなみに羽村は歩いて逃げているが他の人は走っているのだ。
距離? 5cmぐらいだが、これ以上近寄れないというか、ギフト発動しているので
身体を重さが通常の十倍で走っているのである。
最初は慣れなかったこの重さも、今では普通な感覚でいるので、飛鳥や耀などの女性陣は平気
なのである。
「んじゃーもうちょっと重くしてみようかなぁ?」
羽村は面白そうにそう言って指を鳴らすと、押し倒された感覚が襲い、その後から重さが
乗っかった。
十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、ペスト、ジン、ヴェーザー、ラッテンはうつ伏せの
状態で動こうにも動けないでいた。
「おぉ~……粘るねぇ?」
だが、十六夜は無理矢理に身体を動かし、よろつきながら足を支えた。
「羽村が顔に書いた落書きを消してくれるまではなっ!」
十六夜はそういいつつ近くにあった小石を投げようとするが、重くて投げようにも投げれなか
った。
「うん。おつかれさん」
羽村は笑顔でそう言って指を鳴らすと眠気が襲い、深い眠りについた。
「……で、こういう状況だと」
一週間後、十六夜の顔をみて雨本は呟いた。
「そうなんだよ! 消してくれているかと思いきや追加しやがって!」
十六夜の顔の落書きは黒く塗りつぶされていた。
そのため、雨本は手伝いにこすっているのである。
「まぁ……羽村がいうには、いじりやすいらしいぞ。よかったな」
「よくねぇぞ!?」
「動くなよ。拭きにくいだろ」
十六夜は雨本の顔を振り返ったが、雨本にそう言われ位置を戻す。
「そんなにいじりやすいのか?」
気になるのか十六夜は訊いてきた。
「ナンバーワンらしいな。黒ウサギよりマシだとかなんとか」
「えぇー」
黒ウサギよりマシなのが気に入らないのか、がっくりと肩を落とす十六夜
「まぁ……頑張れよ」
「頑張れねぇよ!!」
顔に落書きされる話しです。