問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
黒ウサギとペストは暴れまわっていた。
理由は皿を割ったから。
子供たちからは、呆れられているし、ジンとレティシアで止めに入り説教。
なんとまぁ……問題児がいてもいなくても苦労する黒ウサギなのである。
苦労が絶えない黒ウサギは、問題児より厄介な三人。
佐伽羅、雨本、羽村に未使用である倉庫の掃除を頼みついでに問題児三人
耀、飛鳥、十六夜に手伝うように頼んでおいて、
さぁ楽になるぞっと思ったら料理をしていたペストが皿を割ってしまって
怒っているのである。
そして怒られる。
場所は移動して飛鳥たちがいる倉庫の近く付近。
作業があんまり進まなくなってしまった飛鳥に休憩を誘った羽村。
「疲れた時は無理にしなくていいからねぇ~」
そういって飛鳥に水筒を渡す。
「ありがとう。羽村さん」
飛鳥は水筒を受け取り蓋を開けて飲み口をコップに注ぎ、勢いよく飲んだ。
そうとう喉が渇いていたのだろう。
「あんまり無理はしたらダメだよぉ? 飲み物や食べ物は重要だからねぇ……」
羽村はニヤニヤしながらそう言った。
「そうね……病気になったら迷惑をかけるだけだものね」
あんたが言うなという目つきで飛鳥はそう呟く。
それを感じ取ったのか苦笑いをする羽村。
「まぁ……仕方ないけどねー」
羽村は肩をすくめながらため息をつく。
「ちがいさん? 黒ウサギはまだ暴れているのかしら?」
飛鳥はしばらくしてからそう聞いた。
「ジンとレティシアに怒られているよ。子供たちが見ている前でそんなことするとは何事だ
ってね。」
「子供たちの前で暴れていたの!? はぁ……」
羽村の答えに飛鳥は驚きを隠せないままそういうと、小さくため息を着いた。
可哀想な黒ウサギ達である。
「さてと、休憩はここまでにして、また掃除をしましょうか」
飛鳥はそう言って勢いよく立ち上がってから掃除場所に戻る。
「張り切っているねぇ~……飛鳥ぁ、帽子とタオルを忘れているよぉ?」
羽村はニヤニヤしながら飛鳥の後を追った。
時は遡ってジンとレティシアが黒ウサギに説教する前のこと。
雨本は倉庫の床を掃除していると黒ウサギが暴れていることに気づいた。
ジンやレティシアも気づいていないとなると止めるのは大抵十六夜である。
「十六夜……悪いが、レティシアにウサギが暴れているから止めてくれと言ってくれないか?」
窓の枠を掃除していた十六夜は、一瞬呆れた顔をしたが、この状況を思い出し
「了解っと」
十六夜はだるそうにレティシアに伝言を伝えに倉庫を出て行った。