問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
黒ウサギは早速、部屋から未使用のバックを取り出してから、公園に戻り
息を整えてから、雨本に渡した。
「飾り付があれば、付けるが……いらないな」
「いらないですね。お願いしますね」
雨本はバックを受け取りながら飾り付がいるかどうか訪ねたが、黒ウサギはキッパリと断って
深々とお辞儀をした。
「じゃあ、早くて三日。遅くて一週間掛かるが気長に待っててくれ」
雨本はそういうとどこかに行ってしまった。
「ジン少年に頼んで、作業場を借りているみたい。そこで集中するからね……」
雨本を見送った佐伽羅は黒ウサギにそう言った。
「間違ってその作業場に入るとどうなるんですか?」
黒ウサギはそれを聞いて、何故か嫌な予感しかしなかったので、一応訊いてみると
「聞いた話だと、強制送還されるらしいよ。場所は知らないけど」
「場所ならぁわたし、知ってるよぉ?」
強制送還されてどこに連れて行かれるか知りたい黒ウサギは
「どこなんですか?」
若干落ち着いて聞いた。
「えっとねぇ~」
羽村はそう言いながらポケットから何かを取り出した。
「あ?」
羽村のポケットから十六夜が現れた
「はいぃ!!???」
黒ウサギは目を丸くして口をポカーンと開けながら数秒間黙ってからそう言った。
「作業場の扉を開けると同時にぃ異空間というかぁ……別次元というかぁ……よく解らない
だけどぉ。ブラックホールみたいなのに吸い込まれてぇ、ポケットから出てくるみたい
だよぉ」
簡単に言えば、雨本が無限ポケット(仮)を作っている間、集中するために部屋の出入りは
禁止されている。
もし、入ればブラックホール(仮)に吸い込まれ、無限ポケット(仮)から人が出てくる
というもの。
「で、十六夜さんが入ったのですね……」
黒ウサギは憐れむような目で羽村にそういうと
「そうだよぉ。黒ウサギのバックには経由しないからぁ安心してぇいいよぉ?」
羽村は小さく頷きながら黒ウサギにそう話した。
「雨本の話を聞いてさ、俺も欲しくなったんで、部屋に入ったらいつの間にかここにいました」
十六夜は正座をしながらそういう。
「あの空間に入っている記憶はないらしぃみたいだねぇ」
「ノックしなきゃ……」
「ノックすれば良かった……」
十六夜のテンションが下がっているのは気のせいだ。
「よし! 今度こそノックして頼むぜ!!」
急に立ち上がり十六夜は作業場へと走っていった。
「そういえば、青ウサギはどうして無限ポケット(仮)が必要なの?」
佐伽羅は、何かを思い出したかのようにそういうと
「そりゃあ……内緒ですよ!」