問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
倉庫の掃除及び草取りをし始めて2時間経過した所で、それまで黙々と草取りを
していた耀は
「もしかしてだけど……三月や累も昔の記憶が蘇ったりするの?」
その質問に佐伽羅の手は少し止まったが、
「まぁ……確かにそうなるけど、その話は後がいいかな……」
あんまりその話について触れて欲しくないのか、そういう佐伽羅だが、諦めが悪いのが
問題児なので、真剣な表情で無言のまま見つめられたら威圧してしまう。
佐伽羅は小さくため息をついた。
「触れて欲しくない話もあるから、そこは追求しないでね」
と付け加えた。
「同じ身体にいた羽村と雨本が移動したと同時に一人個体だった場合の記憶が流れてきたの
それを知りたいんだよね?」
佐伽羅は一応耀に確認を取ってみた。
違ったら困るからである。
「うん」
耀は間を置かずに頷いた。
耀は休憩がてら佐伽羅の話を聞くことにした。
「記憶が流れたっと言ってもまるで経験した出来事を思い出すような感覚だったの。
自分自身は経験していないのに、あたかも実際に目にしてきたような出来事に
怯えるしかなかった。その時傍にいてくれた〝ノーネーム〟のみんながいてくれたから
何とかなったけど、一人だったら立ち直れてなかったって思うんだ。
記憶は記憶のままで封じ込めたいけどね」
前置きを言いながらも佐伽羅は、話を始めた。
佐伽羅の記憶によると最初に思い出したというより流れてきた映像は文明が発達していない
時代の出来事であった。
場所は暗く、洞窟かと思うほど、暗い場所であった。
電気、水道、などの今にとっては便利なモノがまったくない時代。
火をおこすには木をを集めて擦れば出てくるし、日が沈めば就寝、水は流れている川で
やりくり。
寒い時期は獣の革で造られた服を来たりなど、そういう時代である。
暗い場所にいるのは、誰かに見つからないようにするため。
その誰かは今だに知らない。
佐伽羅の母親らしき人は言った。
「貴方を奪う奴が来たら逃げなさい。優しい顔をして近づいてくるから」
その時二歳と四ヵ月だった佐伽羅にとっては、よく分からない話であったが頷いていた。
そして母親らしき人がいった通りの人が洞窟からやってきた。
見慣れない服装の二人組
佐伽羅は生まれてから今まで洞窟から出たことなかった。
だから物珍しい服装に驚きを隠せない。
とりあえず佐伽羅は逃げた。
追いかける二人組は叫ぶが、気にせず奥へと逃げた。
明かりの方が見え思いっきり走ると別の二人組が佐伽羅を捕まえた。
捕まえられた佐伽羅は黒いなにかつまりサングラスなのだが、それを掛けられ外に
連れ出されると、また見たこともない景色が広がっていた。
灰色の硬い土に見たことない大きなものまである。
佐伽羅を追いかけていた二人組の人も合流してこう話していた。
「古代の子がこんなところにいるなんて」
その意味を知るのに十年以上かかった。
佐伽羅の過去の話しです。