問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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今日こそ服を買う

昨日まで厄日だった黒ウサギは、翌日運が悪くないのを確認してから

一時間という警戒心を解いてようやく、行くことになった。

 

同行者はレティシア、ペスト。

 

「厄日が昨日に続くわけないのに……」

 

レティシアは呆れながら黒ウサギを見て言う。

 

「うぅ~だってぇ……柱にぶつかったり、ガラの悪い人にいちゃもんつけられたんですよ!?」

 

黒ウサギは、目をクワってさせて切迫しながら言う。

その行動に流石に引き気味のレティシアは後ずさりしながら

 

「分かった……分かったから!」

 

黒ウサギの迫力にはレティシアでも構わないのである。

 

その後ろには、面白そうに尾行していた十六夜、耀、飛鳥は納得していた。

 

「どうりで、帰ってきた黒ウサギが、どこかしら怪我していたのね」

 

飛鳥は昨日怪我して帰ってきた黒ウサギにやたら慌てていたので『心配して』ついてきた

のである。

 

「そうだな。雨本が呆れながら直してたもんな」

 

十六夜は納得しながら、黒ウサギを『心配して』ついてきたのだ。

 

「……そうだね」

 

耀も小さくうなづく。黒ウサギを『心配して』ついてきた。

 

つまりこの三人は、『心配して』じゃなく『面白そうだから』ついてきたという解釈で

頼みます。

 

「佐伽羅さんと雨本さんと羽村さんの服のセンスは、はっきり言ってないっと聞いて

 いますし、好みもついでに聞いてきましたよ?」

 

黒ウサギはポケットからメモ用紙を取り出し、佐伽羅たちの好きな色と嫌いな服装を

読み上げた。

 

「佐伽羅さんの好きな色は茶で、キャラもの系やフリフリは遠慮して欲しいそうです。

 雨本さんの好きな色は深緑で、今来ている服(軍服っぽいもの)のと似た感じのがいい

 そうです。

 羽村さんの好きな色は黒で、フリフリは大歓迎だそうです」

 

「好みはバラバラでも全員の特徴は暗めの服ということが分ったわね」

 

黒ウサギはメモ帳を読み上げたと同時にレティシアは言う。

 

「確かにそうね。でも性格がはっきり出ているわね」

 

ペストは微笑みながらそう言った。

 

それを後ろで訊いていた十六夜たち

 

「あら? 佐伽羅さんたちの服を買いに行く予定だったのね。てっきり、私たちには内緒で

 美味しいものを食べるものだと思ってたのに……」

 

飛鳥は残念そうに呟く。

実際そうだったら何をするんだろうか?

 

「まぁいいわ。服選びなら合流しちゃおうかしら?」

 

「いや、待て。もう少し様子見ようぜ!」

 

面白がっている十六夜。

本来の目的など、どうでもいいようだ。

 

「そうだね」

 

耀も頷く。

 

「……それもそうね」

 

飛鳥は微笑みながら言った。




黒ウサギたちと十六夜たちは離れて移動している……
とでも思ってください。
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