問題児たちが異世界から来るそうですよ?~面白い異世界~   作:華鳩羽

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好みなんてわかるはずがない!

黒ウサギたちは、佐伽羅たちの好みの服を買うためそれぞれ服屋さんに入った。

 

「佐伽羅さんは……これはどうでしょうか?」

 

「微妙ね。やっぱり本人を無理矢理でも連れて行くべきだったかしら?」

 

「ですよねぇ~~。帰りましょうか」

 

服屋に入ったのはいいものの、これといってピン! と来るものがなく

しっくりこないのか、結局、服を買うのを諦めて帰ることになった。

 

それを〝ノーネーム〟にいる佐伽羅達に話したところ

 

「やっぱりそうだよね……。じゃあ明日着いていくよ。黒ウサギは選んでくれればいいから」

 

佐伽羅は代表してそう言った。

 

「流石に本人がいなきゃ無理ってことだな。反省するべき点だな」

 

雨本は頷きながら黒ウサギにバックを渡す。

 

「出来上がったから、一応確認しておいてくれ」

 

三日前に頼んでおいた四次元ポケット(仮)がようやく完成したようだ。

 

「一応ハリセンを入れてあるが……大丈夫そうだな」

 

既にハリセンを取り出した黒ウサギなので一応安心する雨本。

黒ウサギは目を輝かせながら感動している。

 

「わぁ! ありがとうございます!」

 

「いいさ。俺と羽村は迷子になりやすいから見張っててくれると助かるんだが……」

 

「はい! レティシアさんとペストさんも一緒に行くので大丈夫です!」

 

迷子になりやすい雨本の心配をよそに黒ウサギは張り切る。

 

「でも、どうして迷子になりやすいのかしら?」

 

ペストは、前々から疑問に思っていたのかそう聞くと

 

「興味が湧いてねぇ~。あっちにふらふらっと行っちゃうんだよぉ~」

 

羽村はニヤニヤしながらそういう。

 

「もちろん興味示さなかったら迷子にはならないんだけどな」

 

付け加えるように雨本はそう言った。

 

(ならいっそ、興味を失った方がいいのでは?)

 

と心の中でツッコミを入れる黒ウサギ。

この三人に対してはツッコミはしたくないのである。

理由?

 

(疲れます。十六夜さんたちのボケがまだましです)

 

聞いていたの?

 

「そうと決まったら明日です! 明日一緒に行きましょう!」

 

黒ウサギは気持ちを切り替え張り切るのであった。

 

「張り切り過ぎると倒れるよ?」

 

佐伽羅は心配そうに覗き込んだ。

 

実際に倒れたことはないが……

 

(明日ぐらい倒れるかなぁって?)

 

いや……だからこれは何?

 

偶然です。

 

「でも、今日は遅いし明日にしよう?」

 

「それもそうですね!」

 

張り切りすぎる黒ウサギのテンションを軽くスルーしつつ佐伽羅たちは黒ウサギたちを連れて

何処かへ行ったのである。

 

「次は十六夜のやつか……」

 

雨本はもっと別のことを考えていた。

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