問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~ 作:華鳩羽
黒ウサギは、レティシアとペストを連れて買い物に出かけていた。
理由は、佐伽羅と羽村と雨本の服を買うため。
この三人はファッションとやらに無頓着のようで、十六夜でさえ、同じ制服でもちゃんと
違う服のごとくきているのだが、三人だけはそれをしようとせず、最初にもらった服を
一週間近く着ているため、流石に呆れた黒ウサギ達は買い物に行くよう進めると
「作業があるしな……。それに俺は方向音痴で迷子になりやすい体質なんだ。
それにファッションには自信がないから勝手に選んで勝手に買ってくれ。
それと、好きな色は深緑だ」
「行きたいのは、やまやまなんだけど……。ファッションセンスに自身がないから……
この前行った時に、店員さんが鼻で笑われて……。それ以来自信喪失かな。
買うならご自由にお任せするよ。フリル系はやめてね? 好きな色は茶色かな」
「ん~。雨本とぉ私はぁ迷子になりやすい体質で方向音痴なのだよぉ。行って三日も帰って
こない自身があるからぁ、でもぉ一度行った場所なら迷わないけどねぇ……。でも、
帰り道がわからないくらいかなぁ……?
ということで、行きませんよぉ。………それにさぁ……はっきり言ってぇファッションには
興味なんだぁ……だから適当に選んでよぉ。好きな色は黒だからぁ」
雨本、佐伽羅、羽村と順に断られて、変わりに黒ウサギ達が行くことになったのである。
「はぁ……なんという問題児様でしょう……。ファッションセンスがないと三人揃って
言ってますし」
黒ウサギは深い溜息を付きながらそういう。
「ついでに好きな色も言ってたわね」
「いいじゃない別に。本当だったらあの店員だって鼻で笑うわけないじゃない」
レティシアとペストが同意する。
「もう! こうなったらやけです! 本人が言ったとおりに適当に選んで適当にか今ぢょう!」
噛んだ。黒ウサギ。
「ん~!??」
「黒ウサギが慌てるとしたを噛むのが癖を直したら?」
レティシアは呆れながら黒ウサギを撫でる。
「大丈夫なの? 黒ウサギ」
「だ………大丈夫……です」
黒ウサギは涙目になった。
「うぅ……痛いです………」
黒ウサギは落ち込んだままゆらりゆらりと歩く。
「黒ウサギ前を見て歩いたほうがいいわよ」
ペストにそう言われ、顔を上げると同時に
ガンッ!
柱にぶつかった黒ウサギなのである。
「うぅ~~。痛いです……」
黒ウサギは額をさすりながら落ち込む。
「後で薬屋さんでもよろうか……」
レティシアは憐れむような目でそう言った。
この後黒ウサギは柱やらペンキかぶりなど被害にあったため後日服を買うことになった
のであった。