問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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重要性

残りのキノコを食べ終えて数時間後、羽村の服装はラフな方で、箱庭に来てから一度も

着替えていないが、夏は涼しく冬は暖かい機能性が高い服なのに、凍えるように身体が

冷え切っていた。

ガクガクと身体が震え、両手で両腕を抑えるのに精一杯で、妙な汗が額から流れ落ちる。

 

「だっ………! ………っ!」

 

北極に投げ出されたような感覚に陥り手も寒さで動けなくなっていた。

誰かを呼ぼうかと思ったがそれすら出来ない。

羽村は動かずにはいられなかったが、誰かに見られたくないという思いもあり、同じ現象に

居合わせた雨本にしか頼るほかなかった。

雨本のギフトがあれば寒さが和らぐ、佐伽羅のギフトがあれば落ち着いていられる。

 

羽村は動けなくなった手で、どこかに手を伸ばそうとして意識を失った。

 

 

一方その頃、雨本は緊迫した表情で飛鳥に講義していた。

 

「いい加減にしたらどうだ!? 早く行かないと羽村が危険な状況になるんだぞ!?」

 

キレ気味の口調を交えてながら雨本は縄を無理矢理でも取ろうとするが、強く縛られて降り

かれこれ二時間以上経っているがほどけた感覚がしない。

 

「そう言ってちがいさんをかばうきなんでしょ? 駄目よ」

 

飛鳥はそれを気にせず、そういうが、突然倒れた。

 

「ごめんね? 飛鳥。しばらく眠ってもらうよ?」

 

そう言って麩から現れたのは佐伽羅である。

 

「佐伽羅!」

 

雨本は佐伽羅の顔を見て安心した。

佐伽羅は雨本に縛ってあった縄をほどいて

 

「羽村だよね? 場所解る?」

 

「ああ!」

 

「んじゃ行こっか。掴まてって」

 

雨本は佐伽羅の手を握ると瞬間移動の如くその場から消え去った。

 

 

羽村が意識を失って数十分が経過した所でようやく雨本と佐伽羅が来た。

 

「羽村!」

 

雨本は羽村の手を握ると北極にいたのかと思うほどの冷たさがある。

 

「ここじゃ、風があるし移動しよっか」

 

佐伽羅は状況を見て羽村と雨本の手を握り、例の場所へ移動した。

 

着いた場所は、羽村と雨本がペストによって閉じ込められたあの場所であった。

今は使っていないが、ホコリはなくあの状態のままであった。

雨本は羽村を、ベッドに寝かせてギフトを使う。

その間、佐伽羅のギフトで羽村が主食とするキノコを作り出す。

 

羽村が目を覚ましたのは、それから数日後経過していた。

 

「………あぁ?」

 

「よ、羽村。気づいたか? 取りあえずそこにあるキノコを食べときな」

 

羽村が上半身を動かすとそれに気づいた雨本がそう言った。

羽村は言われた通りキノコを食べてから

 

「どれくらい経ったかぁ、分かるかなぁ?」

 

「羽村が気を失ってから数日ぐらい経っているな。その間は、俺と佐伽羅が居たんだけどな

 佐伽羅は十六夜達に説明しにいったよ」

 

「そっかぁ~。またぁ迷惑掛けたねぇ」

 

「いつものことさ。まだ寝たほうがいいぞ」

 

「そだぁねぇ」

 

羽村は何となく笑みを浮かべながら上半身を寝かせ、再び深い眠りにつくことにした。




キノコの重要性です。
何故必要なのかを考えてなかったので……
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